フランク ミュラーの故郷、ジュネーブ郊外のウォッチランドへ
ジュネーブ郊外の高級住宅街ジャントゥにある、フランク ミュラーの本社兼工房「ウォッチランド」。レマン湖を見下ろす地に19世紀に竣工したシャトーをリノベーションした館で、時計のデザインから部品の製作、組み立てまでが一貫して行われています。
ここで毎年春に行われるのが新作発表会「WPHH」です。
★ 驚きのハローキティとのコラボレーション
★ 時を色彩で表現<ヴァンガード レディ スリム スフマート>
★ アール・デコ時代の華やかさを纏った<トノウ カーベックス ギャツビー>
★ ダイヤモンドがダンスするように時を刻む<トリプル ミステリー スケルトン>
★ フランク ミュラーの故郷、ジュネーブ郊外のウォッチランドへ
驚きのハローキティとのコラボレーション
新作の中でも特に注目を集めたのが、ハローキティとのコラボレーションモデル。
驚いたのは日本発案ではなく、スイス本国からの発案で生まれたコラボレーションで、2モデルとも文字盤の下にハローキティが佇んでいます。
ハローキティは「口を描かないことで、見る人の感情を投影できるようにしたデザイン」としても知られているキャラクター。
このコラボレーションの背景にはフランク ミュラーの「忙しい日も、少し立ち止まりたくなる日も、言葉にできない想いを抱える日も、ずっと寄り添う時計でありたい」という思いが込められているそう。
時を色彩で表現<ヴァンガード レディ スリム スフマート>
時の移ろいと感情の揺らぎを文字盤の「色彩」で表現したのが、4色展開の<ヴァンガード レディ スリム スフマート>。
スフマート技法によって生み出された、中心から外周へと境界なく柔らかく変化する文字盤のグラデーションは光と影の繊細さを描き出し、見る角度によって変化する色は「決して一色では語り尽くせない人生の喜び」が投影されています。
アール・デコ時代の華やかさを纏った<トノウ カーベックス ギャツビー>
フランク ミュラーらしい華やかさを纏ったのが<トノウ カーベックス ギャツビー>。
F.スコット・フィッツジェラルドの映画『華麗なるギャツビー』から着想を得て誕生し、インデックスには1920年代のアメリカン・アールデコを象徴するタイポグラフィーを取り入れ、向上心と未来への希望を優雅に表現。
1から12までの数字は手作業で彩色され、一つのスケルトンパーツとして仕立てられているのも特徴。サンレイギョウシエ装飾が施された文字盤の上に配されることで、サイドから見ると数字が浮かんだように見え、手元に立体的な奥行きを与えてくれます。
ダイヤモンドがダンスするように時を刻む<トリプル ミステリー スケルトン>
圧巻は<トリプル ミステリー スケルトン>。ダイヤモンドで埋め尽くされた、時、分、秒を示す3枚のディスクが回転して時を伝える構造で、それぞれの宝石が煌めきながら回転する様子は天体のダンスのような優雅さ。
注目は秒を表示する3枚目のディスク。1分間に1回転という、超高速回転が必要なため、軽量でエネルギー効率に優れたパーツの設計が求められます。フランク ミュラーの時計職人たちは膨大な研究と試作の末に、素材にアルミニウムを採用することで、軽さと剛性の理想的なバランスを実現させたそう。
豪奢なだけでなく、製造技術の限界を押し広げた、芸術作品とも言えるモデル。
意外性のあるコラボレーションから、文字盤の色や時計制作の技法まで。
さまざまな角度から「時」を捉え、身につける人それぞれの「時」のストーリーに寄り添ってくれるフランク ミュラー。どれも、時計の表現力の多様性を感じさせてくれる新作です。
https://franckmuller-japan.com
取材・撮影(一部)/ 浅岡繁美





















