「冬のソナタ」が大ヒットし、初めて日本で韓流ブームが訪れてから早20年、今は第4次韓流ブームと言われています。ドラマや映画、K-POPなどのエンターテイメント以外にも、コスメ、ファッション、美容、料理など、今や日本人の生活になくてはならないものになっています。
韓国が「近くて遠い国」と呼ばれ、日本人にはあまりなじみがなかった頃に韓国へ渡り、芸能活動を始めた笛木優子さん。第2回目は、第1次韓流ブーム時に活躍していた笛木さんだから感じる、昨今の韓流ブームについて伺いました。
★ 韓国は日本に憧れていた部分も多かったです
★ 世界的に韓流がブームになった理由
★ 韓国人との恋愛も昔と全然違うんです
★ 今は、絶賛子育て中!
韓国滞在中に日本では空前のヨンさまブーム
私が韓国に行く前は、韓国といえば「プルコギ」と「あかすり」のイメージでした。周りの友達で韓国に興味がある子もいなくて、私が韓国が好きと言っても全然理解してもらえませんでした。それが、韓国で活動を始めて2、3年後、日本で「冬のソナタ」が放送され、爆発的な韓流ブームが起こっていたんです。ある時、日本に一時帰国中、電車のつり革広告に「ヨンさま」の事が大きく載っているのを見て、最初は「え??ヨンさま???誰??」と分からなかったんです。ぺ・ヨンジュンさんの事だと知って、日本でこんなにも大きな話題になっている事に、とにかく驚きしかありませんでした。その後、私が出演していた韓国ドラマ「オールイン 運命の愛」(イ・ビョンホンさん主演)もNHKで放送されることになり、本当に信じられない気持ちでしたし、そこから逆輸入的に私のことも日本の方たちに知ってもらえるようなり、嬉しかったですが、とても不思議な感覚でした。
韓国は日本に憧れていた部分も多かったです
韓国では、1990年代に日本の音楽や映画などの大衆文化がやっと解禁され、私が韓国にいた時も、日本人歌手や俳優さんの話題もよく出ていたし、日本の電化製品や化粧品も富裕層にとても人気がありました。X-JAPANや木村拓哉さん、中山美穂さんはとても人気でした。
当時日本は“最先端”というイメージも大きくて、日本で勉強してきた美容師がいるヘアサロンは値段も高く人気でしたし、私が日本で買った服を着ていたら「今はそういう服って韓国では流行ってないけど、大体2年後に流行るんだよね」と言われていました(笑)。
それが20年後、韓国が憧れる国になっているとは、その時は夢にも思いませんでしたが、日本や世界の皆さんが韓国の良さを知ってくれたのはとても嬉しいです。
世界的に韓流がブームになった理由
韓国人は、世界で流行っているものを上手く取り入れて、どこよりもいいものを作る力にたけていると思います。音楽、洋服、美容、と全ての分野に対するアンテナと探究心が大きいんです。韓国は完璧なもの、出来上がったものが好きなこともあり、とにかく1番いいものを作るのが上手いので、これが世界的人気に繋がった理由なんじゃないかなと思っています。韓国のアイドルは下積みはとても長い場合が多いですが、その分デビューした時には完成度が高いんですよね。
また、韓国人だけのグループではなく、グローバルなメンバーを起用して売り出しているのも、常に世界を意識しているんだなと感じます。
韓国人との恋愛も昔と全然違うんです
現在Netflixで配信中のリアリティショー「韓国ドラマな恋がしたい」は、日韓の若手俳優8人が韓国で1ヶ月共同生活をし、男女ペアでドラマのオーディションを受け、恋愛シーンを演じながらお互いの関係性を育む恋愛物語なのですが、私はナビゲート役で出演させていただきました。日本の女性たちはほぼ韓国語ができないし、韓国の男性たちも日本語ができない中、どうやって恋愛が成立するのか心配だったのですが、今は言葉が喋れなくてもスマホの翻訳機能で気持ちを伝えて恋愛ができちゃうんですね! 国際恋愛もすごく身近になったんだなぁと感じます。
韓国人の男の子たちが一生懸命で可愛くて、共同生活の中で日本語もどんどん上達していって、見ていて微笑ましく、思わず彼らを応援したくなりました。
今は、絶賛子育て中!
4歳の息子は、毎日元気いっぱいで手を焼くこともありますが、子育ては最初で最後だと思って楽しんでいます。出産する前、友達から「子育てってすごく大変だよ」と聞かされていたので、かなり覚悟はしていたんですが、40で産んだので精神的な余裕が少しあるからか、“可愛い”の方が大きくて、思っていたほどはまだ大変さは感じていません。
でも、やはり子どもは自分の思い通りにはならないと感じます。自分がやってきて良かったこと、楽しいと思ったことを息子にもやって欲しいのですが、息子には合わない場合もあって、なかなか難しいです。なるべく、本人がやりたいと思うことをやらせてあげたいなとは思っています。
まだまだ子育て中ですが、仕事の方も色々挑戦したいです。
夫も応援してくれているので、韓国・日本関係なく、今までやったことがないミュージカルやアクション系などにも挑戦できたらと思っています。
シャツ¥55,000(オーバーコート/大丸製作所3)パンツ¥19,800(ローラス/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)ピアス[片耳販売]各¥105,600ネックレス¥1,112,100ブレスレット¥214,280リング(人差し指)¥569,800~(中指)¥264,000(すべてシハラ/シハラ トウキョウ)サンダル¥129,800(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)
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撮影/古水良(cheek one) ヘア・メイク/榎田茉季(ROI)スタイリスト/山本有紀 取材/沢亜希子