公益財団法人東京都歴史文化財団
高校生ウィーク(水戸)、バザールカフェ(京都)を事例に、地域の場づくりを考えるトークイベント
画像:Artpoint Meeting #15 イメージビジュアル
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京は、東京都とともに、地域社会を担うNPOと協働しながら、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すためのさまざまな「アートポイント」をつくる事業「東京アートポイント計画」に取り組んでいます。その一環として、まちなかでの文化事業やアートプロジェクトに必要な視点について深めるトークイベント「Artpoint Meeting」の第15回を、港区文化芸術ネットワーク会議と連携し、港区立男女平等参画センターで12月14日(土)に開催します。
今回のテーマは「かかわりしろ」です。かかわりしろとは、活動や場にかかわるための「のりしろ」であり、関心をもつ人々が自分なりにかかわるための余白のことです。多様な「かかわりしろ」があることで、世代や背景の異なる人々が混じり合い、その場にそれぞれの居場所が育まれていきます。それでは、そうした地域に暮らす人々の関係を編み直し、生活の多様な分野をつなげる可能性のある「かかわりしろ」はどのようにつくられ、続けられているのでしょうか。
Artpoint Meeting #15では、水戸と京都から場づくりの実践者を招き、それぞれの取り組みについてお話を伺いながら「かかわりしろ」の可能性について考えます。
開催概要
【開催日】2024年12月14日(土)15時~18時 (開場14時30分)
【会 場】港区立男女平等参画センターリーブラ リーブラホール
(東京都港区芝浦1-16-1 みなとパーク芝浦1F)
・JR「田町駅」東口(芝浦口) ペデストリアンデッキ 徒歩5分
・都営地下鉄浅草線・三田線「三田駅」A6出口 徒歩6分
【定 員】100名(要事前申込)
【参加費】無料 *手話通訳・UDトークあり
【詳細・お申し込み】https://tarl.jp/forms/apm15-form/
*開催日前日までに、ウェブフォームよりお申し込みください。
*定員になり次第、申し込みを締め切ります。
*お預かりした個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。
*イベントの内容は変更となる場合がございます。
【主催】東京都、港区、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)
タイムテーブル
15:00~15:20 オープニング
「地域のかかわりづくりを支える仕組みー東京アートポイント計画と港区の文化芸術活動支援」
話し手:宮崎刀史紀(Kissポート財団 文化芸術部長)、佐藤李青(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
15:20~16:00 トークセッション1
「居場所であること、そこから広がったことー高校生ウィークの取り組み」
話し手:中川佳洋(水戸芸術館現代美術センター 教育プログラムコーディネーター)/聞き手:田中真実(認定NPO法人STスポット横浜 副理事長・事務局長/港区文化芸術活動サポート事業調査員)
16:00~16:10 休憩
16:10~16:50 トークセッション2
「ばらばらだけど、ともにいる場をつくるーバザールカフェの取り組み」
話し手:狭間明日実、松浦千恵(バザールカフェ)/聞き手:川満ニキアン(アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー)
16:50~17:30 ディスカッション
モデレーター:佐藤李青
17:30~17:40 クロージング
17:40~18:00 交流時間
プロフィール
撮影:仲田絵美
高校生ウィーク高校生のための展覧会無料招待企画として1993年にはじまった「高校生ウィーク」。2004年からは展覧会と連動したさまざまなプログラムが行われる無料の「カフェ」をギャラリー内に設置し、その運営にも若い世代が参加する。現在は対象を多世代にひらき、常設・特設のワークショップ、読書や裁縫、市民主体の部活動への参加を通して若い世代がアーティストや来館者、ボランティアなど多様な人や価値観に出会う機会を提供している。
撮影:仲田絵美
中川佳洋(水戸芸術館現代美術センター 教育プログラムコーディネーター)1987年香川県生まれ。筑波大学芸術専門学群(総合造形)卒業後、香川県高松市の中学校教諭として勤務。2022年より水戸芸術館現代美術センター 教育プログラムコーディネーター。つくることをきっかけにした出会い・交流の場として「造形実験室」(2022年~)を市民ボランティアとともに企画運営。学校への訪問プログラムやワークショップ等の運営を行う。
バザールカフェ日本基督教団京都教区とアーティスト、市民運動家、大学教員、宣教師、牧師などで構成される共同プロジェクトとして1998年にはじまる。セクシュアリティ、年齢、国籍など、異なった現実に生きているひとびとが、社会のなかで「共に生きる」ことのできる場の創出を目指している。カフェ運営や庭づくりを通して働く場を提供することや、社会で起こっている課題や情報提供、活動団体間のネットワークづくりの場になること、訪れるひとの居場所になることを心がけている。
狭間明日実(バザールカフェ)2015年に大学を卒業後、バザールカフェに事務局として9年間従事。傍らで食べることや地域の暮らしにまつわる仕事や遊びをしてきた。2024年からはバザールカフェにボランティアとして関わるほか、余分としての「遊び」を社会に増やすことを目的に任意団体「まなすびと」で活動中。現在は能登と2拠点生活をしながら、「遊び」のある復興の可能性と尊厳について考えてい
る。共著に『バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる』(学芸出版社、2024年)。
松浦千恵(バザールカフェ)ソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)。2004年頃よりバザールカフェに関わるようになり、現在は事務局スタッフ。依存症専門の精神科クリニックとバザールカフェで主に依存症の方に関わりながら、「人がただ在る」ということの価値を追求しつつ、支援という文脈においては、福祉制度に乗らないバザールカフェの可能性は無限大だと思って活動中。自分の余白をつくるため、インドへの現実逃避を妄想中。共著に『バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくる』(学芸出版社、2024年)。
参考情報
東京アートポイント計画 について
地域社会を担うNPO*とともに、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すためのさまざまな「アートポイント」をつくる事業です。 当たり前を問い直す、課題をみつける、異なる分野をつなぐ―そうしたアートの特性を活用し、実験的なアートプロジェクトを通して、個人が豊かに生きていくための関係づくりや創造的な活動が生まれる仕組みづくりに取り組んでいます。
2009年から現在(2024年10月)までに、東京都、アーツカウンシル東京、NPOとの共催で56団体と45件のプロジェクトを実施してきました。プロジェクトが地域に根付くために、プロジェクトを担う人材育成や活動基盤の整備なども行っています。また、自治体と文化事業を共催する「東京都・区市町村連携事業」を実施しています。
*NPO法人のほか、一般社団法人、社会福祉法人など非営利型の組織も含む
https://www.artscouncil-tokyo.jp/what-we-do/artpoint-concept/
Artpoint Meeting について
「まち」をフィールドに、人々の営みに寄り添い、アートを介して問いを提示するアートプロジェクトを紐解くため、アーツカウンシル東京が企画するトークイベントです。アートプロジェクトに関心を寄せる人々が集い、社会とアートの関係性を探り、新たな「ことば」を紡ぎます。
港区文化芸術ネットワーク会議 について
Kissポート財団では、文化芸術活動団体や文化芸術施設など、文化芸術に関わる多様な主体が参加、交流できる場として港区文化芸術ネットワーク会議を開催しています。
アーツカウンシル東京 について
世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開しています。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/
プレスリリース(PDF)ダウンロード
d38211-727-88dce394f772b1e599a7bce2b85efa02.pdf【本事業に関するお問い合わせ】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 事業部事業調整課 事業調整係
TEL:03-6256-8435 E-mail:tarl@artscouncil-tokyo.jp
【本リリース、掲載に関するお問い合わせ】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 企画部広報課 広報係
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