撮影は9月の初めの週末夜、都内ホテルの高層階スイートルームにて。

ロビー階のエレベーター前で辰巳さんの到着を待っていると、キャップ姿の方が。「もしかして辰巳さん？」とよぎりながらも、もう少し扉が開いてお顔を確認してからご挨拶を、と思っていたら…。先日の五関さん同様、扉が開き切る前に「ふぉ～ゆ～の辰巳です！ 本日はどうぞよろしくお願いします！」と先に元気にご挨拶をいただいてしまいました（大反省）。「本日は舞台のお稽古後でお疲れのところ、ありがとうございます」と伝えると、「とんでもないです！ お仕事いただけてありがたいですし、撮影楽しみです！」と笑顔で即答。早くも評判どおりの爽やかな好青年ぶりに、心の中で盛り上がるスタッフ一同。

高層階へ向かうエレベーターでは、インバウンドのファミリーと乗り合わせに。外国人の子どもがバギーから身を乗り出し、辰巳さんの脚をつんつん。すると、満面の笑みで手を振り返す辰巳さん。その自然な姿に、「もし辰巳さんがパパだったら子煩悩ないいパパなんだろうなぁ……」とつい、いらぬ妄想をしてしまいます。

部屋に到着すると、よく顔を合わせているスタッフに「ちっす！ ちっす！」と笑顔で挨拶。場の空気を一気に和ませます。ふと窓の外に目を向けると、「えっ、窓の外ヤバくない！？ めちゃテンション上がる！ 夜景が広がってる。めちゃめちゃキレイ！ すごすぎる～！」と少年のような表情を見せ、しばらく静かに夜景を眺めていました。少し経って、「あっ、そうだ、そうだ、仕事しに来たんだ！ あまりに非日常な景色に見惚れちゃった。ずっと、ぼーっと眺めてられるね。」と我に返り、メークルームへ。

本日の衣装は、超絶男子図鑑のなかでも群を抜いて華やかなFENDIの総レースシャツ。メークとヘアを整え、そのシャツに袖を通しただけで、大人セクシーの完成です。誌面をお見せしながら、「今回は年上女性とホテルで過ごすイメージなので、辰巳さん最大のセクシーを期待しています！」とお伝えすると、「あ、まだまだ僕をわかってない！ セクシーといえば辰巳ですから」とニヤリ。ベッドに上がりながらスタッフに手相を見せ「この“エロ線”を持っているのは、芸能界でもエロ帝王と呼ばれる俳優さんと僕の２人だけって占いの番組で言われましたから。僕のは深過ぎて“エロ渓谷”って呼ばれてます。自分でハードル上げ過ぎてる～（笑）」とおどけ、現場の空気を和ませます。

いざ撮影が始まると、言葉どおり本気の“大人セクシー”を披露。スタッフから「めちゃかっこいい！めちゃセクシー！」と声が飛ぶと、手のひらを指差して「はいはい、渓谷ですから～」と笑いを誘います。とはいえあまりの「かっこいい～」の連呼に「何か恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべる辰巳さん。

そんな色っぽい表情と、インタビューで語ってくださった熱い仕事観。そのギャップをぜひ『STORY』11月号で確かめてみてください。

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