大人気のTBSラジオ「OVER THE SUN」。40代で仕事を通じて知り合い、気の置けない仲になったというおふたりに女友達の関係性について伺いました。
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40代から始める、 女友達との付き合い方
〈右〉ジェーン・スーさん
コラムニスト、エッセイスト、ラジオパーソナリティなど多くの顔を持つ。
<左>堀井美香さん
アナウンサー。3月に27年間務めたTBSを退社しフリーになったばかり。
堀井(以下H)
10年くらい前にラジオで一緒になって仲良くなったけど、毎回、ラジオの収録で1時間喋ってその後、またロビーで1時間喋って、それでも話し足りなくてお店に移動して3時間。みたいな感じよね(笑)。家族より何でも話せる仲で、私がTBSを退社する時も、家族より先にスーちゃんに相談した。
ジェーン・スー(以下S)
美香ちゃんとは育ってきた環境も、選択してきた人生も全く違う。でもお互いが携わっている仕事で、何を良しとしているかが一緒だってわかってから信頼関係ができた。
H
仕事が一緒じゃなかったら仲良くなる接点ってなかったよね。
S
自分自身が確立していない10~20代は、ファッションの傾向や好みが似ているかで友達を選んだりしてたけど、この年になるとそこは関係なくて。とにかく一緒にいてラクなのが一番。この間、2人でお寿司に行った時も、オーダーの仕方やペースがお互い自分流すぎて笑った。気を使って「どうする? 何食べる?」とか聞かない。お互いの性格を理解しているから好きにやれる仲。若い頃だと無理して相手に合わせようと見栄を張ったりするけど、今はお互いにガタがきてからの友達だから「どうも~。お互いにガタございますよね(笑)」みたいに飾らない。ただでさえ毎日しんどいのに、気を使う相手に時間を使いたくない。
H
私は40代後半になって心を開ける友達ができました。仕事で知り合って、立ち話で落語の話をしたら、「今度ご一緒しましょう」となって。それから何度か行くようになってだんだんと意気投合し、今は旅行にも行く仲にまで。本当に突然!
S
そう、友達って作るものじゃない。できるものだと思うんです。単純に自分が面白い人になればいくつになっても自然と人が寄ってきて友達ができる。むしろ自分と向き合い、自分を磨くことを考えて!
撮影/福本和洋(TAKMI) ヘア・メーク/甲斐美穂(ROI) 取材/石川 恵 ※情報は2022年9月号掲載時のものです。