一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTE
~東京大学 One Earth Guardians育成プログラムの学生が開発に参加~
食に関する新規事業支援や人材育成を推進し、食の未来を東京から創ることを目指す一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTE(所在地:東京都中央区、代表理事:沢 俊和)、以下「TFI」)は、TFI主催のフードロス・食品ロスをテーマにしたワークショップでのアイディアから生まれた、食品工場から発生する野菜の皮を使った「皮ったスープ」を、2022年4月28日からBeeat!!八重洲にて提供開始いたします。
■FUTURE FOOD INNOVATION WORKSHOP発
食品ロスをテーマにした学生のアイディアが形に
TFIでは、食の未来を想像・創造する学生向けコンテスト「FUTURE FOOD INNOVATION WORKSHOP」(※1)を2021年11月に実施しました。
ワークショップのテーマ「食品ロスを解決するサステナブルな食」について参加者がグループワークを通してビジネスアイディアを導出。最後にグループごとに発表し、優秀賞として選ばれたグループのアイデアを、株式会社Beans監修のもと、ブラッシュアップして形にし、Beeat!!八重洲にて社会実装するという内容です。
このワークショップに、東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部One Earth Guardians育成プログラムの学生の皆さんが参加。
優秀賞に「不可食部ゼロ運動」(普段野菜で食べられずに廃棄されている部分=不可食部を「捨てる」から「食べる」に変えていく活動)を発表したグループが選ばれました。
その後5ヶ月をかけて議論を重ね、食品工場で廃棄される野菜の皮を使ったスープを商品化することに決定しました。このスープを食べていただくことで、国内食品産業で年間1,400万トンをも超える食品廃棄物の問題(※2)について考える機会になれば、との思いで形にしました。
(※1) FUTURE FOOD INNOVATION WORKSHOPについて
様々な背景を持つ人々が共創し、食が抱える社会課題を解決するための新たなアイディアを創り、そのアイディアを実際の社会に展開すること、そこで得た学びから次世代のリーダーを育てることから、食の未来に繋げていく社会実装型プロジェクトです。
(※2)令和2年度 食品産業リサイクル状況等超採択事業(食品関連事業者における食品廃棄物等の可食部・不可食部の量の把握等調査)報告書より
■「皮ったスープ」について
食品工場での食品廃棄物の課題を解決する第一歩に
現在、食品産業からは、年1,400万トンを超える食品廃棄物が出ています。その中には、食べられるにも関わらず捨てられている食材や皮(端材)が多数あります。
今回スープを製造いただいた工場では、有機栽培の野菜を使用した食品が製造されています。その過程で、ニンジンやさつまいもなど有機野菜の皮が年間各50~100kg、椎茸の足(軸)にいたっては年間10トンも廃棄されており、その廃棄量もさることながら、廃棄費用も経営に大きく負担となっている状況があります。
これを少しでも改善すべく、これらの有機野菜の皮を活用した「皮ったスープ」を商品化しました。このプロジェクトは、地球と野菜にかける敬意や想いが原点にあり、少しでも笑顔が増えればと考えております。
食品工場で廃棄されている有機野菜の皮や椎茸の足をスープに活用
「皮ったスープ」(全4種)には、食品工場で廃棄される有機栽培の野菜の皮と、椎茸の足(軸)を使用しています。有機栽培で大切に育てられ、おいしく栄養のある野菜の皮を使うことで、栄養価の高いスープに仕上がるとともに、食品廃棄物の中にもおいしく栄養豊富な食材があることに気づき、未来の食への第一歩として提案します。
<スープに使用されているフードロス食材の割合>
・さつまいもスープ:さつまいもの皮5%+椎茸の足5%=合計10%
・かぼちゃスープ :カボチャの皮5%+椎茸の足5%=合計10%
・にんじんスープ :人参の皮6%+椎茸の足4%=合計10%
・根菜スープ :大根、かぶ、れんこん、ごぼうの皮 合計6%+椎茸の足5%=合計11%
商品概要
商品名 : 皮ったスープ
販売期間 : 2022年4月28日~5月31日
種類 : さつまいもスープ、かぼちゃスープ、にんじんスープ、根菜スープ(各180g)
提供価格 : 540円(税込)
販売場所 : Beeat!!八重洲 Dブース
※満腹感がしっかりありながらも、身体にやさしい素材のため、幸福感が得られるスープです。
■商品開発に参加した学生の皆さんの声
私たちはフードロスについて知識が多くない中で動き出し、工場訪問では想像と現場が異なることに気がつきました。また、商品の価値を適切に伝える際に苦労することもありましたが、これらの経験はフードロスに関する深い思考に繋がったと確信しています。今後も100年後の地球を見据えて社会実装に取り組んでいきます。
【Beeat!!八重洲について】
東京駅八重洲中央口正面に期間限定でオープンする「おいしい食の未来」を体験・楽しめる場。「食の未来につながるものがたりの発信」というコンセプトに共感するパートナー企業が多数出店し、キッチンカーで「未来の食」を体験できるフードメニューやドリンクなどを販売しています。
また、昨今問題となっているフードロスなど「食」にまつわる課題を「テクノロジー」で解決する様々な取り組みなども体験できる場所です。八重洲のビジネスパーソンや東京駅を訪れる人たちが健康的で環境にも優しい食事を楽しめ、さらに社会課題を考えるきっかけとなる。そして、おいしく、楽しい。そんな未来を先取りした新しい食の場を実現します。
■名称 Beeat!!八重洲(ビートやえす)
■場所 東京都中央区八重洲1-9-9 東京駅八重洲中央口正面
■開催時期 開催中~2022年7月(予定)
※TFIの出店期間:2022年4月28日~5月31日予定
■営業時間
平日 :11:00~15:00、17:00~23:00
土日祝:11:00~23:00
(期間中無休)※変動する可能性があります
■公式サイト https://beeatyaesu.com/
【TOKYO FOOD INSTITUTEについて】
一般社団法人 TOKYO FOOD INSTITUTE は、食に関する新規事業支援や人材育成を推進し、国内外の様々なプレイヤーの共創を生む食のエコシステムを構築することで、食の未来を東京から創るための活動をしています。
TFIでは、主に以下の活動を推進しています。
・食に関わる人の学ぶ機会を提供し、食の分野に興味を持つ人や次世代を担うリーダーを育てる。
・食の分野に興味がある多様な人々が集まり、カジュアルかつ真面目に意見交換をし、信頼に基づく価値創造が出来る場を創る。
・多様な人々を繋ぎ合わせて生まれてきた新たな価値を街に実装していき、八重洲・日本 橋・京橋エリア全体をリビングラボとして、食の未来をアップデートし続ける場を創る。
・食の未来に繋がる様々な取組みを国内外に発信する
■公式サイト
https://tokyofoodinstitute.jp/
■Instagram
https://www.instagram.com/tokyofoodinstitute/
【東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部One Earth Guardians育成プログラムについて】
生物界全体を地球の一部として捉えて全体の健康を考え、生物の恵みを無駄なく利用する「One Earth」という概念に基づく、東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部の教育・研究プログラム。
持続可能な地球社会の実現に向けて、解決方法の提案と実践を行う科学者たち=「One Earth Guardians(地球医)」を育成することを目的に、高度な専門性と俯瞰的な視野、そして、専門分野や文化的背景の異なる多様な人々との連携を図り協働を主導できるコミュニケーション力を涵養するための活動を行っています。
■公式サイト
https://www.one-earth-g.a.u-tokyo.ac.jp/
【株式会社Beansについて】
株式会社ビーンズは、「自分の大切な人に食べてほしいモノのみをつくる」を信念に、オーガニックベビーフードや子供用食品を創り出してきました。
高い食品加工技術をもって、健康や美容にいい、おいしさにもこだわった本当につくりたいと思える食品のみを開発、販売しています。
今回のリリースのような「食のサスティナブル事業」の立ち上げだけでなく、グルテンフリー・ビーガン・アレルギーといった、食材に制限がある人もおいしく楽しめる食品普及にも力を入れています。
また、新しい取組みとして、「NFT×食」や「WEB3.0×食」や「メタバース×食」の事業構築を推進しています。
■公式サイト
https://beans-japan.jp/
<本件に関するお問合わせ先>
一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTE 事務局
連絡先:info@tokyofoodinstitute.jp
受付時間:10:00~17:00