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「息子が同性愛者かも。心がけるべきことは?」トランスジェンダーのIVANが語る親のあるべき姿

人気バラエティ番組「有吉反省会」で歯に衣着せぬアドバイスで人気を博したIVANさん。現在はインスタストーリーやDMにお悩み相談が殺到し、厳しいけれど、愛ある本気返しにハマるフォロワー続出!そんなIVANさんに、STORY読者のリアルなお悩みを相談しました。

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プロフィール

IVANさん

奈良県生まれ。モデル、タレント。メキシコ人の母と日本人とスペイン人のハーフの父を持つクォーター。メンズ時代はパリコレモデルとしても活躍する。テレビ番組でトランスジェンダーであることを告白し、タレントとして大ブレイク。現在も活躍の幅を広げている。Instagramは@fresanaca

「人の悩みも解決方法も十人十色。みんな頭の中のちゃんとした部分で答えが分かっているけれど、自分の力じゃ言えないことってあるよね。私はその後押しをしているだけ。あくまで私目線だけど…。男の子としても女の子としても精一杯頑張ってきた私だからこそ答えられることがあるのかな?みんなのお役に立てたら嬉しいです」

子どものジェンダーのお悩み 小学2年生の男の子の母です。息子が女の子っぽいなと感じることは今までもあったのですが、最近好きな相手が同性なのかも?と思い始めました。もしかしたらセクシャルマイノリティかもしれません。頭では受け入れているものの、何か注意したほうがいいこととかありますか?(塚田陽子さん・仮名 41歳 会社員)
【INDEX】 ★ まず最初にママのメンタルケアを
★ 目に見えないところで認められていたのも自信の一つだったかな
★ 無理やりなカミングアウトはNG!余計なお世話かもよ
★ 1人の女性として輝く場所を…

まず最初にママのメンタルケアを

「かもしれない」とのことですが、その違和感は間違っていないと思う。私の場合は、保育園のプールで「海パンじゃなくて、キティちゃんの水着がいい!」と言ったとき、初めてママは(ん?)と思ったそう。

メキシコ人のママは、まず初めに、日本でスペイン語の話せるメンタルクリニックを探して、子どもをまっすぐ育てるために、“男の子はこうしなきゃいけない”みたいな固定概念を取り払おうとしたんだって。月1回通院していて、あるときママが「最近子どもに対して“男なんだから!”と言いそうになる」と相談したら、先生に「社会的に男と女は分かれていることは教えてあげて。今後制服を着るときに性差は突き付けられるし、社会的常識を理解していると本人が楽になる。ただ本人の個性や好きなものは自由にしてあげて、尊重すること」と言われたって。だから私自身、社会への反発なく、中学の制服もすんなり受け入れられたの。ママが丁寧にトゲなく育ててくれたおかげだと思ってる。

目に見えないところで認められていたのも自信の一つだったかな

小学2年生のクリスマス、ママから「サンタさんに欲しいもの手紙に書きなさい」と言われて、お兄ちゃんは車を、私は、すごく欲しかった“ティモテ”というリカちゃん人形をお願いしたの。サンタさんからのプレゼント、ティモテをもらえて本当に嬉しかった!サンタにお願いすれば叶うんだ!って思ったわよ。ポワトリンのへんしんステッキももらったしね。

ただママが人前で買うことはなかったかな。“将来どう選ぶかは自由だけれど、社会的には今は男の子、天使や目に見えないものには女の子と認められているよ”ってアメとムチのスタンスだった。でも外でリカちゃんで遊んでいると、バカにされたりするのよ…私なんて「オカマ」「外人」って、ダブルでいじめられてた。家の中では、ママは普通に接してくれていたから、(他の子はリカちゃんで遊べないんだ、かわいそう)くらいにしか思ってなかったけれどね。

無理やりなカミングアウトはNG!余計なお世話かもよ

あれ?うちの子ゲイかな?と思っても、「好きな人いるの?」とか、直接的な言葉は私なら使ってほしくないな。あと、小さいとき同性が好きだったとしても、変わることもあるから、親が先回りする必要も必ずしもないと思うの。余計なお世話はせず、放っておくのがいい。私は、男の子としての生き方も自然なルールと思っていたけれど、メンズモデルになって男らしさを全面に出さなきゃならない環境に精神的に参ってしまって…。

「女の子になるために体を変えようと思う!」とママに話したら、「なんだー!決めるの遅かったねー。娘ができるの楽しみにしてるよ」って受け入れてくれたの。私、大号泣よ。ママ、その言葉を発する準備はずっとしていたみたい。ポジティブな方向に考えられるようにするには、それが自然だと思うメンタルを作るしかないのよね。育てるって、その子と向き合うことなんだと思うんだけれど、その前にまず自分と向き合わないと。言うこともブレちゃうかもしれないもの。

1人の女性として輝く場所を…

私がTV出始めの頃は、まだコンプライアンスが厳しくなる前だったの。私みたいなタイプは、イロモノとして扱われていたよね。でも、私の“女の子としての生き方”を支持してくれる子たちに、いいロールモデルとしてありたいと思ってからは、仕事は選ぶようになった。

この何年かで日本のセクシャルマイノリティへの偏見はだいぶマシになってきたかもしれないけれど、でもまだ、“流行り感”は拭えないと思う。特別ではなくもっと普通になればいいよね。きれいなトランスジェンダーとして、私はいろんなことを開拓していければいいなと思うの…。もしあなたのお子さんがその道に進む可能性があるのなら、1人の女性として輝ける場所をその子たちのために作っていきたいな。

サムネイルデザイン/mambo西岡(ma-h gra) 取材/竹永久美子

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