一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジェクト
中小企業独自の未来に繋ぐ取り組みで計8部門24社が表彰
一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジェクト(所在地:東京都渋谷区、代表理事:山下 佳介)は、中小企業や社員の創意工夫や挑戦にスポットライトを当てる国内最大級の中小企業の祭典「日本中小企業大賞 2023」を12月14日(木)に開催しました。約200社の中小企業が集った本表彰式では、経済の潮流を踏まえてチャレンジをした企業、社員として、ベストプランニング賞 事業成長率部門、ベストプランニング賞 事業プランニング部門、スゴイ社員賞 企業推薦部門、スゴイ社員賞 自薦部門、新規チャレンジ賞 市場開拓部門、新規チャレンジ賞 ユニークビジネス部門、働き方改革賞、SDGs賞の8部門で表彰、さらに受賞企業の中から最も優れた取り組みをしたMVP企業を発表しました。
■”国内最大級”の中小企業の祭典 「日本中小企業大賞」 とは
日本企業の99.7%を占め、従業者の約7割を雇用する中小企業。 「日本中小企業大賞」は、経営者・従業員目線、女性目線など多様な観点から、 “中小企業ならでは”の機動力、発想力、決断力、行動力に裏打ちされた挑戦により、自社だけでなく業界全体の発展にも寄与した企業を表彰。これからの日本を率いる中小企業や社員の創意工夫や挑戦にスポットライトを当て、世間に認知されるべき個性あふれる日本の中小企業 の底力を広く届けます。(URL:http://award.nippon-smes-project.or.jp/)
■“100以上の働き方を現場で体感“ ”子供の夢中や好奇心を掻き立てる革新的な学び”など注目の企業が続々登場
授賞式には、タレント、俳優など各々のジャンルでトップランナーとしての地位を確立し、周囲を牽引してニッポンを元気にされている当プロジェクトのアンバサダーの内、市原隼人さん、ウエンツ瑛士さん、小雪さん、紗栄子さん、田村淳さん、永作博美さん、藤原紀香さん、前田敦子さん、溝端淳平さんがプレゼンターとして登壇。今回より多くの中小企業にスポットが当たることを目指し、前回開催時の5部門からさらに3つの部門を追加。経済の潮流を踏まえ、チャレンジをした企業や社員を表彰する、ベストプランニング賞 事業成長率部門、ベストプランニング賞 事業プランニング部門、スゴイ社員賞 企業推薦部門、スゴイ社員賞 自薦部門、新規チャレンジ賞 市場開拓部門、新規チャレンジ賞 ユニークビジネス部門、働き方改革賞、SDGs賞の8部門で表彰。さらに受賞企業の中から最も優れた取り組みをしたMVP企業を発表しました。
中小企業ならではの発想力や機動力を活かした企画力を表彰する「ベストプランニング賞」のうち、中小企業の強みを生かした取り組みを推進し、特筆すべき事業成長率を達成した企業を表彰する「事業成長率部門」最優秀賞は、「株式会社WORK SMILE LABO」が受賞。112年の歴史がある従来の事務機器事業から来店型の働き方提案事業へ大幅なビジネスモデルの転換を実施し、売上利益共に急成長。倒産の危機を乗り越え岡山県就職人気企業ランキング1位受賞。今後は全国の同じような事務機器企業を巻き込み、日本経済の活性化を目指されていることを評価しました。
また、「ベストプランニング賞」のうち、事業計画におけるビジョン・目標設定のスケール感および、実現のための計画性に見るべきものがあり、今後の成長や将来性に期待を持つことができる企業を表彰する「事業プランニング部門」最優秀賞は、「SOZOW株式会社」が受賞。現在、6人に1人が不登校という危機的とも言える日本の子どもたちを取り巻く課題を解決するため、「習いごと」「フリースクール」「イベント」の 3 つの事業を通して、子どもの「夢中」や「好奇心」にフォーカスした革新的な学びを提供。インドでの実証実験など、海外まで拡大するユニークかつチャレンジングな事業プランニングを評価しました。
中小企業だからこその働き方や人材登用により活躍した社員を表彰する「スゴイ社員賞」のうち、自社の活動において特筆すべき結果や大きな影響をもたらし、より広く認知されるべきである社員を表彰する「企業推薦部門」最優秀賞は、「株式会社ジーケーライン 宋尹学さん」が受賞。2023 年 4 月に開催された第 10 回東アジア空手道選手権大会に朝鮮民主主義人民共和国代表として出場し銅メダルを獲得するほどの空手の実力者。その傍ら、株式会社ジーケーラインでは営業として活躍。一般社員に比べて1日の実働時間が2時間前後少ない中、入社2年目にしてリーダー職へ昇格。部署内・アスリート社員内で目標達成率 420%、半期で 1000 万以上の営業成績を残し、リーダーの中でも抜きんでた数値を出したことを評価しました。
また、「スゴイ社員賞」のうち、個人の高い能力が必要とされる現代社会において、自身の魅力をより広く認知してほしいと考える社員を表彰する「自薦部門」最優秀賞は、「六元素情報システム株式会社 前田和毅さん」が受賞。2021年新卒として入社。IT 未経験の状態から1年強で、自社で運営する教育アプリ「Rakumon」におけるスマホアプリからサーバー・インフラまで単独担当できるまでに成長し、CTO(最高技術責任者)に就任。ユーザー課金率を1%から5%にまで改善させるなど、開発領域のみならず事業戦略にも携わり、売り上げを倍増させたことを評価しました。
中小企業だからこそ成功した新たな分野やサービス、新たな課題解決スキームを開拓した企業を表彰する「新規チャレンジ賞」のうち、グローバル市場、未開拓市場などで積極的な市場開拓に挑戦し、その分野で何らかの結果を残した企業を表彰する「市場開拓部門」最優秀賞は、「株式会社リンクジャパン」が受賞。IoT のスマートホームプラットフォームサービスである eLife(イーライフ)を展開。住宅のすべてを統合するスマートホームアプリ「HomeLink」を使用して、住宅に特化した IoT オープンプラットフォームで社会課題の解決に取り組む姿勢。ユーザー数は26 万人超え、社会課題を解決しうるプラットフォームがベースとなっているサービスであることを評価しました。
また、「新規チャレンジ賞」のうち、優れた技術やアイデアの独自性で取り組みを行った企業を表彰する「ユニークビジネス部門」最優秀賞は、「株式会社三笠」が受賞。パーキンソン病患者のリハビリに目を向け、日常生活の中で手指筋力のアップを実現できる世界初の手袋"にぎるくん”を研究開発。創業から61年の老舗靴下メーカーが、従来とは少し距離のある事業領域について社会的課題を背景に取り組んだという発想や、それを実現するためのアイディア、技術力が評価され、最優秀賞に選出されました。
社員の生きる喜びを充実させることを優先させ、自発的成長ももたらすような仕組みを時短とともに生み出した企業を表彰する「働き方改革賞」最優秀賞は、「松本興産株式会社」が受賞。部門を横断するIoT 部門を発足させ、多くの社員が関わる業務を社内アプリの開発・運用によって効率化。社内の総作業時間を68%削減した上で、年間3890万円のコスト削減にも繋げています。働き方改革によって社員だけでなく会社にも利益をもたらした点や、その成功体験を外部に発信している点を評価しました。
企業、社員が気づいた身近なことから新たなムーブメントを実現した企業を表彰する「SDGs賞」最優秀賞は、 「ウリドキ会社」が受賞。買取マッチングプラットフォーム「ウリドキ」と買取に関する情報を発信するメディア「ウリドキプラス」という事業を展開し、事業を活かして企業や自治体との取り組みにも積極的に参加。より多くの人が「気がついたら」SDGs活動を行っていた!という社会作りを目標に活動。SDGsとビジネスのバランスが取れていること、また自社だけでなく、より多くの人がSDGs活動に取り組めるような社会貢献を行なっている点を評価しました。
最後に頂点となるMVP企業は、最も経済の潮流を踏まえたチャレンジとして「株式会社WORK SMILE LABO」を選出しました。
受賞企業、審査員に関する詳細の情報は
以下URLからご覧ください。
https://drive.google.com/file/d/10mERIDWu4078n1PaoXAgBHdVDD39CmUM/view?usp=sharing
■特別審査員が今回一番注目した企業を解説&田村さんが経営者視点で中小企業の“今”を考える
トークセッションは、特別審査員を務めた森永康平さん、ハヤカワ五味さん、山本聡一さん、山下代表取締役とプレゼンターを代表して田村淳さん、加えてMVP賞に輝いた、株式会社WORK SMILE LABO 石井聖博さんの計6名が登壇。今回の日本中小企業大賞 2023を振り返りどのような企業が注目され、どのような取り組みが評価されたのかを改めて振り返るとともに、今後さらに中小企業が輝いて行くためには何が必要なのかを議論しました。
まず初めにMVP賞に輝いた、株式会社WORK SMILE LABO 石井聖博さんより自社の取り組みを改めて発表。筆や墨を販売する文具店「石井弘文堂」として112年の歴史をもちながら、働き方改革の現場を顧客に体感してもらう『ワクスマ』を開設。「価格競争からの脱却」に向けての方針決定。その方針を打ち立てる際の10年後のビジョンを説明しました。それを受け田村淳さんは、「社員さんのモチベーション向上や未来のキャリア形成を見据えた取り組みを実践しており、実際に中小企業の課題を解決している会社があることが何よりも心強いです。」と感銘を受けた様子でした。
次に特別審査員3名から、MVP賞以外の受賞企業で印象に残った3社を発表。森永康平さんはSDGs賞最優秀賞を受賞したウリドキ株式会社を選出。「多くの企業がSDGsの理念を掲げているけれど、実践するハードルが高い現状の中、利用するだけでSDGsに繋がるサービスのあり方は、そのハードルを下げたのではないか。」と高く評価しました。ハヤカワ五味さんは新規チャレンジ賞 ユニークビジネス部門最優秀賞を受賞した株式会社三笠を選出。「ものづくりを行う中で今まで見ていた分野ではなく、医療という新たな分野への商品展開を実践された点と、評価をされやすい業界に挑戦されていた点が素敵な取り組みだと感じました。」と評しました。山本聡一さんはベストプランニング賞 事業プランニング部門最優秀賞を受賞したSOZOW株式会社を選出。「教育という既存の業界に対して中小企業ならではの取り組みを行なった」と他の企業にない取り組みを評価。「教育×テクノロジーは、あまり儲からないと言われている中で売り上げを伸ばされていることだけでなく、経営メンバーが全員教育業界の異端者であることからも枠に囚われないスピード感を感じられます。」と刺激を受けた様子でした。
次のテーマは「中小企業がさらに活躍して行くためにどのようなことが必要なのか」。特別審査員3名は中小企業が多様なサービスを展開し世の中を変えていく必要があることや、コスト高など大企業の賃上げ、人材不足など企業が淘汰されやすいしくみの中で自動化、AIなど先進的な取り組みをおこなっていくことができるかが大切と答えました。最後に田村淳さんから、「僕なりに中小企業を盛り上げるんだという気持ちを持って、様々な形での情報発信を通じて、皆さんの活気づけの一役を担えたらなと思います。」と、激動の今を生きる中小企業に向けエールを送りました。
<開催概要>
■イベントタイトル :日本中小企業大賞 2023
■日程 :2023 年 12 月 14 日(木)
■場所 :ニューピアホール(東京都港区海岸 1 丁目 11-1 ニューピア竹芝ノースタワー)
■登壇者 :「日本中小企業大賞」受賞企業/特別審査員
「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」アンバサダー ※50音順
市原隼人さん、ウエンツ瑛士さん、小雪さん、紗栄子さん、田村淳さん、永作博美さん、藤原紀香さん、前田敦子さん、溝端淳平さん
<一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジェクトとは>
「中小企業の挑戦と成長を支え、日本経済を元気にする」
中小企業は日本経済の基盤であり、彼らの成功と成長は雇用の創出や地域の活性化につながります。
私たちは「日本中小企業大賞」や「オンライン交流会」を通じて中小企業にスポットライトを当て、その優れた業績や貢献を世の中に広めることで認知度や評価の向上に貢献します。実力ある企業やそこで働く社員の力強い活動を後押しすることで、ひいてはニッポン経済全体を元気にすることを目指します。
一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジェクトは、内閣府設置のSDGsの国内実施を促進し、より一層の地方創生につなげることを目的とした「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の分科会に登録されています。