公益財団法人 有斐斎弘道館
公益財団法人 有斐斎弘道館(京都市上京区)は、2024年11月1日(金)から11月15日(金)まで、「京菓子展2024―源氏物語 ~ものがたりを食べる~」を開催いたします。
「京菓子展2018―源氏物語」にて: 入選展示作品(上)および展覧会場(下)<撮影:宮下直樹>
2013年から始まった京菓子展。本年は『源氏物語』をテーマに取り上げます。全国から350を超える作品がよせられ、その中から選りすぐりの47作品を、2会場(有斐斎弘道館、旧三井家下鴨別邸)にて展示いたします。どちらの会場でも、選ばれた新進気鋭の職人・作家の京菓子作品を抹茶とともに召し上がっていただけます。(京菓子展公式HP URL:https://kyogashi.jp)
また本年は「京菓子展2024-源氏物語」特別企画 として「うつわと和菓子と源氏物語 ~ 梶裕子 × 御菓子司 聚洸 ~」を、本会場「有斐斎弘道館」にて開催します。『源氏物語』の世界が、「御菓子司 聚洸」の創作菓子と「うつわや あ花音」主人 梶裕子さんの目で選ばれた菓子器の美しいコラボレーション作品となって登場します。(URL: https://kyogashi.jp/topics/143/)
◆京菓子展とは
有斐斎弘道館(京都市上京区)では、2013年より「琳派」「若冲と蕪村」「百人一首」「源氏物語」「万葉集」「禅 ZEN」「徒然草」「枕草子」とテーマを変えて公募による京菓子展を開催してまいりました。2024年1月には「京菓子展」10周年を記念した特別展「一席一果」を開催いたしました。「京菓子」は、朝廷文化である有職や茶道文化と密接に関わり発展した世界でも稀にみる芸術的な食べ物です。日本の伝統文化を表す重要なエッセンスが、すべて《50グラムの立体造形》に込められています。
本展覧会は、京都を代表する芸術文化である京菓子を通して、広く皆様に古典文学について知っていただくとともに、京菓子についての理解を深めていただくことを趣旨とするものです。
◆見どころ
1.「新しい京菓子」の誕生ーアイディアと技術によって、新しい「ものがたり」が生み出されます
京菓子デザイン部門の作品は、作者が作品に込めた思いを、菓子職人の監修のもと試行錯誤を繰り返しながら形にします。新しい技術で、デザイン画が“50グラムの立体造形”として立ち上がります。
2.空間とともに京菓子を味わう経験ー展示作品の中から選ばれた作品を召し上がっていただけます
会場(有斐斎弘道館、旧三井下鴨別邸)は、茶室が始まりとされる数寄屋建築。その座敷に展示されている京菓子作品の中から選ばれた数点を、実際に抹茶とともに召し上がっていただけます。京菓子を目で楽しみ、作品「銘」を耳で楽しみ、最後はその作品に込められた「ものがたり」を読み解きながら味わって楽しんでいただける、稀に見る趣向の展覧会です。
3.全国の菓子職人・和菓子作家の登竜門
茶席菓子実作部門では、全国の菓子職人(菓子屋に所属する方)、和菓子作家(個人で活動されている方)からも応募がございます。展示作品は実食審査を経て、デザイン・技術・味のすべてが評価された作品です。この展覧会から新しく商品が誕生し、作家として活躍される方もおられます。
◆テーマ「源氏物語」について
古典文学や和歌などが、京菓子のテーマや情景を小さな世界を作り上げる際に、大きな役割を果たしてきました。京菓子展は2013年に始まり、2015年からは「公募」を取り入れ、様々な古典をテーマにしてまいりました。
本年は平安時代中期に紫式部によって書かれた長編小説である『源氏物語』を再度取り上げました。『源氏物語』は、後世に多大な影響を与えてきました。それは、文学という一つのジャンルだけにとどまりません。有斐斎弘道館が設立された江戸時代には『源氏物語湖月抄』などの注釈書が出版され、それらを通して、庶民に享受され、広まっていきました。また、絵画や茶道具など、あらゆるジャンルの意匠となり、さらには、双六、かるたといった玩具類やグッズが作られるなど、広く親しまれるようになりました。
『源氏物語』は、教養の基として、また想像力の源として、今なお人々の間に生き続けています。
◆開催概要: 「京菓子展2024―源氏物語」~ものがたりを食べる~
・展示期間:2024年11月1日(金)~11月15日(金) ※内覧会:10月31日(木)
・展示場所:本会場、特別会場の2会場となります。
【本会場:有斐斎弘道館】(京都市上京区上長者町通新町東入る元土御門町 524-1)
・開館時間:10:00~17:00/最終入館16:30まで
・料金・チケット:入館のみ 大人1,000円、学生500円*1
入館券(京菓子と抹茶付き)大人2,000円、学生1,500円*1(要予約)
本会場限定セット*23,000円(要予約)
寄付セット*310,000円(要予約)
*1 学生は25歳以下を対象とする
*2 入館券(京菓子と抹茶付き)と京菓子展「特別限定菓子」のセット
*3 本会場限定セットに懐紙(弘道館限定デザイン)及び 有斐斎弘道館への寄付を加えたセット
【特別会場:旧三井家下鴨別邸】(京都市左京区下鴨宮河町58-2)
・開館時間:9:00~17:00/最終入館16:30まで ※水曜休館
・料金チケット:大人 平日500円 土日祝日600円、中高生300円、小学生200円
京菓子と抹茶:1,100円
※入館券、各セットは「京菓子展公式HP」(https://kyogashi.jp)からご予約いただけます。
主催:公益財団法人 有斐斎弘道館、旧三井家下鴨別邸運営コンソーシアム
共催:京都市、公益社団法人京都市観光協会、古典の日推進委員会
後援:京都府、京都新聞
協力:京阪ホールディングス株式会社、京都ブライトンホテル、株式会社GK京都、
バウプラス京都株式会社、学校法人 大和学園 京都製菓製パン技術専門学校
◆「京菓子展2024-源氏物語」特別企画について (URL: https://kyogashi.jp/topics/143/)
– 京菓子展2024_源氏物語 特別企画
「うつわと和菓子と源氏物語 ~ 梶裕子 × 御菓子司 聚洸 ~」
御菓子司 聚洸の源氏物語』光村推古書院梶裕子 (著), 高家裕典 (著), 福嶋昭治 (監修)より (C)Hiroko Kaji
「源氏物語」をテーマに、「御菓子司 聚洸」の創作菓子と、「うつわや あ花音」主人 梶裕子さんの目で選ばれた菓子器。お二人のコラボレーションによって誕生した和菓子と器で表現する源氏物語の世界を展示します。
展示期間: 2024年11月1日(金)~11月15日(金)
展示場所:本会場・有斐斎弘道館内 茶室「有弘庵」
※入館のみのチケットでは、特別展示室(茶室「有弘庵」)に入ることができません。
別途入館券、本会場セット、寄付セットの購入が必要です。
(予約URL: https://kyogashi.jp/reservation/)
特別協力: 「うつわや あ花音」主人 梶裕子、「御菓子司 聚洸」主人 高家裕典
◆京菓子展「特別限定菓子」の販売について
毎年、京菓子展に合わせて創菓する特別菓子。本年は「源氏物語」にちなんで
「源氏香図」をかたどった干菓子を数量限定で販売いたします。
有斐斎弘道館のみでのお取り扱いです。
●「源氏香御干菓子」1,980円(5個入り)
「源氏香図」-今回お楽しみいただくのは5つの香の図です。
※写真上から順に「御法巻」「初音巻」「玉鬘巻」「朝顔巻」「梅枝巻」
「風味」―古より人々が味わったといわれる風味をご用意しました。
大徳寺納豆、にっき、よもぎ、しそ、和三盆の5つの味わいです。
※香図と風味は組み合わせではありません。
◆有斐斎弘道館について
公益財団法人 有斐斎弘道館は、日本文化の研究・教育機関です。
「弘道館」は江戸中期を代表する儒者・皆川淇園(みながわきえん/1734~1807)が1806年に創立した学問所で、門弟は3,000人とうたわれました。門弟帳も残されています。
淇園は「開物学」という独自で難解な学問を創設したことで有名ですが、それだけでなく、詩文や書画にも優れた風流人でした。
また、丸山応挙、与謝蕪村、長澤蘆雪らと親しく交わり書画会をプロデュースするなど、多くの文化人と親交を結びました。 「弘道館」の言葉の意は「道を弘める」です。その学問所址に建つのが「有斐斎弘道館」です。
当時マンション建設計画が持ち上がった皆川淇園の「弘道館」を、現代の学問所として復興しようと、文化人や企業人が立ち上がり設立しました。その際に「号」のひとつである「有斐斎」をいただいて、「有斐斎弘道館」と名付けました。
現在、この文化的建造物の保存維持にとどまらず、皆川淇園の時代の成熟した社会における「人的ネットワーク」や「知のありかた」にならい、総合的な知と感性をたたえた日本伝統文化を研究し、現代における価値を発信しています。 URL:https://kodo-kan.com/aboutus/
公益財団法人 有斐斎弘道館 京菓子展事務局
〒602-8006 京都市上京区上長者町通新町東入る元土御門町524-1
電話・Fax:075-441-6662
メールアドレス:info@kodo-kan.com