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LifestyleFUTURE STORY / Ritaの大人留学

ホームステイか賃貸か。心地よく暮らすための住宅選びのコツ【Ritaの大人留学⑤】

「住宅選び」のコツ ★ 不慣れな最初は「ホームステイ」がいい
★ 大人留学に「シェアハウス」は厳しい壁も
★ 「ワンルーム型賃貸」がねらい目

こんにちは、Ritaと申します。今年6月からスペインに大人留学し、あっという間に2ヶ月が過ぎました。そしてこのタイミングで、契約していたホームステイでの生活も終わり、自分で探した賃貸住宅へと引越し、居住環境も生活リズムも大きく変わりました。今回は、なぜ最初の滞在先としてホームステイを選んだのか、また、新居を探すにあたり苦労した点など、住宅事情についてお伝えさせていただきます。

 

スペインの学生ビザ取得の為には、日本出国前に宿泊地を決める必要がありました。選択肢は学生寮、一般の賃貸住宅、そしてホームステイ。学生寮は高校生・大学生が集まる賑やかな部屋と聞き、浮いてしまう自分の姿が目に見えて分かったので却下。また賃貸住宅は自力で探す必要があり、言葉も分からない私には難易度が高すぎる、と感じました。「最初はホテルに数週間泊まり、その間に賃貸住宅を探すのもアリかもしれない」とも一瞬思ったものの、慣れない環境の中で数週間後には寝床を探さなければ高いホテル代を払い続けなければいけない、というプレッシャーの中で生きるのが怖かったので、こちらも選択肢から外しました。残るはホームステイ。当初お世話になっていた留学斡旋機関とも相談した結果、留学初期時に住まいの心配なく生活感を掴めるよう、最初の2ヶ月は語学学校経由でホームステイを予約することにしました。

不慣れな最初は「ホームステイ」がいい

ホームステイ先の家庭は60代のご夫妻、お子様達は既に独立され、自宅の空部屋を学生へ貸し出していました。多い時には5人の留学生が同居していたほどの大きなアパート。朝夕の食事付きで、食事時間には他の学生達とも顔を合わせる為、お互い片言のスペイン語でコミュニケーションを取っていました。この家庭で、私の年代の留学生、そして日本人を受け入れたのは初めてだったようですが、他の留学生と変わらずに「学生」として接してくれたのが嬉しかったです。買物場所、手続き場所、名所など……、留学初期の疑問の多くはホームステイ先のママや同居留学生に聞くことで解決していました。他のクラスメイトからは、ホームステイ先に帰りたくない、食事が合わない、という意見を耳にすることもあったので、私は幸いにも恵まれていたと思います。あの時一人で街中に住んでいたら情報が何も無く不安が更に大きくなっていたかと思うと、最初にホームステイに宿泊する選択肢を取って本当に良かったと思います。

大人留学に「シェアハウス」は厳しい壁も

もともと2ヶ月の契約だったホームステイ。食事もついていて楽でしたが、やはり割高であった為、それ以上延長することは考えていませんでした。その為、1ヶ月を過ぎた頃から次の住宅を探し始めました。自力で探すよりも人づてが安心とも聞き、ホームステイ先や語学学校で聞いて回りましたが、情報は一向に入って来ませんでした。人づてが難しいとなると、いよいよ自力で探すしかなくなります。一般的には住宅検索サイトで宿を探して、オーナーと直接やりとりして内見や契約をすることが多いようです。スペイン語が流暢な娘の力も借りて幾つかの空き部屋に問い合わせをしましたが、年齢を言った途端にオーナーさんから返事が返って来なくなったり、断られることが続きました。何部屋かあるシェアハウスの1部屋を借りようとしていたのですが、既に入居している他のハウスメイトが20代~30代だと、そこにいきなり50代の私が入ることにより元々あった雰囲気が崩れてしまったり、彼らが良く思わないかもしれない、というオーナーさん側の懸念があったようです。正直、宿探しで年齢が理由で苦労するとは思っていなかった為、大きな誤算でした。

「ワンルーム型賃貸」がねらい目

ホームステイの終了日が近づくごとに、次の宿が見つからないことに対する焦りが出てきました。今のままのやり方ではきっと期限内に見つからないと思い、街中で「Piso(スペイン語でアパートの意)」と書いてあるチラシを探してみたり、今まで見ていなかったサイトを見てみたりもしました。そんなある日、娘が「シェアハウスではなくワンルーム型の住宅で予算内のものを見つけた!」と連絡をくれたのです。内見は申し込み不可の物件だったのでサイトに載っている写真を信じるしかありませんでしたが、他にオプションがなかったので一か八か、その物件に賭けてみることに。当日約束の場所に行くと、写真と大きな相違もなく、年齢に関わらずに契約もしてもらえてホッとしました。3階までエレベーターが無かった為、引きずるようにスーツケースを上げたことにより腰痛になったり、電気の接続が悪くがなかなか点かなかったり、壁に蟻の大群を発見して除去したり……と、引越し初日からささやかな珍事件はありましたが、一人暮らしでは自分のペースが保て、改めて居心地の良さを感じています。

恵まれたホームステイ生活ではありましたが、食事時間が決まり、消灯もあまりに遅くては心配され、やはり他人との同居には配慮がつきものでした。そう考えると、初動の2ヶ月間のみの滞在で丁度良かったように思えます。私以外の長期滞在の留学生も自力で賃貸住宅を探している人が多く、賃貸契約も1~2ヶ月単位なので不具合があれば再度引越しをすればいい、という考えの人がほとんどです。学生は荷物も少ないのできっと気軽に転居を繰り返しやすいのですね。1人暮らしをきっかけに新たに一歩現地に踏み入り、裏道の賑わい、人の行き来、ゴミの収集など、今まで見えなかった多くの動きを感じるようになりました。流れに乗りつつ勢いに飲み込まれないよう、進んでいきたいと思います。

この記事では月2回の連載を通して、楽しい50代を過ごす為の挑戦を、読者の皆様と共有していきたいと思っております。無鉄砲な新たな人生を、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです!

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撮影・文/Rita
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Rita
Rita
結婚、出産、離婚、子育てを経て、あとは終活を……と考えていたとき、娘さんの「人生もうやることないって言っているけれど、まだなんだってできるでしょ。留学でもしてみたら?」のひと言に突き動かされ、スペイン留学を決意。お金、コネ、語学力がなくても、情熱ひとつで日々をまい進する「Rita流留学ルポ」をSTORYwebで更新中。
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