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女優・須藤理彩さん「夫の七回忌を迎えて、ようやく言える『私たちずっと4人家族だよね』と」

娘2人をひとりで育てる責任は 重いけれど、強がらずに周囲に甘えて助けてもらって、踏ん張っていこうと思います

―――悲しみをどんなふうに癒してこられたのでしょう。

川島は、私にとっては、夫ですが、父であり、息子であり、ミュージシャンであり、多くの人にとって大切な存在でした。短い時間でしたが、いろんな人にたくさんのものを残してくれた。命日には、彼を失い、私と同じように寂しさや悲しみを抱える方々と思い出を語って、気持ちを分け合ってきました。これも、乗り越える、ひとつの方法かなと思います。

死って、誰にでも起こること。一緒にしてはいけないけれど、家族の一員だったペットが亡くなっても、喪失感は大きいですよね。そんなときに、何か夢中になれるものがあると支えになると思います。仕事でも、趣味でも。それは、子離れとも通じていて、子どもが育ったあとに、ロスにならないよう、今から準備しておくといいのかなと思います。

それと、我が家では、1日1つ、自分のいいところをほめる、というのを意識的にやりました。「私ねえ、今日、給食のおかわり、譲ってあげたの」「えらい!」とか、「洗濯物干すのがきれいに収まった」「すごい」とか。これって、考え方の癖なんですって。そうやって些細な幸せを見つけることで、いかに寂しさに支配されないかを工夫してきました。

―――お子さん方とパパの話はされますか?

ええ。下の子は、外食するときのオーダーの仕方がパパそっくりなんです。珍しいものに必ずチャレンジする。それで「あれ、これ違った。理彩のちょっとちょうだい」なんて言うところまで、そっくり。上の子は靴下の脱ぎ方がそっくり。遺伝子って、こんなところに刷り込まれてるんだね。なんて、家族で笑います。

―――そういえば、ブンブンサテライツの最後の曲のPVにお嬢さんが出演されているそうですね?

そうなんです。絵コンテを見たとき、次女のイメージだね、という声が上がって。夫はもう車椅子だったんですが乗り気だったので、挑戦しました。口パクで歌うシーンがあって、歌詞を暗記しなくてはならなかったので、長女がカタカナで書いて一生懸命教えて。最近、長女が、「この曲は、家族全員で作った曲だよね」って言ったんです。私は夫の最後の曲としか思っていなかったので、子どもの感じ方の深さに驚きました。

―――お子さんたちもどんどん成長されている証拠ですね。

今、高1と小5なので、まだまだ先は長いです。でも、それぞれに目標を持ってやっていってくれているので、見守っています。

  • 岩手山をバックに。結婚してしばらくは、彼の実家の近くの病院にかかっていて、毎年1回、里帰りを兼ねて検査を受けに行っていました。
  • 治験を受ける前に手紙と一緒に手渡されたティファニーのペンダント。家族の誕生日と結婚記念日が刻印されたオリジナルです。
  • 最後にくれた手紙。病気の影響で、日本語が書きづらくなっていて、ローマ字で「たくさんのありがとう」と書いてくれました。

―――ご自身のこれからの夢は?

私、歌はダメだって思っていたんですが、先日、舞台でアカペラで歌う場面があって。そしたら、舞台を見た娘が「ママの声、きれい。ミュージカルに出てほしい」と言ってくれたんです。成長した娘が、私の新たな可能性を発見してくれたことが嬉しくて。チャレンジしたいと思っています。

6年間、長かったようにも、早かったようにも思います。でも、今も家族の中心に夫がいて、見守ってくれている。だから、元気に生きていきたいと思っています。

トップス¥35,200(AVIE/アネンサール)スカート¥52,800(divka)イヤカフ〈クリスタル〉¥18,700〈パール×クリスタル〉¥19,800バングル¥35,200(すべてe.m.)

撮影/平井敬治 ヘア・メーク/加藤リーヌ スタイリスト/HALKA 取材/秋元恵美 ※情報は2022年12月号掲載時のものです。

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