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マックスマーラ2022年春夏コレクション発表

株式会社マックスマーラ ジャパン

マックスマーラは2021年9月23日午前10時(イタリア時間)に、ミラノファッションウィークにて2022年春夏コレクションを発表しました。

マックスマーラが今シーズン思い描くのは作家です。スマートで不機嫌そうなビート・ジェネレーションのアンテレクチュエル(知識人)が、昔ながらのタイプライターに向かって、長く暑い夏の物語を打ち込む姿です。
物語の中では、善悪が複雑に絡み合う魅惑的で洗練されたロマンスが、エレガントでアンニュイな雰囲気を漂わせながら、瀟洒な別荘や秘密のビーチ、疾走する車、ボート、シックなレストラン、カジノを舞台に繰り広げられます。









フランソワーズ・コワレは、まさにそのような作家でした。プルーストやスタンダール、ジッド、カミュを愛読し、手に負えないティーンエージャーだった彼女は、2度の退学処分(1度はモリエールの胸像を吊るしたことが
理由)を受けました。17歳の時、バカロレア(フランスの大学入学資格試験)に落ちたことから、恒例の夏の
ファミリーバカンスを諦め、家に残って勉強することを余儀なくされました。海辺の居心地の良い別荘でゆったりと気ままな数カ月を過ごすという現実を奪われた彼女は、哲学的な手段を取ることにしました。想像の中で、その場所に行くことにしたのです。そして、「フランソワーズ・サガン」というペンネームのもと、想像の中の夏を小説『悲しみよ こんにちは』として形にしました。
この文学的傑作は、社会に旋風を巻き起こし、オットー・プレミンジャー監督による映画化も実現、非常に大きな興行的成功を収めました。このストーリーの主人公セシルは、サガン自身が実際のバカンスで体験するはずだった、快楽主義的で魅力的な気晴らしの数々を楽しむ一方、自分をゆっくりと見つめ直す時間が残されたことに気付きます。

マックスマーラが考えたのは「現代のセシル」 ―ブルジョワの反逆者― をイメージしたファッションです。サガン自身のスタイルといえる気楽なビートニク・シックを表現し、クラシカルなワークウェアにフォーカスを当て、フィッシャーマンズスモックやレイバージャケット、メカニックオーバーオール、カーペンターパンツがプレタポルテの技巧で再解釈されています。パリっとしたギャバジン、キャンバス、パーフェクトなポプリン、真新しいデニムを使用したアイテムは、コントラストのある精緻なトップステッチが特徴的。タンクトップやチャンキーなクレープソールを施したボーイッシュなサンダルが、バッドガール ルックの仕上げとなり、ふわりとしたフェザー刺繍をあしらったシアーなシフォンとのコントラストが際立ちます。カラーは、サンドやタン、ネイビーやブラックが基調となり、オレンジやイエローもポップカラーとして存在感を放ちます。デッキチェアやパラソル、ウインドスクリーン(風よけ)など、ノスタルジックな夏の素朴な美しい時間に欠かせない道具が、大胆なストライプキャンバスの爽やかなトータルルックのインスピレーション源です。

「今や私たち皆が実存主義者だ」と現代哲学を考察する専門家たちは言います。確かに、この1年半の間、私たちは ─まるでサガンのように─ 心の中の自由を探究することを少し学びました。かつて、サガンが描いたミリュー(社会的階層)を受け、彼女を「ラグジュアリーホテルの実存主義者」と呼んだ批評家がいました。マックスマーラにとって、その言葉は、強く知性に訴えかける離れわざと、この先に待つ素晴らしい夏を享受する喜びを的確に結表現のように聞こえます。

@maxmara
#MaxMara / #MaxMaraSS22 / #mfw

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