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【雅子さまと紀子さま】ポイントは総柄! 秋の“お着物コーデ”に表れるお人柄の違いとは

1997年 秋の園遊会 写真:ロイター/アフロ

春と秋の年に2回、赤坂御苑にて天皇皇后両陛下主催で行われる“園遊会”。今年は、10月30日に“秋の園遊会”が行われる予定です。女性皇族方の装いは、平成に入ってからは洋装と和装を2回連続するローテーションに。2024年の秋の園遊会は和装が予定されています(愛子さまが、園遊会初の和装を披露されるということでも話題となっています!)。今回は、秋の園遊会における雅子さま、紀子さまお二人の和装の着こなしのポイントを、放送作家で皇室ライターのつげのり子さんに伺いました。

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INDEX 秋のお着物コーデ、お二人の着こなしのポイントは?
控えめながらエレガント、物柔らかな印象の雅子さま
可憐で華やか、ドラマティックな印象の紀子さま

秋のお着物コーデ、お二人の着こなしのポイントは?

「雅子さまは、皇室入りされた当初は青や若草色など、鮮やかな色に大柄の訪問着を選ばれていましたが、出産後に変化が。穏やかな季節を感じさせる淡い落ち着いた色味に、控えめでエレガントな柄に。雅子さまの勝負色でもある、イエロー系の訪問着を選ばれることが多いようです。
紀子さまも、皇室入りした頃は鮮やかな色味、大ぶりの柄が多かったのですが、2005年ぐらいから落ち着いた色味のものに。柄は雅子さまとは少し違い、小花柄などの繊細で可憐なものが多いのが特徴です。甘い雰囲気の訪問着が紀子さまの優しい微笑みを引き立てています」(つげさん、以下同)

控えめながらエレガント、物柔らかな印象の雅子さま

  • 1999年の秋の園遊会にて。実は、2018年も帯は同じものを選ばれており、雅子さまご愛用のもの。菊、桔梗、萩、撫子など秋の花をモチーフにした柄の柔らかい印象の訪問着に、菱文様のややシャープな柄の帯を合わせられる雅子さまの定番和装スタイル。甘さと辛さのバランスを、洋装だけでなく和装でも計算されているのではないでしょうか? (C)時事
  • 2003年の秋の園遊会にて。訪問着には貝桶と唐花が描かれています。宮中らしい雅やかな柄である貝桶は、縁起が良く夫婦円満の象徴とされています。彩り豊かな柄が、雅子さまの華やかなイメージにマッチしています。 (C)JMPA
  • 2017年の秋の園遊会にて。1999年の秋の園遊会でもお召しになった訪問着の菊の柄の色とリンクした赤やゴールドの帯を合わせた、調和のとれた着こなし。金地を基調にした帯よりも、着こなしにメリハリが生まれ、美しさが引き立っています。 写真:ロイター/アフロ
  • 2018年の秋の園遊会にて。平成最後の園遊会。緑の若い楓が赤く深まり、紅葉に変化する絵柄を選ばれた雅子さま。翌年から皇后陛下になられることを控え、立場が変わることに対する心の移ろいが反映されているのかもしれません。実は、令和元年の皇室カレンダーでも同じ訪問着をお召しになられています。 (C)JMPA

可憐で華やか、ドラマティックな印象の紀子さま

  • 1999年、秋の園遊会にて。訪問着にはつづみの柄、帯には吉祥文様が。どちらも幸福や繁栄を意味する縁起の良い模様。ベージュっぽい地のお色に、淡い色合いの柄が愛らしく映えた、紀子さまの雰囲気にマッチした装いです。(C)時事
  • 2001年、秋の園遊会にて。この年の帯も、縁起の良い吉祥文様のものを選ばれた紀子さま。淡いピンクの訪問着の柄は控えめながら、帯の柄と配色が調和し全体に統一感があります。和装のおくゆかしさが活きた品のいい着こなしです。(C)時事
  • 2005年、秋の園遊会にて。1995年の秋の園遊会でも選ばれていた訪問着を。蔓薔薇など季節の花々が咲き誇る優美な訪問着には、愛用されているシャープな菱文様の帯を。純白の帯締めが、アクセントになっています。平成最後の年となる2018年にも着用されている、ご愛用の訪問着です。(C)時事
  • 2012年、秋の園遊会にて。2003年の秋の園遊会でもお召しになっていた、菊と紅葉の柄がたっぷりと描かれた季節を感じさせる訪問着を、帯を替えてお召しに。ちなみに2003年は、2005年、2009年の秋の園遊会でもお召しになられている、金地に菱文様の袋帯をお選びになりました。(C)時事

教えてくれたのは…
放送作家・皇室ライター
つげ のり子さん

テレビ東京系『皇室の窓』の放送作家。2001年の愛子さまご誕生以来、皇室番組の構成を担当し、皇室研究をライフワークとしている。ワイドショーから政治経済番組、ラジオまで様々な番組の構成を手掛け、現在は西武文理大学非常勤講師も務める。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)『素顔の雅子さま』『素顔の美智子さま』(ともに河出書房新社)などがある。

取材/味澤彩子

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