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お金をプライスレスな体験に使うことが大切【子供の金融リテラシーを上げる|沼田晶弘先生】

タスクへの対価がお金であり、
それをプライスレスな体験に使うことが大切

教えてくれたのは… 東京学芸大学附属世田谷小学校 沼田晶弘先生 1975年生まれ。東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。愛称は「ぬまっち」。児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が話題。教育関係のイベント企画や企業からの講演のほか、著書多数。

 

子どもは、「1万円は高額だ!」というキラキラした金銭感覚はあっても、まだ実際のモノの価値がわからない場合が多い。小4の担任の担任をしていた頃、生徒が「1万円をもらったけどどうしたらいい?」と相談してきたんです。 そこで「何が好き?」と聞いたら「寿司」と。「じゃあ、お寿司屋さんに行って1万円持って、〝おまかせで!〟と言って食べておいで」と、寿司屋のカウンターで一人で食べる体験をさせたんです。もちろん事前に相談した親御さんも喜んでいました。そんな経験は、なかなかないですよね。

子どもの頃の金銭感覚はとても大事で、お金をモノに変えるより「プライスレス」な思い出に変えてほしい。その価値は衰えません。

小6の担任時代には、みんなと「来年の3月は何をする?」という話になりました。誰かが「面白いことしたいね。ホテルでディナーとか良くね」と。そのまま盛り上がって「リムジン乗って行くとか!」「でも、お金が必要だけどどうする?」「いろんなコンクールで賞金稼げばいいよ!」。そこから1年間、子どもたちはその目標に向かい、あらゆるコンテストに応募して、賞金を30万円ぐらい稼いだんです(笑)。自分たちで賞金を獲得したこと。その後、リムジンを5台借りて、みんなで帝国ホテルでディナーを食べた思い出。こんな体験は絶対に忘れないですよね。

ここには2つの意味があって、ひとつはコンテストに出場し、努力して「タスクの対価」としてお金を獲得したこと。もうひとつはそのお金を使って「モノより思い出」の体験をしたこと。そんな体験のなかで、世の中の動きや仕組みを理解します。プライスレスな体験や使い方は大人もワクワクしますよね。
 

撮影/吉澤健太 取材/東 理恵 ※情報は2021年12月号掲載時のものです。
 

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