連載「麗しき皇室ファッションの世界」では、今回は雅子さま、紀子さまお2人の卒業&入学式ファッションを特集。こちらは装いカット集です。
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【雅子さまと紀子さま】シルエットに違いが!卒業式ファッションのポイントとは
【雅子さまと紀子さま】襟元に違いが!祝福の入学式ファッション
- 2008年、愛子さまの学習院幼稚園の卒園式。ご家族全員がネイビー×ホワイトのお召し物でリンク感の強い着こなし。よく見ると、天皇陛下のネクタイのドットの赤と、愛子さまの制服の赤いパイピングもリンクしています。雅子さまは、バッグまでネイビーに。靴は黒を選ばれ、シックで気品を感じます。(C)JMPA
- 2014年、愛子さまの学習院初等科の卒業式には、2008年同様ジャケットのカラー部分にブレードの装飾が施されたスーツをお召しに。胸元は、大事な式典で選ばれていることが多いブローチをポイントに。決して派手ではありませんが、落ち着いた印象のネイビーに、ブローチやブレード装飾などで、さりげなく華を添えられた着こなしです。(C)JMPA
- 2017年の愛子さま学習院中等科の卒業式には、2008年と同じネイビーのスーツを選ばれた雅子さま。11年の時を経て、お召しものを大事に着回される雅子さまの人柄が垣間見られます。2008年では、白いブラウスを合わされていましたが、ネイビーのインナーに変えられガラリとイメージチェンジ。一連のパールネックレス、一粒パールのイヤリング、リングと、パールで統一されてジュエリー使いが洗練されています。(C)JMPA
- 2007年、佳子さまの学習院初等科卒業式にて。眞子さまの卒業式の経験がある紀子さまは、光沢のある素材を選び、ネイビースーツをフェミニンに品よく華やかにアレンジ。バッグと共に、同素材のグローブを持たれる着こなしに、気品を感じます。(C)JMPA
- 同じく2007年、眞子さまの学習院中等科卒業式では、卒業式には珍しくベージュのセットアップを選ばれていました。この年は4日前に佳子さまの初等科卒業式があったばかり。光沢素材のネイビースーツと変化をつけるためにイレギュラーなベージュを選ばれたご様子。色はベージュですが、ボウタイブラウス、金ボタン、ウエストがシェイプされたジャケットと紀子さまらしい甘くフェミニンな要素を感じられます。(C)JMPA
- 2013年、悠仁さまのお茶の水女子大学附属幼稚園の卒園式。すっきりとしたノーカラーのジャケット、膝が隠れる丈のタイトスカートというベーシックなデザインのスーツに、ウエストには同素材のベルトをアクセントに。ジュエリーはパールで統一されていますが、ジャケットのネック周りに沿うように控えめにつけられ、エレガンスさを感じます。無駄と隙がなく、どの立場の方からも好感度の高い着こなしです。(C)JMPA
- 悠仁さまの学習院幼稚園の卒業式の数日後は、佳子さまの学習院高等科の卒業式に。悠仁さまの卒業式と見え方が変わるようにか、アレンジのあるネイビースーツをお召しに。紀子さまの定番とも言えるスーツのカラーにはデザイン性があり、コンサバかつフェミニンな印象。ネイビーの色味が明るいので、黒小物とコントラストがつき華やかに見えます。2013年(C)JMPA
- 2019年、悠仁さまのお茶の水女子大学付属小学校の卒業式。この時からは、グローブをお持ちになられなくなり、幼稚園の卒業式よりも更にシンプルに洗練されたスーツを選ばれています。悠仁さまの制服もベーシックなので、主役の悠仁さまの存在感が際立つように配慮されている紀子さまの温かさを感じます。(C)JMPA
- 2022年、悠仁さまのお茶の水女子大学附属中学校の卒業式。2013年の悠仁さまの小学校の卒業式でお召しになったネイビーのスーツを、ブローチを変えて着回されています。ジュエリーも控えめにされ、目立つことがないように配慮されているのは、皇族、華族のための教育機関として開校された学習院とは違い、お茶の水女子大学付属中等科が国立の学校ということも影響しているのかもしれません。(C)JMPA
- 2006年、愛子さま学習院幼稚園入学式。光沢のある白いスーツ、流れるようにアレンジされたヘアセットで、華やかな印象の雅子さま。白いスーツは印象がボヤけがちですが、光沢のある素材、Iラインでまとめたシルエットですらりと洗練されて見えます。(C)JMPA
- 愛子さま学習院初等科の入学式。幼稚園の時同様、白いスーツをお召しになられていますが、ヘアをハーフアップにアレンジされスーツのデザインもカラーが小さめで、自然でナチュラルな印象に。一見甘くフェミニンなツイード素材も、知的で品格のある雅子さまが着こなされるとハンサムに見えます。天皇陛下のポケットチーフと、愛子さまのスカーフのリンクにも注目です!(C)JMPA
- 愛子さま学習院中等科の入学式では、雅子さまのスーツの色がネイビーに変化。オールネイビーでシックだった卒業式と違い、白いパイピングで「入学式」に相応しい明るい雰囲気を足されています。愛子さまのネイビーに白いラインが光るセーラー服とのさりげないお揃い感が素敵です。(C)JMPA
- 学習院高等科の入学式では、ご家族でのリンク感が強いお召しものを。雅子さまは、オールネイビーのノーカラースーツに、インナーに白を選ばれ春らしい印象を演出されています。愛子さまのセーラー服に合わせられたようなご一家の色の統一感から、仲のよさが伺えます。(C)JMPA
- 1998年、眞子さまの学習院の初等科の入学式。淡いピンクベージュのスーツが紀子さまの柔らかな雰囲気にマッチされています。また金ボタンに合わせて、ブローチなどの金具はゴールドで統一されエレガントな雰囲気に。(C)JMPA
- 2010年、悠仁さまのお茶の水女子大学附属幼稚園の入園式。紀子さまは眩い真っ白なスーツでご参加。眞子さま、佳子さまの時に比べると、デザイン性が少なくシンプルで洗練された雰囲気です。スーツに合わせた白い手袋を手持ちされていることで特別感も演出。(C)JMPA
- 2013年、悠仁さまお茶の水女子大学附属小学校の入学式。撮影の際に、ネイビーの制服姿の悠仁さまの背後に、ベージュのスーツをお召しになった紀子さまが立たれると悠仁さまがくっきり浮かび上がります。これは、何度も学校行事に参加されてきた紀子さまの経験からの配慮のように感じられます。(C)JMPA
- 2019年、お茶の水女子大学附属中学校の入学式ではスーツだけではなく、ジュエリーも白で統一。悠仁さまの新しい門出を何にも染まっていない純白でお祝いされているかのようです。靴だけ黒いポインテッドトウのパンプスを選ばれ、全体の印象を引き締められています。(C)JMPA
取材/味澤彩子