特定非営利活動法人つなげる
令和5年度「キリン・地域のちから応援事業」に採択されました
ハイリスクで配慮の必要な多胎家庭の支援を行なうNPO法人つなげる(尼崎市 代表理事 中原美智子 以下つなげる)は、2023年4月から2024年3月まで、公益財団法人キリン福祉財団の助成を受け、育児/家事支援サービスに従事する自治体・民間の専門職を対象とした教材の開発およびそれらを活用した学ぶ機会の開催を行います。
育児/家事支援サービス向け多胎育児講座開発事業の概要
当団体では、これまでに全国に点在する(分娩数の約1-2%)多胎(双子・三つ子など)家庭をオンラインコミュニティでつなぎ、チャットや音声・ビデオ通話などで交流する場所を運営してきました。また、自身も多胎親である相談員が個別にオンラインで相談に乗る事業などを実施し、「他の場ではなかなか理解が得られない、双子・多胎だからこそ起こるいろいろな悩みにも、傾聴の姿勢を持ちながらも、多胎育児の先輩ならではのアドバイスで応えてくれ、助かった」との声にもあるとおり、孤立しがちな多胎家庭の『支援を受ける入口』としての機能を、オンライン上で構築してきました。
オンライン上での交流や個別相談の中で、見えてきた課題が2点あります。
オンラインでは直接支援が叶わないため、地域資源(自治体・民間の子育て支援)にどうつなげるか
拡大傾向にある多様な子育て支援の中で、多胎家庭が利用したさいのミスマッチをどう防ぐか
多胎妊娠は「ハイリスクな妊娠」、多胎育児は「配慮の必要な家庭」として、厚生労働省の予算要求書類内にも令和2年度以降から多胎支援の拡充に言及があるものの、スムーズに進んでいない実態があります。それらの根本問題は、事例が少ないからこその多胎育児の実態を学ぶ機会の少なさにあります。
当法人と地域資源(自治体・民間の子育て支援)との連携を増やす・太くする
多胎家庭事例がなくとも、子育て支援の職員に多胎育児の実態を伝える機会を設ける・増やす
支援の手を求める多胎家庭に、適切な支援を十分に届けるために上記2つを実現し、多胎家庭の社会的な孤独孤立、単胎よりも2.5~4倍ともいわれる虐待死リスクを予防するためにも、『多胎』への理解がある支援者をひとりでも増やしていく活動へと拡大していきます。
公益財団法人キリン福祉財団について
キリン福祉財団は、「家族介護者」「障害当事者」など地域の中で福祉の谷間に 置かれがちな方々や、「ボランティア」として地域社会をささえる人々の活動を支援しています。
事業内容は、家族介護者支援事業、障害当事者への支援事業、支援先 と共催する青少年の健全育成事業、公募による地域福祉活動支援事業等、 いずれも財団が支援先や当事者と深くかかわる事業を行っています。
国際障害者年の1981年7月に、キリンビール株式会社創立75周年(1982年2月)を記念し、福祉目的専門の
財団として設立されました。
福祉行政の手の届きにくい、いわゆる福祉の谷間への援助を行い、民間助成財団として わが国の地域における社会福祉の発展に寄与することを目的としています。
WEBサイト:
https://foundation.kirinholdings.com/
令和5年度「キリン・地域のちから応援事業」公募助成のご案内:
https://foundation.kirinholdings.com/subsidy/r5/index.html
(現在公募の受付は終了しております)
NPO法人つなげるについて
NPO法人つなげるは、「多胎家庭を社会につなげる」をミッションとし、「誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会」の実現を目指しています。そのために、孤独感や悩みを抱えた多胎ママパパを、日本最大のオンラインコミュニティでつなげ、どんな地域・環境でも自分らしく自律的に多胎児の育児ができるための支援を実施しています。
各地域で対面での多胎支援活動が主流だったコロナ以前から、つなげるでは多胎支援とオンラインツールの親和性に可能性を感じ、効果的なオンラインサービスを提供しています。全国に点在し、お出かけができず家に引きこもりがちな多胎育児家庭をオンラインでつなげ、日本最大の多胎家庭向けオンラインコミュニティを運営しています。
その他にもさまざまな問題を抱える多胎家庭が適切な支援を受けるための個別相談、多胎育児にかかわる多種多様な情報発信を実施し、社会から孤独孤立しがちな多胎家庭の支援をするNPO法人です。
つなげる WEBサイト:
https://tsunagerunpo.com/
多胎チャンネル|多胎家庭に役立つ情報メディアサイト:
https://tatai-ch.jp/
つなげる公式LINE:
https://page.line.me/159etpmu
(オンライン贈呈式の様子 2023.4.14)