ワーカーズコープ
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会(本部:東京都豊島区東池袋 理事長 古村伸宏、以下ワーカーズコープ)は3月4日(土)と5日(日)の両日、これまで40年余の実践で培ってきた「協同労働」「よい仕事」の力を、地域社会にどう生かすことができるかを深める、「協同労働・よい仕事研究交流全国集会2023」をオンラインで開催します。
今年のテーマは「だれもが主人公―あきらめ、おまかせの社会をこえて」
ワーカーズコープは40年余、地域に生きる一人ひとりが主人公となって意見を出し合い、必要な仕事をおこすためにみんなで出資し、運営する「協同労働」を実践してきました。
本集会では、「協同労働」はどのように運営されているのか、全国各地で「協同労働」を実践しているさまざまな現場の声を聴き、有識者たちと交流することで利点や課題、「協同労働」や「よい仕事」への理解を深め、豊かな地域社会を築くため自分に何ができるのか、2日間に渡り考え、語りあいます。
1日目はコメンテーターをお迎えし、パネルディスカッション形式で語り合います。その後、有識者の講演と、ワーカーズコープとの対談も行います。
2日目は参加者が少人数に分かれ、研究・交流をして「よい仕事」を深めます。また、協同労働組合設立に関心ある方の分科会や、協同労働にかかる歴史を学ぶ特別分科会も実施します。
働き方や生き方、地域や社会の課題に関心ある方々、企業の皆さま、研究者や学生の方々、報道関係者の皆さまほか、多くの皆さまのご参加を歓迎いたします。
【「協同労働・よい仕事 研究交流全国集会2023」概要】
日 時:
全体会 3月4日(土)12:30 ~ 17:00(11:00~特別企画 映画「医師中村哲の仕事・働くということ」上映)
分散会 3月5日(日)10:00 ~ 15:00
開催形式 :
オンライン
下記のサイトより申込をお願いします。※当日の会場入口もこちらです
https://sites.google.com/view/2023goodjob2023/
参 加 費:
無料
プログラム:
●3月4日(土)
・11:00 特別企画 映画上映「医師中村哲の仕事・働くということ」
・12:30 開会挨拶
・13:10 パネルディスカッション「協同労働・よい仕事で培ったケアと自治の力を地域づくりへ」
パネリスト 協同労働実践事業所 コメンテーター 宮崎隆志氏(北海道大学大学院教授)
・15:45 講演「世界の対立構造をほどき、社会を編み直す仕事と働き方を考える」
西谷修氏(哲学者・東京外国語大学名誉教授)
対談 西谷修氏×古村伸宏理事長(日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
・16:45 閉会挨拶
●3月5日(日)
・10:00 40の分散会
全国の協同労働の実践をもとに、少人数に分かれて「よい仕事」を深め、研究・交流をします。「国・自治体の動き、労働者協同組合法」や「協同労働・労働者協同組合設立」に関心がある方に向けた特別分散会も用意しています。*イベント中の入退場は自由
労働者協同組合法について(2020年12月成立、2022年10月施行)
2022年10月1日、「労働者協同組合法」がついに施行されました。
労働者協同組合(ワーカーズコープ)にはこれまで農協・生協・漁協のような法人格がなく、「協同労働」の法制化をめざす動きが1998年から始まりました。協同労働の実践を全国で広げ、団体署名や意見書の採択に取り組む中で、与野党全会派一致で法制化が実現しました。
協同労働とは「協同の関係」で働くこと。働く人が自ら出資して組合員となり、話し合って事業を行う働き方です。企業組合やNPO法人と違い認可認証が不要で、NPO法人のように活動分野の規定もなく3人以上で設立ができます(NPO法人は10人以上、出資不可)。
法律では、出資額に関係なく「一人一票」の権利が認められています。「一人ひとりが出資して組合員となり、意見反映を通じて運営に参加し、自ら事業に従事する」、これが労働者協同組合の基本原理です。この法律を活用し、協同労働が社会を変えていく推進力となることを目指します。
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 組織概要