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夫側のお葬式やお通夜の席で気を付けるべきこととは? 第2回【裏STORY連載Vol.3】

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結婚していれば、いつかは必ず訪れる夫側の家族の死。「縁起でもない」と思うかもしれませんが、いざその時がきたら、嫁として何をすべきか把握していますか? 誰も教えてくれない、誰にも聞けない……ならばSTORYが。大事な時に家族を支えるために、こっそりしっかり読んでみてください。備えあれば憂いなしです。


教えてくれたのは… 一般社団法人終活カウンセラー協会代表理事 武藤頼胡さん
終活カウンセラーの生みの親。『終活』という考えを普及すべく、メディアへの掲載も多数。8月に初の著書となる「元気なうちから始める!こじらせない『死に支度』」(主婦と生活社)を出版。


第2回 「しっかりとした嫁」はまず外見から。小物まで気を遣っているとイメージ良好

○和装が基本だが洋装も一般的に。スカートなら膝は出さず、流行に左右されないものを

今は喪主である奥様も洋装を選ばれますので、〝和装でなければ失礼ということはありません。とはいえ地域や、そのお宅によっては和装が基本というところもあると思います。私も母が亡くなったときは和装でした。家紋が入った着物は無理ですが、そうでなければ、一式レンタルするのも手です。葬儀社で貸してくれるところもありますので、一度聞いてみるとよいでしょう。

洋装については、40代で特にNGという喪服はありませんが、膝は隠れるものを選びます。かなり昔に購入した喪服をお使いの方は、肩パッドが厚く着ときに少し違和感がある……なんてことはないでしょうか?喪服といえども、そのときの流行りが多少反映されますので、新調するときは流行に左右されないデザインを選んでおくのも重要です。私はジャケットとスカートのセットアップにしています。

〜服装のポイント〜 ・化粧は地味めに、ネックレスは白のパールの一重
・革バッグのマナー違反は“戦後のもの”。見た目の「金」をなくす方が大事
・ジャケットの下はスカートでもワンピースでもOK
・ストッキングは“必ず黒”!

 

○そうそう使わないものなので、 しまいすぎによるにおいに注意! 着る少し前に準備を

いちばん気をつけてほしいのは、喪服のにおい。長い間タンスやクローゼットにしまわれていた服についた防虫剤のにおいはとても気になるもので、周りへのご迷惑になることも。近年は火葬場が混み合っている事情もあり、亡くなってから葬儀まで少し日にちがあることも多いです。喪服は使う予定の“最低1~2日前にはクローゼットから出して”おきましょう。

◯数珠、袱紗は大人のマナーとして持っておく。 チープすぎるものは避けて

「数珠を持つのは何歳くらいから?」と質問を受けることがありますが、1人でお焼香ができる年齢になったら持たせるのがよいでしょう。もちろん大人は持つのがマナーなのでお持ちでない方は準備を。値段は3、000円~1万円くらいのもので十分です。100円ショップに売っているものなどは40代にはおすすめしません。最近は赤やピンク色の数珠やパールのものもありますが、地味めの色がやはりオールマイティに使えていいと思います。もちろん、NG色というのはありませんが、昔ながらの黒っぽい色のイメージを持っている方も多くいらっしゃいます。黒でなくてもよいので、“グレーやグリーン、木目のもの”などを選ぶと、周りの目が気になりません。

また、数珠に関しては【数珠袋も一緒に揃えること】、【必ず左手で持つこと】なども忘れずに。家族の葬儀では使わないと思いますが、“袱紗”も持っておいてほしい小物の一つ。なければ数珠と一緒に準備しておいてください。

取材/篠原亜由美 イラスト/naohiga

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