ジェーン・スーさん(以下敬称略 S)
「STORY」でアネフォーという言葉を目にしたとき、これはうまいこと言うなあと感心して、ツイッターに投稿したんです。そうしたら、またたく間にリツイートで拡散されて。共感する方多いんだなって。編集長がこの言葉を考案されたんですか?

河合
はい、そうです。ありがとうございます。読者さんのお話を伺っていて、ジャスフォー世代と40代後半の方々は、考えていることも、似合う服も、悩みもだいぶ違うと感じて。そこで、ジャスフォーに対して、アネフォーと呼び、40代みんなが輝けることを目指したかったんです。

S
50代の方には申し訳ないけれど、やっぱり、自分をアラフィフと言うのには抵抗があるんですよ。

河合
40代と50代の境目は、これまでとは違う大きな溝があるんですかね

S
認めて受け入れていかなければならない。けれど、怯える気持ちがあるのも事実で、それでいいんじゃないかな。

HARUKOさん(以下敬称略 H)
そう、いよいよ大人。第二の成人式くらい、飛び越えるものがありますね。

S
さっき、「STORY」のバックナンバーを拝見して思ったのですが、15年くらい前は、30代になったら誰でも、濃いメークをして、メゾンの服を着るだけで、大人になれた。でも、今の表紙を見ると、ナチュラルメークで服もカジュアルで少女のようですよね。私たちって、大人になる機会を奪われた世代。昔の大人とは違う、自分らしさのある大人になるのだから難しい。

河合
アネフォーとアニフォーの違いをあえて挙げるとすれば、白髪なんです。男性は白髪が味になるって言いますよね。

S
男性は、「若造」って言葉があるくらいで、歳を取るほうが得をしますよね。

H
でも、男性も更年期はあるらしいよ。

S
ミッドライフ・クライシスね。私の周囲にもいるけれど、今まで真面目だった人ほど、浮気に走ったり、会社を急に辞めると言い出したり過激なんですよ。

H
女性のほうが、人生のバリエーションが多いけれど、男性は仕事で結果出さないとダメとされてきたからね。自分の人生これでよかったのかなと思うのかな。

S
とは言え、リセットしなくてもねえ。だから、家にいる男性に優しくしましょう。

H
「先生、男子が〜」なんて言ってた幼稚園以来の男女戦争は終了ですね。

S
そうです。アネフォーからは、男も女も手を取り合っていきましょうよ。

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