デビューして以来、多くのドラマや映画に出演し、女優として活躍する釈由美子さん。プライベートでは7歳の男の子を育てるママとしても大忙しの日々を送っています。実は子どもが生まれる前から何冊も育児本を読んでいたという教育ママな一面も。釈さん流子育てで、息子さんは6歳で英検3級、7歳で英検準2級に見事合格されています。そこで気になる子育て法をお聞きしました。
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子どもが生まれる前から何冊も育児本を読む教育ママでした
STORY編集部(以下同)ーー息子さんが7歳で英検準2級(高校中級程度)に合格されたとのことですが、もともと教育熱心だったのですか?
息子が幼稚園に入るまでは、かなりの教育ママでした。第一子で高齢出産だったというのもあって、子どもが生まれる前から育児本を何冊も読んでいたんです。仕事にも余裕が出てきた時期だったので、エネルギーを全部子どもに向けていました。
小学校受験は撤退!
ーーどんな子育てを実践しましたか?
実は小学校受験を考えて、お受験の塾に行ったこともありました。制限時間内にゾウの絵を描くという時間に、息子はみんなとは違うカラフルな色を使ってゾウを描いていたんです。先生に「これだと合格しませんよ」と言われている息子を見ていたら、なんだか不憫に思えてきて。その子その子に合った子育てをしなくてはいけないと気がつきました。うちの子は小学校受験向きではないなと思ったので、撤退しました。
息子には、赤ちゃんの頃から育児本をたくさん読んで右脳教育もやりましたが、結果的に大切だと思うことは「スキンシップ」と、「本を読む習慣をつけること」「あいさつ」「自然体験」だと思います。本は家に1000冊くらいありますが、さすがにもう置く場所もなくなってきて。図書館に行って1回で30冊ほど借りてきて読ませています。多読をさせているので1万冊は読んでいるんじゃないかな。英語の本は図書館にあまりないので、メルカリで買って読ませています。小さい頃から田植えや稲刈りに連れて行って、そのもみでしめ縄を作ったり、蛍を見に行ったり……とにかくいろんな体験をさせました。私が山登りが好きで、息子も小さい時からよく連れて行っていたので、自然に山登りも好きになりました。年長の時には富士山の山頂まで登頂して、下山も楽々降りて、パパや私より体力があってびっくり。自然体験をさせると感受性が豊かになるし、体力もつくのでおすすめです。
ーーなぜ英検にチャレンジさせることに?
息子が幼稚園の頃、ちょうどコロナが流行して家にいる時間が増えて、その時にNetflixやYouTubeで英語のアニメや映画を見せていたら英語に興味をもちました。もともと普通の幼稚園に通っていましたが、英語に興味があるなら、とプリスクールの体験に連れて行ったら、すごく楽しかったみたいで。息子が「ママ、ここに行きたい!」と言ったので、すぐに転園しました。プリスクールに通うようになってからは、耳で英語を覚えたり、フォニックスでどんどん英語の本を読むように。まわりで英検を受ける子が多かったので、息子も受けてみたいと言いだして、年長の6歳の時に3級を受験して合格しました。本人は勉強というよりもゲーム感覚だったみたいで、「楽しかったから次も受けたい」と言っていましたが、そんなに急いで受けるものでもないので、一年に一回にしようねと話をして、7歳になった時に準2級を受けて合格しました。
ーー英検の対策はどのようなことをしましたか?
私もずっと英語の勉強をしていますが限界を感じていて、、、やはり小さい時から英語を耳に入れておいた方がいいと思っていたので、赤ちゃんの頃から英語をかけ流して聞かせていました。受験対策としては受験の2週間くらい前に過去問を買って、どんな問題が出るのかは見ていましたが、文法などの対策は一切やりませんでした。英語でスポンジボブやミニオンズを見ていたので、それを見て自然に覚えた感じです。あと本は毎日読ませるようにしていたので、それで語彙が増えたのだと思います。ライティング対策は必要だと思って教えましたが、私が勉強に付き合うと「ママの発音はおかしいからやめて」と息子にダメ出しされることもありました(笑)。
うちは子どもが全部の決定権を持っています
ーー英語以外の習い事もしているんですか?
公文やスイミング、プログラミングなど息子がやりたいと言ってきたものはやらせています。うちは少し変わっているかもしれませんが、小さい時から自分の頭で考えられる子に育ってほしいと思って、全部の決定権を子どもに委ねています。もし失敗しても「失敗ってこういうことだよ」というのをわかってほしくて、全部自分で考えて答えを出してやらせています。
息子は将来の夢も決まっているので、人生を逆算して自分にどんな習い事が必要なのかを調べて考えています。私はもっと楽な道にしたら? と思ったりもしますが、親は環境を作ってあげることが大事だと思うので全力でサポートしています。
ーー子育てで悩んだ時はどうしていますか?
家族に話して解決することが多いです。他の誰かに相談することはあまりありません。家族がみんな同じ方向を向いているので、子どもが決めたことに家族みんなで動きます。知らない世界のことは講演会を聞きに行ったりして、自分で情報を得るようにしています。
ーー子どもに怒ることはありますか?
もちろん怒る時もあります。怒ると声のトーンが低くなるので怖いみたいです。なまはげが怒る“しつけサポートアプリ”のなまはげよりもママが怖いから、「ママハゲ」と息子に言われたくらいです。本当にくだらないことに対して怒ってしまいますが、まだまだやっていることが幼くて可愛いなぁと思います。最近は一日のタスクが終わったら何をしてもいいことにしているので、私が怒らなくても、やることはすぐにやって遊ぶ時間を自分で作っています。
後半では、「出産してようやく自分の人生のスタートラインに立てた」という釈さんにその理由、そして今後の人生についてお聞きしました。
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撮影/沼尾翔平 ヘア・メーク/田中宏昌 スタイリスト/安永陽子 取材/山崎智子