株式会社 岡野
博多織OKANOと世界的な陶磁器ブランドFRANZが手掛ける美の競演
OKANO(株式会社岡野、福岡県筑紫郡 代表取締役社長 岡野博一)は、11月5日(月)から世界的陶磁器ブランドのFRANZ(台湾 陳立恒総裁)をOKANO六本木ヒルズ店のギャラリーにお迎えし、東洋の工芸をテーマとしたトークイベントを開催した。「FRANZ 2018 名品展」は11月13日(火)まで、OKANO六本木ヒルズ店で開催。
オープニングのトークイベントでは、FRANZの陳立恒総裁とOKANOの代表取締役社長 岡野博一が展示開催にあたり、伝統を代々受け継ぎながら時代の流れにも沿った、手のぬくもりのある工芸の精神をいかに守るか。また、どうやったら現代のテクノロジーやデザイン、最先端の美的センスを融合しつつ新たな現代工芸の価値を生み出すことができるのかを来賓の方々に伝えていた。
イベント当日には、世界初となる両社によるコラボレーション作品を発表し話題を集めた。このオープニングイベントから11月13日(火)まで、「FRANZ2018名品展」として、FRANZの数々の美しい陶磁器作品とともに、コラボレーション作品「蝶舞風花」を限定商品として販売する。
OKANOとFRANZのコラボレーション作品として世界で初めて公開された「蝶舞風華」。博多織OKANOの人気商品であるスカーフと、日本でも絶大な人気を誇るFRANZのジュエリーボックスのセット商品。この商品は織物と陶磁器の完璧なコラボレーションが、異文化のデザイン的対話によって誕生した。それぞれのデザインの背景にあるものは、FRANZの名品「蝶舞(蝶の物語)」から着想され、また明治時代に活躍した浮世絵師、月岡芳年の代表作「風俗三十二相」に描かれた江戸に流行した着物の柄を巧みに融合させた作品。蝶が色彩豊かな花の間をいきいきと飛ぶ図柄は、まさに異文化間交流により生まれた作品として印象的な商品に。創業121年を迎える老舗OKANOの織りもの技術と、FRANZの立体的できめ細やかな陶磁器製造の技術が融合し、柔らかい織物と硬質な磁器で、国や文化、また業種を越えた美しい出会いを表現されている。
商品名:蝶舞風華
内容:スカーフ(シルク100%)/ジュエリーボックス(小物入れ)セット
販売価格:¥58,000(税別)
概要:ファッションとカルチャーが織りなす、美しい工芸品は記憶と歴史の印。蝶が舞い、花が彩る、夢の国へと誘います。世界的な陶器ブランドFRANZと創業121年のOKANO(博多織は777年の歴史)の卓越なる技術のコラボレーションによって美の競演が生まれた。剛と柔を併せ持つ、洗練された芸術品は人生の滋味に溢れています。
デザインのモチーフとして採用したのは、明治時代の浮世絵師・月岡芳年の「風俗三十二相」。全体のデザインに踏襲されたのは、六角形。六角形は女性の着物柄に多く、スカーフとジュエリーボックス(小物入れ)では、その六角形のデザインも豊かに表現されています。ジュエリーボックスでは柔らかな青空を表現した空色に鮮やかな柄の蝶模が描かれています。またスカーフでは同様に色彩豊かな花の間をいきいき飛ぶ蝶が描かれています。OKANOとFRANZという異業種のコラボレーションが実現しただけではなく、また技術面においても世界に伝えていきたい作品が誕生。
OKANO
OKANOの母体は博多織の織元です。博多織は770年余り前に、博多の商人 満田弥三右衛門(みつだやざえもん)が、宋 (当時の中国)から技術を持ち帰ったのが その始まりといわれています。もう一説はさらに古く、福岡県有田遺跡から2 000年前の絹織物が出土され、これが博多織の起源ともされています。私たちはその悠久の系譜を受け継ぐ者として120 年の歴史を紡いできました。2017年、GINZA SIXに、旗艦店オープン。「OKANO」は、オール・ジャパンの染織技 で創作する場であると同時に、それを披露するステージでもあります。国宝級の職人と未来を担う若手職人と共に 時代 を捉えた最高のアイテムを提供します。それを纏う方々と共に、新しい物語を次世代に伝えることが私たちの誇りです。
http://okano1897.jp/
FRANZ
中国磁器1000年の歴史を継承しながらも、新しい造形 美に挑戦し続ける台湾のメーカー「フランツ・コレクション」。 ニューヨーク国際ギフト展でベストギフトコレクション大賞に輝く等、世界中で注目されています。台湾や北京の故宮博 物館ではバカラ(クリスタルグラス)や クリストフル(銀食器)等と共同制作された作品が展示販売されており、その 品質が高く評価されていることがうかがい知れます。自然をモチーフに描かれた見事な造形美。型に捉われず、蝶や花を 大胆に作品に施します。
https://www.franzcollection.com/en
月岡芳年
月岡 芳年(つきおか よしとし、1839年4月30日(天保10年3月17日) – 1892年(明治25年)6月9日)は、幕末から明治 前期にかけて活動した浮世絵師。姓は吉岡(よしおか)、のちに月岡。本名は米次郎(よねじろう)。画号は、一魁斎芳 年(いっかいさい よしとし)、魁斎(かいさい)、玉桜楼(ぎょくおうろう)、咀華亭(そかてい)、子英、そして最 後に大蘇芳年(たいそ よしとし)を用いた。河鍋暁斎、落合芳幾、歌川芳藤らは歌川国芳に師事した兄弟弟子の関係に あり、特に落合芳幾は競作もした好敵手であった。また、多くの浮世絵師や日本画家とその他の画家が、芳年門下もしく は彼の画系に名を連ねている 〈風俗三十二相〉 『風俗三十二相』(ふうぞくさんじゅうにそう)は、月岡芳年が1888年(明治21年)、数え50歳の時に発表した浮世絵 の連作。大判32枚、目録共33枚揃の美人画錦絵である。江戸後期寛政年間から明治時代にかけての様々な年代・年齢・ 階層の女性を描き、芳年美人画中の傑作・代表作と評価されている。版元は日本橋馬喰町の島鮮堂綱島亀吉。