まずは毎月の美容費について聞いてみました。いちばん多かったのは「5千円以上～1万円未満」の層で、次に「5千円以下」「1万円以上～2万円未満」がほぼ同数で続きます。美容医療や高額な美容電化製品が浸透し始めた昨今、毎月10万円くらいかけているという人もいましたが、美容費への支出は多くて2万円までとしている層が多いことが分かります。

各項目への金額も聞いていてみたところ、平均が見えてきました。
・美容院代　平均8,900円　いちばん多かった回答10,000円
・基礎化粧品（パックも含む）＋コスメ　平均8,900円　いちばん多かった回答5,000円。
・毎月のまつエク、まつパ、眉カットなど　平均6,700円
・毎月のネイル　平均6,100円　いちばん多かった回答5,000円
・毎月のエステやリンパマッサージ　平均11,000円
・毎月の美容医療　平均46,500円 ※
・毎月のジムやヨガ　平均7,300円
・毎月のサプリメントやドリンク　平均2,600円

基礎化粧品や化粧品をどこで買うのかという質問に対して多かったのが、ドラッグストア。プチプラのアイテムが購入できることや、比較的アクセスしやすいことが背景にはありそうです。サイトでの購入は、各ブランドの公式オンラインサイトがAmazonや楽天を除く総合サイトを上回りました。オンラインで購入する人は最初からこれが欲しい！というものが明確にあるような気がします。

秋冬に特に意識して取り組みたいケアを聞いたところ、「シミ・くすみケア」がいちばん多く、次いで「たるみケア」、「毛穴のケア」となりました。こちらは今年の3月に「特に意識して取り組んでいる美容は？」と聞いたアンケートでも同じ順位だったことから、40代はシミ・くすみ、たるみ、毛穴のケア強い関心があることが分かります。

顔のケアが上位に集中し、その次にくるのがへアや頭皮など頭部への関心、そして乾燥する秋冬だからこそ保湿や爪のケアにも意識が向く様子が見てとれます。

意識して取り入れている美容成分はコラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンC誘導体がトップに。最近では成分の効能を理解して基礎化粧品を選ぶ人も増えてきました。成分が分かるともっと美容が楽しくなりそうですね。

・コラーゲン　真皮を構成する成分で、肌のハリを保ちます。〈食べる・飲む、塗る、注入〉
・ヒアルロン酸　シワやたるみの改善に用いられることが多い。〈飲む、塗る、注入〉
・ビタミンC誘導体　肌に吸収されずらいビタミンCの欠点を克服し、浸透性を高めたもの〈塗る〉
・ビタミンC　過剰な皮脂分泌を抑え、ニキビの原因となるアクネ菌への抗菌作用を持ち、毛穴の黒ずみも改善。〈食べる・飲む〉
・レチノール　肌の細胞に働きかけ、シワやたるみ、ニキビやニキビ跡を改善する成分。ヒアルロン酸の合成やコラーゲンの生成も促進。〈塗る〉
・セラミド　肌の水分を保ち、外から異物が入ってこないようにガードする役目。〈飲む、塗る〉
・トラネキサム酸　シミ・肝斑・老人性色素斑やニキビや傷などの色素沈着が改善する効果が見られる〈医療用医薬品　内服薬〉
・プラセンタ　シミの予防、肌のターンオーバーを促進、シワやたるみ、くすみの改善が期待できる〈飲む、塗る、注入〉
・アスタキサンチン　優れた抗酸化作用を持ち、シワやたるみを引き起こす活性酸素を除去。〈食べる、飲む、塗る〉
・ナイアシンアミド　ビタミンB群の一種。コラーゲンの生成を促進しシワやたるみの改善に。メラニンの生成も抑えるのでシミも防ぐ効果も。〈食べる、飲む、塗る〉
・ハイドロキノン　ニキビ跡の色素沈着の改善、老人性色素斑、肝斑の改善予防にも効果的。〈塗る〉
・ヒト幹細胞培養液　細胞に直接働きかけ、増殖や活性化、再生を促す成分を含んでいる。シワの防止と改善の効果が見込まれる。〈塗る〉
・ヘパリン類似物質　角質の隅々までうるおいを届、水分を保持する。鎮静効果があり、乾燥による肌荒れの治療としても使われる。〈塗る〉

経験したことのある美容医療を聞いてみたところ、イオン導入やケミカルピーリングなど比較的リスクの低いものに票が集まりました。

・イオン導入（エレクトロポレーション）　肌表面に塗った成分の上から専用の機械を使って肌み微弱な電流を流し、皮膚の深部まで浸透させる。ビタミンCや、プラセンタ、トラネキサム酸などの有効成分が多い。
・ケミカルピーリング　酸性の薬剤を塗り、肌表面にある古い角質や表皮上層部、毛穴に詰まった皮脂を剝がれやすくし、肌のターンオーバーを整える。毛穴のつまり、ニキビ改善に効果的。
・光治療（IPL） 幅広い特殊な光を使用し、しみ、そばかす、肌の赤み、こじわやたるみ、毛穴の開き、ニキビ、ニキビ跡などに効果。
・ほくろ取り　レーザーや電気メス、切開などの方法で除去。
・レーザートーニング　肝斑、シミ、そばかす、ニキビアドによる色素沈着、くすみ、開いた毛穴に有効。
・HIFU　皮膚の表面から超音波を照射しリフトアップする。頬のたるみや、ほうれい線、二十あごに効果。
・Qスイッチレーザー　メラニン色素に反応し色素疾患に効果的なレーザーでシミやそばかすに効果的。
・注入療法　注射器を使って、シワの凹みや筋肉に注入剤を注入する。弾力やハリのもととなるコラーゲン、ヒアルロン酸、筋肉の働きを弱めるボツリヌストキシンなどがある。
・ダーマペン　とても細い針で肌の表面に根に見えないほどの小さな穴を一時的につくり、肌の治癒能力を利用して皮膚をなめらかにする。ニキビ跡、毛穴の開き、小じわに効果的。
・CO2レーザー　水分に反応するレーザー。皮膚の細胞内にある水分に反応し組織を削る。ほくろ、いぼ、盛り上がったシミに効果的。
・フラクショナルレーザー　肌表面に細かいレーザー光線を照射する。熱を与えることで傷が修復され、肌のコラーゲン生成を促進させる。しみ、毛穴、たるみ、赤ら顔に効果的。ダーマペンより効果は高いが、ダウンタイムがある。
・高周波（RF）照射すると真皮に熱ダメージが加わり、肌内部のコラーゲンが縮むことで即時的な効果に。縮んだコラーゲンを直そうと新しいコラーゲンも生成されるので長期的に肌に弾力やハリが生まれる。
・くまとり　目の下の膨らんだ脂肪をとる脱脂、目の下を凹凸なく整えるヒアルロン酸の注入、自身から採取した脂肪を注入する脂肪注入がある。
・脱毛　皮膚にジェルを塗り光（IPL）を照射する治療は肌への負担が比較的少なく、細いうぶ毛などにも効果的。レーザー光はは光（IPL）より太い毛や深いところから生えている毛に適している。
・面ぽう圧出　毛穴を詰まらせている皮脂や最近、剥がれおちた角質などニキビの原因になるかたまりを「面ぽう」と言い、それらを押し出して取り除く治療。
・ポテンツァ　高周波（RF）のひとつで、極細の針を皮膚にさして照射。肝斑やシワ・ニキビ、ニキビ跡。毛穴の開きなどに対応。

アンケートに協力してくれた皆さん、ありがとうございました。