ミドル世代1500人に聞いた「異業種転職」実態調査―『ミドルの転職』ユーザーアンケート―

エン・ジャパン

ミドルに人気の転職先、第1位は「異業種×同職種」。理由トップは「給与が高い業界で働きたい」。異業種への転職が、リスキリングにつながったという声も。

エン・ジャパン株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：鈴木孝二）が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』（https://mid-tenshoku.com/）上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「異業種転職」についてアンケートを行ない、1,532名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。

調査結果　概要

★　ミドルに人気の転職先、第1位は「異業種×同職種」。現在の職種別で、転職軸も異なる結果に。

★　異業種転職で興味のある業種第1位、30代は「IT・インターネット・ゲーム」、40代・50代は「メーカー」。興味のある職種、第1位は「管理部門系」。

★　異業種転職に興味がある理由、トップは「成長業界・給与相場が高い業界で働きたい」。懸念点は「選考が通るか」が最多。

★　異業種転職をして良かったこと、上位は「仕事の幅が広がった」「知識やスキルを磨けた」。

調査結果　詳細

1：ミドルに人気の転職先、第1位は「異業種×同職種」。現在の職種別で、転職軸も異なる結果に。（図1、図2）
異業種や異職種への転職において、興味がある組み合わせについて伺うと、「異業種の同職種」と回答した方が67％で最多でした。年代別で見ると、30代は他の年代より「異業種の異職種」に、50代は他の年代より「同業種の同職種」に興味がある方が多いことが分かりました。現職種別でみると「異業種の同職種」に興味のある方は「管理部門系」に多く、「異業種の異職種」に興味のある方は「サービス・流通系」「金融系専門職」に多いことが分かりました。それぞれの回答における、現職種トップ3もご紹介します。

【図1】転職活動において、異業種への転職や職種転換に興味がありますか？興味のある組み合わせについて教えてください。（複数回答可）

【図2】転職活動において、異業種への転職や職種転換に興味がありますか？興味のある組み合わせについて教えてください。（複数回答可／現職種トップ3）

2：異業種転職で興味のある業種第1位、30代は「IT・インターネット・ゲーム」、40代・50代は「メーカー」興味のある職種、第1位は「管理部門系」。（図3、図4）
異業種転職に興味がある方に、どの業種に興味があるか伺うと、30代のトップは「IT・インターネット・ゲーム」（27％）、40代・50代のトップは「メーカー」（40代：23％、50代：24％）でした。続いて、異業種転職で興味のある職種を伺うと、トップ3は「管理部門系」（19％）、「経営・経営企画・事業企画系」（11％）、「マーケティング・販促企画・商品開発系」（9％）でした。業種が変わってもスキル・経験が活かしやすい職種が並びました。

【図3】「異業種（同職種・異職種）」への転職に興味があると回答した方に伺います。具体的にどの「業種」への転職に興味をお持ちですか？

【図4】「異業種（同職種・異職種）」への転職に興味があると回答した方に伺います。具体的にどの「職種」への転職に興味をお持ちですか？

3：異業種転職に興味がある理由、トップは「成長業界・給与相場が高い業界で働きたい」。懸念点は「選考が通るか」が最多。（図5、図6）
異業種転職に興味がある方に、興味がある理由を伺うと、トップ3は「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい」（42％）、「キャリアの幅を広げたい」（39％）、「新たな専門性やスキルを身に着けたい」（35％）でした。年代別で見ると、30代は他の年代に比べ「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい」を、50代は他の年代に比べ「定年後を見据えて幅広い経験を積みたい」を理由に挙げる方が多いことが分かります。興味がある方の具体的な理由も紹介します。

続いて、異業種転職に興味がある方に、異業種転職における懸念点を伺うと、トップ3は「選考が通るか」（67％）、「これまでの経験・スキルを活かせるか」（53％）、「年収が下がらないか」（46％）でした。

【図5】「異業種（同職種・異職種）」への転職に興味があると回答した方に伺います。なぜ興味があるか教えてください。（複数回答可）

Q.具体的な理由を教えてください。
▼「成長業界・給与相場の高い業界で働きたい」と回答した方
・現在の業種、働き方は年齢を重ねていくと難しいと考えたため。（30代男性／メディカル）
・現職（自動車部品設計）は給料が低い。EV化で先行きも不安。（40代男性／メーカー）

▼「キャリアの幅を広げたい」と回答した方
・今の知識がどこまで通用するか分からず、新しいことを学びスキルアップしたいから。（40代女性／メディカル）
・前職でもIT系のクリエイティブな仕事をしており、さらに深いスキルを身に付け、コンサル業務をしてみたいと思ったから。（50代女性／広告・出版・マスコミ）

▼「新たな専門性やスキルを身に付けたい」と回答した方
・今後専門的な業務につかないと生き残れないと感じたため。（50代男性／メーカー）
・年齢を重ねても続けられるように手に職をつけたいと感じている。（50代女性／流通・小売・サービス）

【図6】「異業種（同職種・異職種）」への転職に興味があると回答した方に伺います。異業種転職での、懸念点を教えてください。（複数回答可）

4：異業種転職をして良かったこと、上位は「仕事の幅が広がった」「知識やスキルを磨けた」。（図7、図8）
これまでに異業種転職をしたことがあるか伺うと、57％が「ある」と回答しました。異業種転職をしたことがある方に、異業種転職をして良かったことを伺うと、上位は「仕事の幅が広がった」（64％）、「知識やスキルを磨けた」（57％）でした。その他、異業種転職をして良かったと感じた方の、具体的なコメントも紹介します。

【図7】これまでに「異業種（同職種・異職種）」へ転職をしたことはありますか？

【図8】「ある」と回答した方に伺います。「異業種（同職種・異職種）」転職をして良かったと感じたことを教えてください。（複数回答可）

Q.異業種転職をして良かったと感じたことに関する、具体的なエピソードを教えてください。
▼「仕事の幅が広がった」と回答した方
・広告会社から事業会社への転職により、前職までのスキル・ノウハウを活かしながら、上流での意思決定に関与する機会を得られた。（30代男性／メディカル）
・人材業界で身につけた企画力が、学校法人で新規事業を立ち上げる際に役立ち、そこで得た新たなスキルが、現在の仕事に活かされている。（50代男性／コンサルティング）

▼「知識やスキルを磨けた」と回答した方
・旅行業界から製薬業界に転職し、高度な知識を身につけることができた。また仕事を通じて、PCスキルやプレゼンスキルなども磨くことができた。さらに年収や福利厚生なども上がったことで気持ちにゆとりが生まれ、人としても大きく成長できた。（40代女性／メーカー）
・同職種であっても業界が変わればやり方も違う。それぞれ良いところ悪いところがあり、転職を繰り返すことで知識、経験、給与、人脈などがレベルアップしている気がする。（50代男性／コンサルティング）

▼「それまでの経験が活かせた」と回答した方
・訪問先に前職で付き合いのあった会社もあり、前職の繋がりが活かせた。（40代男性／メーカー）
・広告担当から映像制作業務に転職した際に、クライアントの立場が理解できた。スポンサー獲得のきっかけも作れた。（50代男性／広告・出版・マスコミ）

▼「年収水準が上がった」と回答した方
・介護業界からの転職で年収が上がり、ダブルワークから抜け出せたため、家族との時間も増えた。（40代男性／流通・小売・サービス）
・異業種転職を2回経験しているが、2回とも年収や年間休日など、待遇面でかなり改善することができた。（40代男性／インフラ・教育・官公庁など）

【調査概要】
■調査方法：インターネットによるアンケート
■調査対象：『ミドルの転職』（https://mid-tenshoku.com/）を利用する35歳以上のユーザー
■調査期間：2023年5月10日～7月10日
■有効回答数：1,532名

ミドル世代に特化した求人情報サイト『ミドルの転職』https://mid-tenshoku.com/

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