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【祝61歳】皇后雅子さまの絶美なるファッションを、2024年のご活躍とともにプレイバック!

2023年12月、皇后陛下御誕生日につき上皇、上皇后両陛下に御挨拶のため仙洞御所行幸啓。(C)JMPA

今年は、念願だったイギリスへの海外ご公務を果たすなど、私たち国民に様々なお姿を見せてくださった皇后雅子さま。知性溢れる、お優しい笑顔からその充実ぶりが見受けられました。12月9日にお誕生日を迎えられた雅子さまの2024年のご活躍について、放送作家で皇室ライターのつげのり子さんに伺いました。

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INDEX 今年1年の雅子さまのご活躍とファッションを振り返って
どんなお色も雅子さまらしく、洗練された凛とした着こなしに
イギリスご訪問時の特別な装いは大きな話題となりました

今年1年の雅子さまのご活躍とファッションを振り返って

「2024年は国内でのご公務だけでなく、チャールズ3世英国国王の招聘を受け、イギリスへ国賓として訪問されるなど、皇后としての役目を完璧に果たされ、活躍された雅子さま。毎回、訪れる先のことを詳しくお調べになり、その着こなしからも訪問先への敬意をお示しになられていることがうかがえます。

ご訪問先は多岐にわたるので、その土地にちなんだものを取り入れられた様々な色、デザインの装いになりますが、雅子さまがお召しになることで、装いの存在感が高まり洗練された雰囲気に。雅子さまだからこそできる着こなしが多くあったようにお見受けします」(つげさん、以下同)

どんなお色も雅子さまらしく、洗練された凛とした着こなしに

  • 2024年5月、令和6年全国赤十字大会ご出席にて。(C)JMPA 「日本赤十字社の名誉総裁を務める雅子さま。日本赤十字社の赤い勲章が映えること、また季節に沿ったものをという思いで、マリンカラー配色のスーツを選ばれたのではないでしょうか。ご体調を崩されてからは、淡い色のスーツでご出席されることが多かったのですが、こんなにも鮮やかなロイヤルブルーのお召しものを選ばれるのは久しぶりの印象です。少しずつお元気になっていることを感じられます」

    小物やジュエリーを含め、ロイヤルブルーと白で統一され、勲章の赤が引き立つ着こなし。
    格式高い中にも、昔から愛用されているバイカラーのアイテムに雅子さまらしさが感じられます。
  • 2024年5月、第74回全国植樹祭ご出席にて。(C)JMPA 「国土緑化運動の中心的な行事である植樹祭にちなんで、天皇陛下のネクタイの色ともリンクされた、苗木を連想させる若葉色のスーツでご出席された雅子さま。2021年はグリーン、2022年2023年は水色と毎年、豊かな自然を想像させるお色を選ばれています」

    ハット型のお帽子、バイカラーのスーツ、タイトシルエットのスカートと、雅子さまの定番スタイルですが、ノーカラーや飾りボタンという変化球が新鮮なアクセントに。また、イヤリング、ネックレスのパール、そしてボタンと、正面からみるとサークルのデザインが並び、優美な雰囲気が強調されています。
  • 2024年7月、日本学士院第114回授賞式にて。(C)JMPA 「藤色のスーツは、今年の新年のご一家のお写真でお召しになっていたスーツ。天皇陛下が格式高い燕尾服をお召しになっているので、同じく格式高い色と言われる紫をお選びになられたのでは。日本学士院賞は、学術賞としては最も権威がある賞。雅子さまの、受賞者への深い敬意を感じることができます」

    藤色に、やや濃い紫のデザインボタンでさり気なくグラデーションが効いたスーツ。このスーツの色に合わせて、アイシャドウは淡いピンクを。リップもいつもよりもピンク味の強い色を選ばれて統一感をだされ、ヘアメークも含めたトータルでのコーディネートをされているようです。
  • 2024年10月、「第20回ヘルシー・ソサエティ賞授賞式」にて。(C)JMPA 「東京會舘で行われた、健全な社会と地域社会、国民のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献した方々を称える授賞式。舞台鑑賞など華のある場所ではゴールドを選ばれることが多い雅子さま。この日も、ゴージャスな会場にマッチした華やかで気品溢れるシャンパンゴールドのスーツでした」

    光沢がまばゆく存在感のある生地で魅せる、きらめくゴールドのスーツ。
    襟元にはレースがあしらわれ、ゴージャスな中にもエレガントな雰囲気が醸し出されています。
  • 2024年10月、「清流の国ぎふ」文化祭2024にて。(C)JMPA 「2024年度の国民文化祭の開催地は岐阜県。〝清流の国〟に合わせて大河の流れを想起させる、ロイヤルブルーのお召しものを、天皇陛下のネクタイの色に合わせて選ばれたのではないでしょうか」

    ハット、インナー、ジャケットのサイドに同色のレースが重ねられ、見える角度によって雰囲気に変化のあるデザインが素敵です。寒色系のアイシャドウをのせられている目元も印象的。
  • 2024年11月、第43回全国豊かな海づくり大会おんせん県おおいた大会にて。(C)JMPA 「普段は飾りのないシンプルなハット型のお帽子をお召しになることが多い雅子さま。「全国豊かな海づくり大会」の第1回開催地だった大分県での2度目の開催となった今回は、原点に戻り改めてこの大会の開催意義を考えるという意味で、跳躍している魚を思わせるような飾りのついたお帽子を選ばれたのかもしれません」

    天皇陛下のネクタイのストライプの配色とリンクされた、海を思わせるバイカラーの雅子さまのスーツ。
    そしてスクエアトウのパンプスや、かっちりとしたクラッチバッグで、淡い水色も甘くならず、エレガントながらも凛々しさのある雅子さまらしい装いに。

イギリスご訪問時の特別な装いは大きな話題となりました

  • 2024年6月、英国ご訪問時のバッキンガム宮殿晩餐会記念撮影にて。 写真提供/東京写真記者協会
  • 2024年6月、英国ご訪問時、バッキンガム宮殿晩餐会へ。 写真提供/日本雑誌協会

「イギリスではレースの装い尽くしだった雅子さま。18世紀後半にイギリスで産業革命が起きた頃、機械式の自動織機が誕生。これにより大量生産ができるようになったレース産業に変化が訪れたという歴史があります。そんな『機械式レース織機』の発祥の地であるイギリスに敬意を表し、レースのお召し物をご用意されたのではないでしょうか。

バッキンガム宮殿晩餐会では、海外のご公務の場で初めて着用したと思われる、菊の紋様の細工が繊細で美しい『皇后の第二ティアラ』を身に着けていらっしゃいました。これまで皇室と英王室の晩さん会では、皇后と女王(王妃も含む)はともに白のドレスをお召しになっていました。今回も前例に則って、白をお召しになったのでしょう」

宝飾類は、代々の皇后に受け継がれてきたミキモトの第二ティアラと、ダイヤモンドのイヤリング、2連のネックレスを。眩しいほどに光輝くダイヤモンドと、総レースの純白のイブニングドレス。その圧巻の麗しさに負けない、雅子さまの光輝く笑顔と存在感。ニュースでそのお姿を拝見し、国民として誇りに思った人も多かったのではないでしょうか?

  • 2024年6月、英国ご訪問時の歓迎式典にて。  写真提供/東京写真記者協会
  • 2024年6月、英国ご訪問時の歓迎式典にて。 写真提供/東京写真記者協会

「歓迎式典では、レースがあしらわれたお帽子とレースがあしらわれたスーツに、レースのコートをお召しになっていた雅子さま。馬車で移動される際は、馬アレルギーのためにマスクを着用されていましたが、マスクもレース仕様で、まさにレース尽くしでした。

イギリスご訪問はあくまでも天皇陛下が主役。オールホワイトの着こなしが多かったのは、儀礼的な側面だけでなく、控えめに天皇陛下に寄り添いたいという意味もあったのかもしれません」

裾のデザインまで繊細で美しい、花柄の総レースのアウターは、以前からご愛用のブローチで正面を留められています。総レースですとやや平坦な印象になりがちですが、計算されたブローチ使いでメリハリのある装いに。イギリスの歴史に敬意を示されたレースに、日本での生産が有名な真珠のネックレスとイヤリング、ブローチを合わせた、考え尽くされた国際親善ファッションです。

  • 2024年6月、英国ご訪問時、天皇陛下の母校オックスフォード大学マートン・コレッジ植樹式にて。 写真/宮内庁提供
  • 2024年6月、英国ご訪問時、天皇陛下の母校オックスフォード大学マートン・コレッジ植樹式にて。 写真提供/東京写真記者協会

「両陛下が留学されていた思い出深い場所、オックスフォード大学へ。この日も、白でまとめられていた雅子さま。美しいジャガード織りのジャケットに、同素材のワンピースのスーツをお召しになっています。

珍しく天皇陛下のネクタイの色とリンクしていないのですが、この日の天皇陛下のネクタイは学生時代に使用されていた、オックスフォード大学のもの。ものを大事にされる天皇陛下の誠実さ、また母校への懐かしい思いが強く感じられます」

一見シンプルなショールカラーのスーツですが、ボタンはお着物のような組み紐ボタンで合わせも和装風。イヤリング、ネックレス、ブローチも真珠で統一され日本を意識されています。胸元のブローチは大麦畑のある英国を想起させ、実りを意味する麦モチーフではないでしょうか? 品よく控えめでありながら、ファッションでも国際親善を意識された着こなしです。

教えてくれたのは…
放送作家・皇室ライター
つげ のり子さん

テレビ東京系『皇室の窓』の放送作家。2001年の愛子さまご誕生以来、皇室番組の構成を担当し、皇室研究をライフワークとしている。ワイドショーから政治経済番組、ラジオまで様々な番組の構成を手掛け、現在は西武文理大学非常勤講師も務める。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)『素顔の雅子さま』『素顔の美智子さま』(ともに河出書房新社)などがある。

取材/味澤彩子

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