今、ひそかに注目を集めている”セカンドマリッジリング”。結婚当初から、似合うものやライフスタイルが変化する中、大人になった今の自分にちょうどいい、新たなリングを迎え入れるSTORY世代が増えています。そんな読者たちの、最旬”セカンドマリッジリング事情”をご紹介!
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ひそかに流行中の、”セカンドマリッジリング"とは?
セカンドマリッジリングとは、その名の通り「2つ目の結婚指輪」。結婚指輪といえば、生涯身につけて、ずっと大切にし続けるもの……。そんなイメージがありますよね。でも最近では、セカンドマリッジリングを購入する人が増えているんです。
結婚から時が経てば、肌質や指の太さだけでなく、好みやライフスタイルにも当然変化があるもの。それと同時に、長年つけていた結婚指輪がしっくりこなくなったという人も多いのではないでしょうか。今の自分に合ったリングを買い足す、もしくは買い替えることで人生の節目を祝うことができ、夫婦の絆が深まったという声もあるようです。
STORY読者たちは実際にどんな理由やタイミングで、どのリングに決めたのか。失敗しないリング選びのために、リアルバイエピソードを参考にしてみて。
STORY読者4名のセカンドマリッジリングを見せてもらいました!
※撮影したアイテムはすべて読者私物です。私物に関するブティックへのお問い合わせはお控えください
◾️カルティエ『エタンセル ドゥ カルティエ』


最初の結婚指輪はティファニーのハーフトリティ。当時はティファニーが大好きで、ブルーの箱にも憧れていたほど。カジュアルで普段使いしやすいところが気に入っていましたが、2年も経たないうちに思いもよらない事件が(笑)。1人目を出産して育児に追われていたある日、ふと気付くと薬指から指輪が消えていたのです(涙)!それ以来、手元を見るたびに悲しく、新しい指輪が欲しかったものの叶いませんでした。
そのまま結婚生活を送ること8年、結婚10周年のタイミングで、「この機を逃す手はない!」とセカンドマリッジリングの購入を計画。ちょうど今年が40歳の誕生日を迎える節目でもあったので、半ば強制的に夫をお店に連れて行きました(笑)。
今度こそ生涯のお供に…と心して選んだリングは、エタンセル ドゥ カルティエ。カルティエは昔から大人の女性のイメージがあり、いつか時計や指輪なども揃えたいと思っていました。華やかさがありつつデイリーにも馴染むエタニティで、カジュアルになりすぎない、上品な輝きにうっとり。この先も長く寄り添ってくれるキレイめな雰囲気にも惹かれ、実物を見て即決しました。
指輪を無くしてからの8年間を取り戻すかのように、リングを眺めては幸せな気持ちに浸っています。しぶしぶではありましたが、最終的には気持ちよくプレゼントしてくれた夫にも感謝の気持ちでいっぱい。無くした後悔もあったけれど、今の自分にぴったりなリングに出合えて結果的に良かったと思っています。
◾️ハリー・ウィンストン『ラウンドカット・チャネルセット・リング』


新卒から接客業に従事していたため華美なリングを付けられず、最初に選んだ結婚指輪はシンプルなカルティエのもの。さりげなくダイヤが埋め込まれたミニマルなデザインだったので、年齢を重ねるにつれ、結婚指輪だけでは指先が寂しいと感じるように。 その頃に妊娠が発覚し、水も飲めないほどのひどい悪阻を経験。何か頑張るためのモチベーションが欲しくなり、プッシュギフトも兼ねて、夫にセカンドマリッジリングをお願いしました。苦しい悪阻を乗り切れたのは、出産後に迎え入れるリングを想像していたおかげだと思います(笑)。
婚約指輪がハリーウィンストンだったので、今度こそリベンジしようと、ブランドはハリー一択。ブランドのアイコニックなダイヤが美しく並んだエタニティを、結婚指輪に重ね付けしています。手の節が目立つようになった今、どの角度からも輝くエタニティは程よい存在感を放ってくれて、手元が華やかになりました。
薬指が目に入るたびに気分が上がるのはもちろんのこと、妊娠・出産を頑張った自分への労いの気持ちも溢れ、辛かったマタニティも良い思い出に。年々失いつつある輝きを手元にプラスしながら、思い出も一緒に重ねられるのがセカンドマリッジリングの良さだと実感しています。
◾️カルティエ『トリニティ リング』


結婚前に選んだエンゲージリングは憧れのカルティエ。結婚指輪もカルティエで揃えるつもりでしたが、当時は華奢なエタニティに物足りなさを感じてミキモトのリングに。結婚10周年を迎えた昨年、何か記念になるジュエリーが欲しくてセカンドマリッジリングの購入を決意。婚約指輪と合わせるため、ブランドは迷わずカルティエにしました。
真っ向から夫に相談すると渋られそうだと思い、1人で店舗へ(笑)。フルエタニティも候補でしたが、年齢を重ねたからかスキンジュエリーの輝きでは満たされず……。その場で目に入ったトリニティをはめてみると、指通りが滑らかで着け心地が良く、程よいボリューム感もしっくり。タイムレスなデザインで安心感もありながら、今っぽいムードが気分を高めてくれるのも決め手になりました。
そのまま夫のクレジットカードで購入しましたが、後日、引き落とし額に違和感を覚えた夫が「何か、買った?」と一言。その場はなんとかごまかして、未だに気づかれていません(笑)。ずっと「セカンドマリッジリングが欲しい!」と言っていたので、見て見ぬふりをしてくれているのかも(笑)。
会社ではPC業務が多く、リングが視界に入る度に仕事へのモチベーションも高まります。結婚10周年という節目に結婚指輪を買い足すことで、自分を見つめ直し、気持ちも新たにすることができました。夫への感謝を忘れず、最初の結婚指輪とともに、おばあちゃんになるまで大切にしたいです。
◾️シャネル『ココ クラッシュ コレクション リング』


最初の結婚指輪は、夫にお任せして選んでもらったシンプルなリング。ウェディングプランナーとして働いていた当時、お客様の指輪を見る機会は多かったものの、ジュエリーには全く興味がなかったんです。子育てが一段落した頃、私自身も歳を重ねたことで、長く寄り添える上品な輝きのジュエリーに惹かれるように。最初の結婚指輪も気に入っていましたが、今の好みやライフスタイルにフィットするリングを探し始めました。
そんな中、以前からよく雑誌などで目にして気になっていたのがシャネルのココクラッシュ。たまたまハワイ旅行中に見つけ、「これは出合いだ」とセカンドマリッジリングとしてお迎えすることに。ちょうど40歳の誕生日を迎えるタイミングとも重なり、即決でした。
手持ちのスタメンジュエリーはゴールドなので、40歳で冒険をしたくなり、辛口なムードのホワイトゴールドをセレクト。トレンド感があって、ファッションアイテムとしてデイリー使いしやすいのも魅力でした。左手に最初の結婚指輪、右手にココクラッシュと、毎日身につけて楽しんでいます。
そんなわけで、セカンドマリッジリング熱が一層高まった私にとっても、リアルな読者さんの事例はとても参考になりました。年々潤いが減少し、マットな質感に近づくSTORY世代は、ジュエリーで輝きを補うのが手っ取り早くて効率的! シワが増えた指に似合うのは、控えめで繊細ではない、大胆で華やかな輝きなのです。今を見つめ直し、1本目のリングとは違った軸で、これからの人生を伴走してくれる運命のリングを探してみてください。その時はぜひ、この記事を見せながら旦那様にお願いしてくださいね(笑)。
撮影/清藤直樹 取材・文/渡部夕子 ※読者私物につきシャネルブティックへのお問合せはご遠慮ください。