蛯原友里さんの第一子の主治医だったという、日本母乳バンク協会代表理事・水野克己先生が主宰するピジョン本社内にある「日本橋 母乳バンク」が念願のクラウンドファンディング目標額を達成! 新機器を導入、施設面積を約2倍に拡張し、リニューアル。かねてから母乳バンクの活動に共感、協力しているモデル・蛯原友里さんが式典に駆け付けました。
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11月17日は「世界早産児デー」。モデル・蛯原友里さんが「母乳バンク」を訪問。「母乳バンクの存在を皆さんにもっと知ってほしい」
「母乳バンク」とは
極低出生体重児である1,500g未満で生まれた赤ちゃんのお母さんの、母乳が足りない、または病気等であげられない際に、健康でたくさん母乳が出るお母さんから寄付された「善意の母乳」を一時的にいただき、低温殺菌処理、ドナーミルクとして提供する施設。日本母乳バンク協会代表理事である水野克己先生が2014年から尽力され、設立10年。
蛯原友里さんの主治医でもあった水野先生が登壇
極低出生体重児として生まれる赤ちゃんは現在年間で約5,000人。小さく生まれた赤ちゃんは胎外で生活するための機能がまだ未熟で、壊死性腸炎、未熟児網膜症などさまざまな病気にかかるリスクがあると言われています。母乳には赤ちゃんの生死にかかわる壊死性腸炎(腸の一部が壊死する病気)に罹患するリスクを、人工乳のおよそ1/3 に低下させる効果があることが分かっています。また、日本においてドナーミルクを使用した赤ちゃんの人数は昨年、1,000人を突破。増え続けるドナーミルクの需要に応えるために行ったクラウンドファンディングは多くの企業や個人の方から共感を得、目標金額を大幅に超える2,400万円の支援金が集まりました。その支援金で購入した最新式低温殺菌処理機を導入することにより、ドナーミルク低温殺菌処理力のキャパシティは現在の約3倍に向上、より安全安心なドナーミルクを全国の赤ちゃんに届けることが可能になりました。
ドナーミルクを利用された方の体験談も
式典では実際にドナーミルクを利用され、現在は元気に育っているお子さん2人のママが参加。体験談を語っていただきました。
岡野菜月さん(仮名)
佐藤桂子さん(仮名)
式典の最後には、モデル・蛯原友里さんがコメント
「水野先生には、息子が生まれた時からいろいろと相談に乗っていただき、心の支えにさせてもらっていました。そんな水野先生が、母乳バンクの普及に向けて積極的に活動されていると聞いて、とても素晴らしいことだと感じていました。赤ちゃんにとって母乳がどれだけ大切なものなのか多くの方々に知ってもらいたい。そしてドナーミルクをもっともっと日本に広げていきたい。そんな熱い思いを毎日のように聞いていたので、今回そのお手伝いをできることになってすごく嬉しく思っています」
蛯原さんは「モデル」という仕事上、ご自身が身に着けるものに元気を貰うことから、「一人でも多くのお母さんをHAPPYにしてあげたい」と、自らデザインされたシルク100%の授乳ケープを贈呈するなど、日本母乳協会の活動にご協力されています。
■一般社団法人 日本母乳バンク協会概要
https://jhmba.or.jp/
■クラウドファンディングサイト
https://camp-fire.jp/projects/657949/activities
■日本橋 母乳バンク紹介動画
ロングver. https://youtu.be/zsu9eba6pEY
ショートver. https://youtu.be/u5Sq8yp67RA
撮影/沼尾翔平 取材/石川 恵