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元日テレアナウンサー宮崎宣子さんの起業、学び直しのきっかけとは

勉強するのに遅すぎるなんていうことはありません。学び直すことで、ひと足早く“新たな景色”や“違った自分”に出会えた方々を取材してきました。

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大人の学びには、はっきりとした目的が重要。背伸びしすぎず、自分の学びたいポイントを押さえた学び方をしています

宮崎宣子さん(43歳・東京都在住) フリーアナウンサー、EMARA(株)代表取締役
早稲田大学大学院経営管理研究科在籍

元日本テレビアナウンサーの宮崎宣子さんは、フリーアナウンサーとして活動する傍ら、オーガニックハーブブランドを立ち上げた起業家でもあります。昨年春、「経営者としてビジネスを学びたい」と、早稲田大学大学院経営管理研究科に入学しました。

起業のきっかけは、局アナ時代の自身の経験から。「朝の情報番組の担当で、昼夜逆転の生活から、味覚障害や不眠など、自律神経の不調に悩まされました。処方された睡眠薬や安定剤を飲みましたが、副作用があり、なかなか改善しませんでした。ところが、医師の勧めで、薬を止めて、ハーブティーを飲み、自然の中で過ごす生活をすると半年ほどでよくなったんです」。

結婚後は仕事より、家庭を中心に生活するつもりでしたが、離婚することに。「この先の人生は、人の役に立つことをしたいと考えていたときに、思い出したのが、ハーブでした」。

勉強を始め、ハーバルセラピストの資格を取得。ヨーロッパを取材し、生活にハーブが広く取り入れられていることに感銘を受けました。そんなとき、「母が、『お父さんを嫌いではないけど、ニオイが嫌だから、一緒に寝られない』と言うのを聞いて、ハーブで体臭を変えられれば、印象も変えられるのでは? と思いついたんです」。

そこで、ハーブと体臭の関係を研究。農学博士の協力を得て、ニオイの元になる菌をハーブで減らし、女性が好むハーブの香りを加えた男性用のボディソープを3年がかりで開発しました。

「ところが、いざ売るとなったら、どうしたらいいのかわからなかったんです」。そこで、起業セミナーに参加し、「紹介されるまま、ECサイトを作ったのですが、2回も失敗。そこで、今度こそ、ちゃんと知識をつけよう、と別の勉強会にも参加しました。でも、マーケティングなどの基礎を学んでおらず、経営者として一人前でないなと実感。大学の先輩に相談したところ、母校のビジネススクール(早稲田大学大学院経営管理科)について教えてもらい、本腰を入れて学ぼうと思ったんです」。

そして、無事試験に合格。大学院生となりました。「ここは、企業から派遣されてきている方を含め、一流の方揃い。パソコンも使えず、数学もわからない私は四苦八苦ですが、若い学生に助けてもらいながら頑張っています。ただ、自分の事業に活かせることを学びたいという明確な目標があるので、学生時代よりもモチベーションは高いです。その分、必死ですが楽しいです。40代は人生の折り返し地点。筋肉と勉強は何歳からでも成長するって言いますよね。今は学ぶ方法もたくさんあるし、やりたいと思ったときが始めどきだと思うんです」。

  • 大学院の教室で授業を聞く宮崎さん。
  • 自社ブランドEMARA。一番右が最初に開発したメンズボディソープ。400㎖ ¥6,380 自社ブランドEMARA https://emara.co.jp

’21年に再婚し、私生活も忙しい宮崎さん。「結婚してからずっと勉強ばかりの生活ですが、夫も応援してくれて、教えてもらうことも多いんです」。

<編集後記>学生たちが行きかうキャンパスは刺激的 教室外の机で自習する学生さんたちと気軽に言葉をかわす宮崎さんの姿を見て、私も、今の新しい感覚を持つ大学生たちと机を並べてみたいなと、憧れを感じました。「学生は大学の持つたくさんの有益なデータにアクセスできるというのも魅力」とおっしゃっていましたが、そういう視点からも“大学院”で学ぶ意義があるんですね。納得です(ライター・秋元恵美)

撮影/BOCO ヘア・メーク/高良まどか 取材/秋元恵美 ※情報は2023年2月号掲載時のものです。

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