Lifestyle特集

元特攻隊兵から聞く「毎日が戦争だった日々」。 私が感じた72年前の知覧

明日は終戦記念日ですね。読み物連載「私たちのCHALLENGE STORY」9月号では、毎年この時期、「戦争」をテーマに取り上げています。今年は元特攻兵の方を取材するために、鹿児島・知覧にある「知覧特攻平和会館」へ。高校の修学旅行で訪れた息子たちから「いちばん心に残り、考えさせられた……」と聞いていたので、「いつかは行ってみたい」と思っていました。館に入った瞬間から胸が苦しくて……。達筆で書かれた遺書が並び、同年代の息子を持つ私は涙で読めなくなってしまいました。まだ若い青年たちが、愛する人を守るために特攻隊として飛び立って行った知覧。「お母さん、お母さん、お母さん」と遺された遺書からは声が聴こえてくるようでした。お母さんや家族への感謝と切ない気持ち、また迷いもない気持ちなどが遺書には込められていました。「行かないで。無事に帰って来て」とは言えない時代に息子たちを見送った母の気持ちを思うと、もうこの過ちは二度と繰り返してはいけないと心から思いました。

取材にご協力いただいた元特攻隊の方は、現在91歳。耳が遠いということもなく、いろいろなことを思い出しながら時折、涙で声を詰まらせながら、貴重な話しをたくさんしてくださいました。これからもずっとお元気で、仲間の方の分まで長生きしてほしいと思いました。

歌手のMISIAさんの「逢いたくていま」という曲が、この知覧を訪れた際に感じたことを込めて作られた曲だったことを、帰りに職員の方から聞きました。遺書などを読んだMISIAさんは、「これ以上、切実に会いたい気持ちが込められた手紙はない」と思われたそう。曲を改めて聴き、歌詞が切なすぎてウルウルしっ放しで、この夏はもうこの曲が耳から離れません(涙)。さらに、色が赤いことから特攻隊の練習機が「赤とんぼ」とみんなから呼ばれていたことを取材で聞きました。帰ってからも赤とんぼを見るたびに特攻兵のことを思い出し、知覧の取材を未だに心を引きずっています……。

「知らないことがいちばん恐ろしい」。私達は戦争を知らない世代ですが、体験者に直に話を聞ける最後の世代です。平和を繋いでいくためにも、知っている限りの戦争を子どもたちに語り継いでいきたいですね。

知覧特攻平和会館
鹿児島県南九州市知覧町郡17881
☎0993(83)2525
http://www.chiran-tokkou.jp/

孫 理奈
FROM孫 理奈 ライター歴8年目。元ビーチバレー選手の韓国人と国際結婚し、大学生の息子2人の母。三男を9年前に難病で亡くし、著書に「ケイン愛してるよ」がある。現在韓国語を勉強中。主に「チャレンジSTORY」を担当し全国を飛び回って、取材先での人との出会いを楽しんでいます。
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