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【息子2人が東大に合格】夏休みの宿題、「最初に宿題をやるタイプ」と「後半に宿題をやるタイプ」の違いについて

お母さんが変われば子供が変わる⑰

こんにちは。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。

前回の記事では、

▪️タスクを小分けにするお話し
▪️中学受験期の夏休みの旅行ーー「朝学習」は継続する
▪️中学受験期の夏休みの旅行ーー「例外日」を作る
▪️中学受験期の夏休みの旅行ーー「課外活動」としての学びにもなる

について、お伝えさせていただきました。
今回は「夏休みの宿題」「計画を立てる」をテーマに、お話しさせていただきます。


目次 ★ ● 最初に宿題をやるタイプのお子さん
★ ● 宿題を後回しにするタイプのお子さん
★ ● サクッとできる宿題について
★ ● 親子で夏休みの計画を!

● 最初に宿題をやるタイプのお子さん

上手に宿題を早く終わらせることができるお子さんは、好きなもの嫌いなものを分けずに、どんどんこなしていくことができます。
宿題を早く終わらせる子の「早く」という定義は、どのくらい早いことを意味するのでしょうか?

学校の夏休みは長く、1ヶ月半ぐらいあります。全ての宿題を夏休み前半までに「早く」終わらせることではなく、宿題の量とやる時期を管理し、夏休み中に毎日少しずつ負荷をかけながら上手に宿題をこなしていくことがコツだと思います。

まずは、持ち帰った学校や塾の宿題の量をきちんと把握し、「この時期にここまでをやり終えておこう」というようにペース配分を考えながら、夏休み中で【どの時期に余裕があってどの時期から忙しくなるのか】を把握して管理をするという、最初の計画が大切となります。

特に、高学年になるとお盆休み以外は夏期講習がある塾も多く、夏休みは忙しいスケジュールに追われ、あっという間に楽しみだった夏休みが終わってしまうのではないでしょうか?

だからこそ、早めに夏休みのスケジュールを立てておくことを、ぜひお勧めします。

〈忙しい時期〉と〈そうでない時期〉が分かると、
・塾がある繁忙期…ライト級の宿題を少しずつ進めていく
・塾がない閑散期…ヘビー級の宿題(自由研究など) をする
というように、あらかじめ種類分けをして、時期ごとに取り組みましょう

塾がある繁忙期というのは、夏期講習の期間を意味しますが、我が家でも、夏期講習期間は塾の授業を受け、帰宅後に塾の宿題をするという繰り返しで、1日があっという間に過ぎてしまいました。

夏期講習期間は忙しかったですが、その時期でも、息子たちは学校の宿題とくもんプリントを、隙間時間で必ず毎日少しずつ解いていました。

● 宿題を後回しにするタイプのお子さん

夏休みの宿題を〈最初に宿題をやるタイプのお子さん〉〈後半に宿題をやるタイプのお子さん〉と、お子さんの性格にもよるところが大きいのですが、2つのタイプに分けて考えてみました。

〈後半に宿題をやるタイプのお子さん〉は、塾があれば塾に行き、帰宅後は塾の宿題はするけれど、学校の宿題がなかなか片付かず、お盆が過ぎても山積みになっている。そのうち、だんだん日程に余裕がなくなり、学校の宿題はやるけれど、どうしてもやっつけ仕事になってしまい、解いた問題の内容が定着しないという心配が起こります。

お子さんが焦って宿題をやる様子に、親御さんが「だから言ったでしょ!」と怒っている姿が目に浮かんできます。
まさに〈後半に宿題をやるタイプのお子さん〉の性格をよく知った上で、そうなることを放っておかずに、夏休み前半のすぐの時点で、親子で打ち合わせをしておくとよいでしょう。

あらかじめスケジュールを作って、宿題をうまく分散しながら取り組んでいくこと。お子さん本人も、そうしてみると、「今年は今までのやり方よりもスムーズに夏休みを終えられた」という感覚をつかんで、次のステップを踏んでいけます。そういう体験を得て、スケジュールを管理する術を覚え、計画を立てて取り組むという習慣付けに変わっていきます。

後回しにするお子さんは、「やりたくないから、嫌なことだから」と思っているからで、やりたくないことを後回しにしてしまいます。大人でもそうですよね。
でもその中で、「算数のこの宿題は計算ばかりだから早く済む」とか、「国語は読むスピードが早いからこれならはできそう」とか、得意なことを持っており手を付けやすいものが必ずあると思います。

おそらく性格上、ヘビー級の宿題は残したままに夏休みが終わりへと近づいていきます。
でも2学期が迫ってくると、ようやくエンジンがかかってきます。
その時に、夏休み前半に手を付けやすいものだけでもやっておくと、「先にやりたいのを終わらせておいてよかったね」となり、残っているヘビー級の宿題もどうにか頑張れて、終わった〜!となるでしょう。サクッとできる宿題は早めに済ましておくことがよいですね。

● サクッとできる宿題について

小学校の高学年になると、学校の宿題をあまり多く出さないなど中学受験に理解のある小学校もありますが、小学3・4年生の時期は、自由研究などを含めて夏休みの宿題はかなり出されるのではないかと思います。

やりたくない宿題を後回しにしがちなお子さんでも、せめて、サクッとできる宿題を先に片付けてしまい、ノルマを少しでも少なくしておくと気が楽になるかと思います。そして、残りの宿題は、夏期講習が終わった後に、集中して取り組ませるのも、1つの方法です。

2つ目の方法は、サクッとできる宿題は量が多いので少しずつ小分けにして、塾に行く前の午前中に済ましてしまうやり方です。
お子さんにタイミングよく「サクッとやっちゃいなさ〜い」と声を掛けてあげて、1日の管理をさりげなく上手にしてあげることが親御さんの役目となります。

いつどの時間にどれだけの勉強をやろうかという配分を1人で全部考えてできるようになるのは、我が家の息子たちは小学生のうちは無理でした。中学1年生の秋以降になってから勉強の管理ができるようになっていきました。

夏休みは朝起きるのも遅くなりがちです。されどやはり「朝が勝負」です。
「暑い夏だからこそ、朝のうちに勉強を!」
就寝時間も夜更かししないように、親が気を付けてあげましょう。

● 親子で夏休みの計画を!

宿題をするお子さんを2タイプの性格に分けてお話ししましたが、いずれにせよ、最初にどんな宿題が出ているのか、夏休みの予定はどうなっているか、を親子でコミュニケーションすることが大事だと思います。

夏休みの始まりに親子ですることは、
・宿題の内容を把握する
・習い事や塾の夏期講習の日程を書き出す
・どのように進めていこうかと、計画を一緒に立ててあげる

「これは最初にやった方がいい」と促したり、「自由研究はこの時期にやろう」など、アドバイスをしてあげてください。

〈学校の宿題〉を書いた付箋 /〈塾の宿題〉を書いた付箋 /など、色分けしながら宿題の項目を書き出し、大きめのマス目状のカレンダーなどにその付箋を貼っておき、宿題が終わればその付箋は剥がしていくなどすると、最初に多かった付箋がどんどん減っていきます。お子さんは嬉しくなり、やる気につながっていくかもしれません。

あとは、一日の終わりに、計画通りに進んでいるか否かを話し合い、進んでいない時は、もう一度その項目の付箋を別の日に貼り直すなど、計画変更しながら無事に夏休みの宿題を終えられるように親子で一緒に考えてあげてください。

親子で一緒に対策を立てること、その日を振り返って、どうだったかを話し合うこと、こういう経験を積み重ねて、お子さんは自分で自分のことを管理していけるようになっていくのだと思います。


次の連載も楽しみにしていただけたら嬉しいです。

たかみほ(たかせみほ) 子育てスマイルナビゲーター 1968年生まれ。共立女子大学文芸学部卒業後、航空会社のグランドスタッフに。結婚後、長男が小4、次男が小2の時に夫と別居。2年間の調停の後に離婚成立。シングルマザーとして働きながら、子供たちを中高一貫校へ。その後、2人ともに東京大学理科一類へ現役合格を果たす。著書に『シングルマザーで息子2人を東大理Iに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店) Noteブログ https://note.com/takasemiho
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