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モデル稲沢朋子さん48歳、女優への挑戦。今人生で一番勉強しています

稲沢朋子さんがSTORY表紙モデルを卒業して2年――。 同居していたお嬢さんが結婚、息子さんが地方赴任で家を出て、共に独立。STORY世代のロールモデルとして前を走る、イナトモさんの、48歳にして「卒母」を迎えた今を追ってみました。

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目次 ★ 女優への挑戦。一歩でも階段を昇ため、今人生で一番勉強しています

女優への挑戦。一歩でも階段を昇ため、今人生で一番勉強しています

『STORY』の表紙モデルを卒業した2年ほど前から新たに取り組んでいるのが、女優というお仕事。48歳にして新人女優――、緊張感のある毎日です。演技はほぼ素人なので、週に1回、演技の個人レッスンに通っています。実は、自分の意思で学ぶことを決めたのは、今回が初めて。48年の人生の中で、今ほど「学びたい」と強く意思を持ったことはありません。でも、現実は台本をなかなか覚えられなかったり、わかっているけどお芝居がうまくいかなかったり…「若いころに初めていたら違っていたのかな…」と悔しく思うこともしばしばです。初めてのドラマ収録ではモデルのクセが抜けなくメラ目線で笑顔になっちゃって、マネージャーに呆れられたほど(笑)。

モデルと女優って、全く違う仕事。モデルは自分という個性の中で服を纏ってきたけれど、女優は常に自分とは違う人=役を演じなければなりません。非現実的な役を与えられると、日常を過ごしながらこの役は日常をどう過ごしているのだろう……と食事やほかのことをしていても考えていて、ふと気づくと時間がたっていることも。

もちろん、周囲からは「48歳で女優デビューなんて無茶!」って言われていることだってわかっています。思い返すと、38歳で読者モデルとして『STORY』にデビューした時だって、そんなふうに言われたっけ。そう、チャレンジに年齢なんて関係ないんです。今は、42歳で表紙モデルになった時のように、求められる存在となれる日を思い描いて頑張るしかない。そして、アネフォーとなった48歳にしてチャレンジし続ける自分を、どこか誇らしくも思い、今の環境に感謝しています。

演技レッスンでは撮影シーンの動画を先生に見ていただき、セリフの言い回しから目線の方向まで芝居を細かくチェックしてもらっています。モデルの撮影現場とは立ち位置ひとつとっても違うので戸惑うことばかり。

撮影/須藤敬一、沼尾翔平〈ともに稲沢さん〉 ヘア・メーク/野口由佳、室橋佑紀、後藤若菜(すべてROI) 取材/安西繁美 ※情報は2022年12月号掲載時のものです。

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