子育てを通じて、再び絵本の楽しみを味わっているというSTORYモデルの高垣さん。絵本は大人にも懐かしさと気づきと学びをくれる教科書だといいます。幼少期の記憶として鮮烈に残りいまも影響を与える絵本の奥深さについて、プライベートでもときどき訪れるクレヨンハウスのスタッフ馬場里菜さんと語り合い、オススメの10冊を選びました。
子どものときに出会いたい 5 冊
『もこ もこもこ』文研出版
ママの膝の上で子どもが上質なアートに触れられる本。不思議な言葉のリズムを肌感覚で感じられます。
『あおくんときいろちゃん』至光社
青と黄が混ざると緑に変わることで人間の融和を暗示。抽象的な色と形で構成されており、想像力が刺激されます。
『おやすみ、ぼく』 クレヨンハウス
自分の体にありがとうとおやすみを言いながら眠りにつくオランウータンの子どもの話。親子のスキンシップにも最適。
『いいこって どんなこ?』冨山房
お母さんの気持ちを試すかのように繰り返される質問を、ありのまま丸ごと受け止める母の愛の深さが感じられます。
『ねないこ だれだ』福音館書店
怖いけど見たい、相反するドキドキ感を同時に抱くことが感情を深めてくれるはず。笑っているおばけの絵も可愛い。
大人が人生に向き合いたいときの5 冊
『わすれられないおくりもの』評論社
アナグマの生き方、去り方が悲しみや死との向き合い方、命尽きるとき何を残せるかを問いかけてきます。
『花さき山』岩崎書店
美しい切り絵に癒されます。人を思い、辛抱することが花を咲かせるという話に、優しさとは何か、考えさせられます。
『ハグくまさん』クレヨンハウス
何でも抱きしめてしまうハグくまさんが初めてハグしたくないと思う人に出会ったとき……。大人こそ読みたい1冊。
『かぜは どこへいくの』偕成社
全ては繋がっているという哲学的メッセージが感じられる絵本。シンプルな鉛筆画が美しい風景を際立たせます。
『ちいさいおうち』岩波書店
1942年にアメリカで発刊された本著は、時代の移り変わりの中で、日々を丁寧に過ごす大切さを教えてくれます
<右>モデル・高垣麗子さん
15歳のときに『プチセブン』でデビュー以来、『JJ』『CLASSY.』『AneCan』のモデルとして人気を博す。現在は『STORY』のカバーモデルなど雑誌で活躍中。その丁寧な暮らしぶりや大好きな食が誌面で取り上げられることも多い。実生活では2歳の女の子ママとして奮闘中。
<左>クレヨンハウス 子どもの本事業部サブチーフ・馬場里菜さん
子どもの本に興味があり、前職の書店からクレヨンハウスに転職。現在は仕入れやイベント企画などを担当。売場ではお客様のリクエストに合わせたご提案も。馬場さんの書評のファンのお客様も多い。クレヨンハウスwww.crayonhouse.co.jp/
※2020年4月号掲載
Lifestyle特集 小学生ママ必見! 今こそ必要な「読書力」を、親子で育む方法 2020.04.06 読書の大切さはこちらからも