舞台 『ルードウィヒ~Beethoven The Piano~』に出演する中村倫也さん(35歳)
ドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』の羽根岡佳男役も大好評だった中村倫也さんが、ミュージカルに出演します。楽聖と称される大作曲家ベートーベンを題材にした韓国発の作品『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』です。演じるのは、青年期のルードヴィヒ、つまり若き日のベートーベン。稽古場にお邪魔して、その胸の内を伺いました。飄々とした中にも、冷静かつ客観的な視点と真摯で熱いハートが見え隠れする倫也さんの魅力を、前後編に分けてお届けします!
――出演者が5人のみという本作品。お稽古はどんな様子ですか?
まず、子役がいる稽古場というのが新鮮ですね。最初、子どもの歌から始まるんですけど、「これ、ずっと見ていたいな」「このまま自分の出番は来なくていいや」と思うぐらい可愛くて、歌声を聴いていると、何かこう清らかな気持ちになります。子役と一緒に芝居をするシーンも結構あって、僕はすごく楽しくやっています。子ども二人(Wキャト)のカラーがそれぞれ違っていたりするところも、また新鮮で楽しいです。
――先日、撮影させていただいた時よりも、さらにお髭(ひげ)が伸びていますが、それは役作りの一環なのでしょうか?
いえいえ、単なる無精髭です(笑)。僕、普段から面倒くさくて、世に出ない時は髭を剃ってないんです。だから本番は、髭なしで出ると思います。髪型も今のところ、いわゆるベートーベン的なスタイルに寄せていく気はないです。まあ、あくまでも自分だけの意見ではありますけど。
――なるほど、そうでしたか。木下晴香さん、福士誠治さんとの共演については、どんなふうにお感じですか?
晴香は、なんてったってジャスミンですからね(実写版ディズニー映画『アラジン』で、中村さんはアラジン、木下さんはヒロインのジャスミンの吹き替えを担当)。今回は声だけでなく、全身で共演できて嬉しいです。誠治くんは、僕が抱いていた、ご自分で演出もされたり、音楽活動もされている“熱い人”というイメージそのままの方で、今回、僕が座長らしいことをしなくていいのは、兄貴肌の誠治くんがいてくれるからだなと感じてます。自分としては、喉を壊さないようにしつつ、率先して恥をかきながらフルスロットルで頑張るだけですね。なおかつ、周りのよさを引き出せたらなと思ってます。