東京・銀座にある「TORAYA GINZA」がリニューアルオープンしました。新店舗は建て替えが完了したTORAYA Ginza Buildingの真新しいモダンな建物の4階に誕生。隠れ家のようにひっそりと佇む店内には、ゆったりとした贅沢な空間が広がっており、静かに寛ぐことができます。
注目は、職人が目の前で菓子を仕上げる予約制のカウンター席。作り立てならではの美味しさを追求した繊細な味わいを、最高のタイミングでいただくことができます。
注文ごとにカウンターにある銅板で生地を焼いてくれる『夜半の月』。曇り空にうっすらと浮かぶ満月をイメージした、小倉餡を挟んだやわらかい焼菓子です。1994年にとらやパリ店で誕生し、現地で愛されてきた味をTORAYA GINZAならではの“焼きたて”で提供(数量限定)。ふつふつと気泡が出てきたら裏返し、バーナーで炙ることで香ばしさを出しています。焼きたては、ホカホカ温かくて香りが立ちこめ格別。合わせるお茶は品のよい香りが特徴のほうじ茶がお勧めです。
TORAYA GINZAのみで味わえる、季節限定の『馨(かおる)』も登場。和菓子でいちご本来の味と香りを楽しんでいただけるよう、自家製のセミドライいちご、生のいちごなどを白餡とあわせた、いちごの豊かな風味とふくよかな香りが感じられる生菓子です。
職人さんがひとつひとつ手作りしてくれる数量限定メニューで、カウンター席では目の前できんとんを手際よくまとめていく技を眺めることができます。餡の下まできんとんを纏っているので、どこからみても美しい仕上がり。美味しくいただけるタイムリミットは、香りや色味が変わらないうちのわずかな時間。作り立てをいただけるこの店ならではのメニューです。一緒にいただく飲み物は、意外にも紅茶がお勧め。いちごのフルーティな味わいと紅茶の華やかな香りが相性抜群です。
飲み物は、抹茶、煎茶、コーヒーなどのほかに、冷やした抹茶にお好みで白蜜を入れていただく涼しげなドリンク「抹茶グラッセ」も人気。5月1日からは、宇治金時と宇治みぞれのかき氷もメニューに登場します。
スクエア型が可愛いTORAYA GINZA限定の『ちぐさかん』は、さまざまな味を楽しめる、ひとくちサイズの羊羹。ちぐさ(千種)とは、種類が多い様子を表す古語のことで“世代も国境も越えて、あらゆるお客様に羊羹を楽しんでいただきたい”という思いから開発したそうです。通年販売のフレーバーは「あずき・抹茶・山椒」ですが、季節限定販売のフレーバーとして、6月下旬までは「ラズベリー・ライム・パッションフルーツ」の詰め合わせも販売しています。おひとり様はもちろんのこと、親子で上質な和菓子をいただく優雅な時間を過ごすのも素敵ですね。
東京都中央区銀座7-8-17 虎屋銀座ビル 4 階
11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
定休日 :元日、毎月第2 月曜日(祝日の場合は第3 月曜日)
https://www.toraya-group.co.jp/
*TORAYA Ginza Buildingの入口は「すずらん通り」にあります。1Fエントランスは、白い壁の奥に広がる朱色の左官壁が特徴です。
取材/本條千春