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――帝国劇場に立つということに関しては、どんなふうにお感じでしょう?
帝国劇場といえば、歴史ある劇場であり、中でもミュージカルのイメージが強いですよね。ミュージカルの経験がまだあまりない自分が、そこに立たせてもらうというプレッシャーは、やはり感じています。ただ、経験は浅いながらも、ミュージカルの魅力というものは自分なりに探求してきたつもりですし、お受けした以上はやるだけです。ミュージカルファンの方にも受け入れてもらえるように全力で頑張ります。歌で表現することで、セリフで多くを説明しなくても物語や感情を伝えられる点は、やはりミュージカルのいいところだと思いますし、『SPY×FAMILY』に歌がどんなふうにマッチしていくのか、僕もすごく楽しみにしています。
――現実世界に様々な問題が生じている今、作品に描かれている、主義の違う国同士の平和をどう維持するか、という部分にも響くものがありそうです。
そう思います。ただ、それを主題にした作品ではないですし、どう受け取っていただくかは、お客様それぞれの自由です。舞台という現実とは違う空間で、生の人間の言葉によってそういうものが伝わって、多くの人と共有してもらえたとしたら、それはそれですごく嬉しいなと思います。