Lifestyle特集

落合恵子さん×高垣麗子さん対談③|子供のために、どんな母親であればいいですか?

45周年を迎えたクレヨンハウスの主宰・落合恵子さんと、ご自身もこちらのお店が大好きというSTORYモデル高垣麗子さんのオンラインでのZoom対談。人生の先輩である落合さんに訪ねた絵本のこと、人生のこと。母親として悩む高垣さんに、落合さん流のアドバイスです。

対談第2回はこちら

落合恵子さん プロフィール 1945年生まれ。執筆と並行して、東京青山、大阪江坂にクレヨンハウスを主宰。総合育児雑誌『月刊クーヨン』、オーガニックマガジン『いいね』発行人。 社会構造的に『声が小さな側』の声をテーマにした作品が多い。主な著書に新刊『明るい覚悟……こんな時代に』、『母に歌う子守唄』、『泣きかたをわすれていた』他多数。ブログ「落合恵子の『明るい覚悟』Living at the same time こんな時代だからこそ」
高垣麗子さん プロフィール 本誌カバーモデル。プチセブン専属モデルとしてデビュー後、『JJ』、『CLASSY』等、さまざまなファッション誌で活躍。ハッピー感のある笑顔が多くの女性に愛され、ていねいなライフスタイルにあこがれる女性も多い。3歳の女児の母として、奮闘中。絵本が大好きで、プライベートでもたびたびクレヨンハウスを訪れている。

男の子だから、女の子だから、という発想は緩やかに壊していこう

高垣 うちの子、女の子なんですが、男の子みたいに元気で好奇心が旺盛で。楽しいことが大好きな明るい子なんです。でも、保育園に行くようになって、例えば「みんなで今は椅子に座って先生のお話を聞きましょう」とか「歌の練習をしましょう」という場面がありますよね。自分が楽しいときはやるのですが、違うことに興味があると嫌がって、落着きがなくなるんです。子どもだから、と大目に見るほうがいいのか、それとも、小学校に上がった先を考えて、一緒にさせるのがいいか、迷います。親が注意をしてやらせるというより、自分からみんなとやるようになって欲しいんですが、うまく伝えられなくて。

落合 女の子だから、男の子だからという縛りにとらわれるのは、やはり不自由です。元気いっぱい活発な女の子もいれば、静かにしていたい男の子もいる。ピンクの好きな男の子もいればブルーの好きな女の子もいる。私たちの社会は、男の子や女の子という性差で分断してきてしまった。緩やかに壊していきたいですね。たとえば元気な女の子も、今日は静かにしていたい、という日や時はありますものね。

みんなと一緒、ができないとき、親はどうしたらいい?

落合 でも、麗子さんが困っているのは、集団生活にどう馴染んでいったらいいのかというところですよね? 二人の子育てをしながら、私たちが作っている育児雑誌「ク―ヨン」の編集長を務めている戸来(へらい)祐子がここにいますので、ちょっと意見を聞いてみましょう。

戸来 お話を伺っていると、お嬢さんは、きっと関心のあることに対しては、活発でリーダーシップをとるタイプなのかなと。取材をしていて、これからはまんべんなく何でもできる子よりも好きなことをとことんと追求できるという能力が必要になってくると思うようになりました。関心のないことをスルーしてしまうというのは、恐らく別のことに強い関心があるからではないでしょうか。ですからスルーしてしまうのは、それはそれでいいと思います。

高垣 小学校に上がると彼女も違ってくるんでしょうかね?

戸来 子どもの成長は、周囲の友たちとか大人との関係が大きく作用されると思うんです。だからいろんな人と出会うチャンスを与えてあげたいですよね。大人でなくても、年上の子に憧れて、ああなりたい、そうなるにはどうしたらいいんだろう考えることで、成長の取っ掛かりを掴んでいくので、憧れられるお兄さんやお姉さん、大人と、たくさん出合えるような環境が作れるといいですよね。

高垣 確かに、年上のお姉さんにはすごく憧れがあって、真似しようという気持ちはあるみたいです。

戸来 本がすごく好きとか、漫画がすごく好きとか、サッカーがすごいとか、そういう友たちと出会う中で、何か引っかかるものを必ず見つけてきて、放っておいても深掘りをひとりでするようになると思いますよ。大人は後ろからついて行って見守るという姿勢で大丈夫。

高垣 広い心を持ってちゃんと見ていてあげなきゃいけないけれど、見守るぐらいのスタンスでいいんですね。

戸来 そうですね。子どもって時々ふりかえって「見てる?聞いてる?」って聞いたり、サインを出したりするんですよね。そのときに「大丈夫見てるよ」と示してあげるだけで、子どもはまた安心して港を出て行けると思うんです。

高垣 ありがとうございます。ちょっと安心できました。

落合 大人の存在は、子どもから見たら、もうひとつの環境問題です。どんな大人がそばにいて、どんな大人が見守っていてくれるかで、子ども時代は大きく変わる。ふりかえったときに、「だいじょうぶだよ、ここにいるよ」と言える大人であるということが、大事かな。それに小学校に上がったら少しずつ変わります。嫌でも集団の一員となるわけで、合わせつつ、でもときには飛び出しつつ今日を明日につないでいくようになれるはずです。それは、自分のものさしを持つということと重なると私は思っています。心配する必要はないですよ。

母親がいきいき輝く女性であることが子どもへの贈り物

高垣 ひとりで子育てをしているので、いろいろ考えてしまうこともありますね。

落合 今は、シングルマザーも特に珍しい存在ではないと思います。そのことは、麗子さんのいろいろな特徴や個性のうちのひとつの要素でしかないでしょう。何かを選択したり決めたりするとき、また、子どもと向かい合うとき、シングルマザーだからということをあまり大きく考えないほうがいい。何よりも麗子さんがイキイキと暮らしていることが、お嬢さんへの最高のプレゼントだ。
私の母も、今から75年前、シングルマザーでした。当時はスキャンダラスのことだったと思います。が、14歳のときだったか、「お母さん、なぜ私を産んだの」って質問をしました。と、彼女は「私はあなたのことがとっても欲しくて、早くおいでって待っていた。そしてあなたが生まれてきたとき、ぎゅっと抱きしめて、私のところに来てくれてありがとうって言った。本当にそう思ったから」と説明してくれた。そのとき、「私はこれで私は生きていける」と思いました。そして、母を、懸命に生きている先輩女性として心から尊敬しました。麗子さんは、お子さんのことを十分すぎるぐらいによく見ておられるし、母であり、女性の先輩であるひとが輝いて生きていくことが、お嬢さんに対する何よりものプレゼントだと思います。

高垣 大切な言葉をいただいて心が楽になりました。

落合 楽も、大事ですよね。

高垣 次のお休みには、娘と一緒にクレヨンハウスをおたずねします。

落合 お待ちしています。ぜひお声をかけてください。


 

ヘアメーク/森ユキオ(ROI) 取材/秋元恵美

チームSTORY
FROMチームSTORY 雑誌「STORY(ストーリィ)」の製作に携わる編集部員たち。日夜雑誌作りに勤しむなかで得た知見、タメになる情報、愉快な話などなどファッションからライフスタイルまで、STORYらしさ溢れるトピックを、webでも存分に披露していきます。
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