子どもに対して母親は、「あれ食べて」「これ食べて」「しっかり食べて!」と言ってしまいがちですが、パパたちはどんな思いなのでしょう? アスリートたちに、自分の経験を踏まえた独自の考え方をうかがいました。今回は元プロサッカー選手(Jリーガー) 鈴木啓太さんです。
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「腸にいいものを」―子どもの頃に母親から言われてきたことを、今は僕が娘たちに
元プロサッカー選手(Jリーガー) 鈴木啓太さん(41歳)
1981年生まれ。AuB株式会社代表取締役。高校卒業と同時に、Jリーグ浦和レッズに加入。16年に亘り浦和レッズで活躍。日本年間最優秀選手賞受賞、サッカー日本代表にも選ばれる。2015年引退直前、アスリートの腸内細菌に関する研究をベースに商品開発を行う会社を設立。妻は畑野ひろ子さん。2女の父。
長女はダンス、次女は水泳。以前は2人ともチア競技を。普段、子どもたちはうどんや焼き鳥、甘いものも好きですが、飲み物は水かお茶のみですね。
子どもたちに大切にしているのは〈バランス良く食べさせる〉〈食物繊維をしっかりとる〉〈菌を積極的にとる〉ということ。バランス良く幅広い栄養素をとると、腸内細菌が繫がり、その相乗効果で肌や体調も良くなります。
僕の母親は健康マニアで調理師。子どもの頃、「魚の血合いは栄養がある」「食物繊維をとるといい」「人間は腸が大事。どんなうんちが出たの?」と中学生になっても言われ……(笑)。 確かに便通がいい時は調子が良かった。
その頃に言われていたことが本当に大事だったことも研究結果からわかりました。娘たちに今「これはこう体にいいんだよ」と言うと「知ってる、後で食べようと思ってた」と(笑)。僕も母のように言い続けることが大事だと思います。
<鈴木さん自身が 昔よく食べていたものは?>
子どもの頃は駄菓子も食べましたが、家にあるご飯のお供のような煮干し、ちりめんじゃこ、海苔、梅干しなどを食べていました。
撮影/吉澤健太 取材/東 理恵 ※情報は2023年1月号掲載時のものです。