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Fashion大特集「LUXURY BRAND」

【人気スタイリストのジュエリー”お迎え”年表】その選びが人生を語る

女性に自信と喜びをくれるジュエリーの輝き。そう簡単には買えないからこそ想いや願いがギュッと詰まっているもの。人生をかけて大事なジュエリーをひとつずつ増やしていくのが夢という人は多いはず。オシャレ賢者たちはどんなときに、どんなアイテムを選んでいるのでしょうか?ジュエリー“お迎え”年表企画、第1回は、STORYのジュエリー連載ページも手掛けるスタイリストの亀 恭子さんにお伺いしました。「ジュエリーってファッションと違って歳を重ねるほど、似合うものが増えてくる、セレクトの幅が広がる不思議なアイテムなんです」と話す亀さんのジュエリー年表、さっそく見ていきましょう。

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スタイリスト 亀 恭子さん
スタイリスト 亀 恭子さん
短大卒業後、航空会社に就職し3年間の会社員生活を経て、スタイリストに転身。以降、多くのモデルや女優のスタイリングを手がける。現在STORYでは主に巻頭ジュエリー連載でのスタイリングを担当。46歳。
【INDEX】 ★ 28歳|頑張っている自分にご褒美!初めて手に入れたハイブランドのアイテムは「ロレックスの時計」
★ 33歳|仕事で何度かNYに訪れるうちに縁を感じて本店で購入した「ティファニーのロングネックレス」
★ 36歳|婚約指輪はいつでも身に着けていられるように「カルティエの華奢リング」
★ 43歳|長男の受験が終わったご褒美に夫から贈られた「TASAKIのバランスのセット」
★ 44歳|「カルティエのトリニティ」を見ると3人の子どもたちを思い浮かべるようになって…
★ 45歳|若い頃には気後れしちゃいそうなジュエリーにも挑みたくなり「カルティエのベニュワール」
★ 46歳|ジュエリーを選ぶときに大事にしているのは「60歳、70歳になっても似合うか」

28歳|頑張っている自分にご褒美!初めて手に入れたハイブランドのアイテムは「ロレックスの時計」

短大を卒業して新卒で就職したのが航空会社。この頃はハイブランドのジュエリーはコンサバに見えて「私にはまだ似合わないな」と感じていました。その後、スタイリストになり独立したのが20代半ばの頃。この頃はジュエリーは華奢なものを重ねづけしてスタイルを作るのがトレンドでもあったので、ハイブランドよりもっと身近なドメスティックなブランドを好んで集めていました。そんな日々を数年過ごしているうち、少し物足りなさを感じるようになって「ちゃんとした時計・ジュエリーが欲しい」と思うようなったのが28歳の頃です。ありきたりですが「頑張っている自分にご褒美」という気持ちもあって、初めて手に入れたハイブランンドアイテムがターコイズ文字盤のロレックスです。

これはパッと見て「私にはこれ!」って瞬間で閃いてしまい決めました。ジャケットにもデニムにもコーディネートしやすく、万能なんです。当時の私にはとても高価な買い物だったので、定番カラーではないのが少し気になったのですが、逆にそれが「自分らしさ」に繋がる事にも気づきました。現在となっては、中々手に入らない希少モデルになっているので、あの頃の私にアドバイスできるとしたら「色違いでもっと買っちゃえ!」って言いたいですね(笑)。

33歳|仕事で何度かNYに訪れるうちに縁を感じて本店で購入した「ティファニーのロングネックレス」

30代に入ってからも仕事は順調で、頻繁に海外へファッション撮影に出かけていました。私はなぜかNY担当で、NY出張が多かったんです。何度かNYを訪れるうちに「ティファニー本店でちゃんとしたお買い物がしたい」という思いが募ってきて実現させました!それがティファニーキーのロングネックレスです。円高時代で内外価格差もあったはずなのですが「ギャラ超えしてるよね」って笑いながらお支払いした覚えがあります。チェーンが長めなので、タートルネックのセーターの上からよくつけていました。

36歳|婚約指輪はいつでも身に着けていられるように「カルティエの華奢リング」

夫と結婚したのは36歳のとき。婚約指輪には大粒の一粒ダイヤを選びましたが、結婚指輪はいつでも身につけていられるシンプルで華奢なデザインを探していて、見つけたカルティエです。

43歳|長男の受験が終わったご褒美に夫から贈られた「TASAKIのバランスのセット」

まだまだ子育て真っ最中ですが、43歳の時に長男の受験が終わったご褒美に夫から贈られたのがTASAKIのバランスのセット。「これからは母行事も多くなるだろうから」と夫と選びました。手持ちのシンプルなパールネックレスと相性もよく、学校行事にも使いやすいので、今いちばん活躍してくれているジュエリーです。

44歳|「カルティエのトリニティ」を見ると3人の子どもたちを思い浮かべるようになって…

今、3人子どもがいますが、子どもたちは私の何よりの宝物。カルティエのトリニティは3つのリングが組み合わせたデザインで、指につけるとき、クルクルとじゃれ遊ぶように回転するのが我が家の3人の子どもたちのようにも見えてきて…。WGに長男、YGに次男、PGに末っ子の長女の名前をリングの裏に刻んでもらいました。これは44歳のときに、特に記念日というわけではないのですが手に入れたものです。以降、トリニティを見ると子どもたちの顔が浮かぶようになって、同シリーズのピアスなど他アイテムもいろいろコレクションするようになっています。

45歳|若い頃には気後れしちゃいそうなジュエリーにも挑みたくなり「カルティエのベニュワール」

40代になってからファッションの興味が流行よりベーシックなものに軸足が移ってきて、そうなるとスタイリスト的な目線からも「ジュエリーの占めるイメージの割合が高くなる」と感じて、急にハイブランドのジュエリーに気持ちがいくようになっているこの頃です。20代や30代の頃は気後れしちゃいそうなジュエリーに挑みたくなってきたというか、そんな気分で手に入れたのがカルティエのベニュワール。これは時計としてもよりもジュエリーとしての存在感と女性らしいシルエットに惹かれて、パンテールのリングと一緒に45歳で購入しました。娘が生まれたことで「将来は娘に譲ることができるから、二人へのプレゼントよ」というのは最近夫によく言う、言い訳。

46歳|ジュエリーを選ぶときに大事にしているのは「60歳、70歳になっても似合うか」

現在46歳になりジュエリーを選ぶときは「60歳、70歳になっても似合うかな?」と考えるようになってきました。ジュエリーってファッションと違って歳を重ねるほど、似合うものが増えてくる、セレクトの幅が広がる不思議なアイテムなんです。ダイヤモンドが好きなので、興味があるのがカラーダイヤモンド。将来はイエローダイヤをデニムに合わせてラフにつけてみたいし、着物とジュエリーのコーディネートにもチャレンジしたいと言う気持ちが芽生えてきたところです。これからも一つ一つ、思い出を重ねながら丁寧にジュエリー&ウォッチを揃えていけたらと思っています。

撮影/Kent Chan 取材/安西繁美 ※アイテムはすべてご本人私物

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