旅行はとても楽しいものですが、飛行機での移動がどうも苦手…という人もいるのではないでしょうか。肌の乾燥や、髪のパサつき、むくみが気になったり長時間のフライトでどっと疲れが溜まったり。そんな機内特有の環境と戦い続けているCAさん(キャビンアテンダント)は、どんなことを心掛けているのでしょうか?ということで、CAさん70名に飛行機に乗る前〜到着地での美容ルーティンをお聞きしてきました!
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【出勤前】フェイスパックとヘアオイルはマスト!
機内の乾燥空間で過ごすCAさんにとって、機内に乗り込む前にどれだけ肌を保湿できているかが勝負!お休み前のケアではなく、出勤前にフェイスパックをしていると答えた人が多くいました。出勤前&出勤後のパックは肌のために欠かせないんだそう。 また、出勤前は肌だけではなく、ヘアケアにも注力します。乾燥した機内ではお肌と同様、髪の毛の水分もどんどん蒸発し奪われていきます。そのため乾燥してアホ毛が目立ってしまったり、静電気が起きてしまったりするのです。なので、CAさんたちは、髪の毛をセットする前に、ヘアオイルをしっかりめに塗り込んで行くとのことです。ヘアオイルはしっかり保湿してくれるので、髪もまとまりやすくなります。オーガニックなものがオススメです。
【機内】外側からも内側からもとにかく保湿!
砂漠並みと言われるほど乾燥した機内では、隙あらば保湿クリームやネイルオイルを塗りたくります。ちょっと時間を見つけては、リップやお顔や腕にササっと塗り込みます。そのためには携行しやすいサイズや、オールマイティーに使えるアイテムということもポイントです。CAさんの中には簡易加湿器としてマイボトルを活用している人もいました。マイボトルにレモンやハーブを入れておき、お湯お入れて飲んだり、その蒸気を顔に当ててスチーマーにしたり。(国際線の場合、100ミリを超える液体物はX線検査場で廃棄しなければなりませんが、中に水分を入れない状態でX線を通過すればOK。ホットウォーターは機内でCAさんにお願いすれば入れてもらえます)。また、外側からのケアだけではなく、水を飲んで身体の内側から水分補給することが大切です。機内ではアルコールも提供されていますが利尿作用があるので、肌が脱水状態になりがち。極力控えめにするのが◎。
【ホテル到着】むくみと疲れはその日で取る!が鉄則
「その日のむくみと疲れはその日のうちに解消!」がCAの鉄則。仕事が終わってホテルについたら、真っ先にバスタブに浸かるという意見が多く寄せられました。シャワーだけで済まさず、疲れている時ほどゆっくり湯船に浸かって血行を促します。バスソルトや入浴剤をスーツケースに一個入れておくと、重宝することもあります。飛行機に乗ると気圧や環境の変化でむくみやすくなるので、ホテルでむくんだ脚をしっかりマッサージします。ポイントは美容に良いツボが沢山ある足裏からマッサージを始めること。脚の疲れは、足首より少し上のふくらはぎが始まるところに溜まるので、この部分を重点的にもみほぐすと脚全体の疲れが取れると言われています。膝裏の大きなリンパ節に老廃物を流すことを意識してみてください。そのほか、着圧ストッキングを持っていくという人も多く、それを履いた状態で脚を高く上げておくと疲労感が軽減されるという意見も多くありました。
現地での過ごし方
体への負担がかかる機内で長時間過ごすCAさんは、ステイ先でどのように過ごしているのでしょうか。ひたすら寝て過ごしてしまうと、かえってだるさが残ってしまうようで積極的に観光に出かけるという人が多いようです。ステイ先が東南アジアだとお手頃価格のマッサージが多くあるので、よく利用しているという人も。その他の地域でもホテルのスパやジム、プールを利用したりしているようです。体を動かすと、時差ボケ対策にもなります。また、海外ではローカルフルーツを意識して食べたりするそう。太陽の恵みを受けて育ったトロピカルフルーツは、さわやかな香りと甘さでリフレッシュできるだけでなく、美容・健康効果もたくさんあるんです!アジア圏でよく飲むスイカジュースは美容に嬉しいビタミンやリコピンが含まれています。その他にも、果物には、むくみを改善してくれるシトルリンやカリウムが多く含まれているので積極的に摂ると良いそう。
ちょっと心掛けるだけで、大きな効果が得られるCAの美容ルーティーン。これやってなかったかも!というものがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
イラスト/本田佳世 取材/笹 利恵子