仕事から帰宅してバタバタと夕飯作り。使い勝手のいい調理器具は、忙しい自分を自然と助けてくれる。何百回と使うことでより自分に馴染んでいく……。ジュエリーやバッグとはまた一味違うけど、これもまた「好き」で選んだ一生物なんです(高垣さん)
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高垣麗子さん、こだわりの調理器具
初のかっぱ橋、真っ先に向かったのは「馬嶋屋菓子道具店」
約3,000点ものクッキータワーが圧巻!虹や数えきれない種類の動物など、娘の好きなモチーフを探すのに大はしゃぎ。一生物のオリジナル木型や焼き印はいつか作りたいな。
我が家の名品調理器具
丁寧に作られた物には溺愛したくなる理由があります
1 照宝のせいろ
一生物と捉え、娘の成長を考えて大きいサイズ&もう一段購入。そのまま食卓に出せるのも◎。
2 栗原はるみさんの深型フライパン
炒める、茹でる、煮る、がこれ1つでできるので大活躍。一人暮らしを始める人へのプレゼントにも。
3 鳥井金網工芸のだしこし
4 焼き網
5 コーヒードリッパー
二重になっているざるは細かい食材も逃がさない精巧な作り。焼き網は大好きなお餅を焼くのはもちろん、冷凍しておいた食パンを焼くのにも活躍。コーヒードリッパーはペーパーレスで使えてエコ。
6 野田琺瑯のバターケース
バターが大好きで冷蔵庫に常に数種類キープしています(笑)。ひっくり返すとまな板になるので便利。
7 有次の抜型
高垣家のお雑煮は毎年、柴犬の抜型が登場。お正月料理やひな祭りなど、行事を彩るのに欠かせません。
「何を作るか」はもちろん大事だけど、「何で作るか」も大事なポイントだと思っているんです
人暮らしを始めた20代の頃、まずは100円ショップなど量販店で調理器具を揃えていました。シンプルなデザインで気の利くアイテムが結構たくさん揃っていたんですよね。当時に比べると今は更に充実しているから、お店の前を通るたびについ覗いてしまいますが、当時は当時で失敗もあって、ざるを見つけては大中小どのサイズでも100円だと知り、だったらお得な方を……なんて思って大を選んだら、マンションのキッチンの引き出しに入らなかった、なんてこともありました。
かわいい柄のグラタン皿も揃えたけど、よく考えたら和食中心の私はグラタンなんて一年に一度作るか作らないかだったし、デザイン重視で選んだ柄のお皿には、カラフルなおかずは似合わないことを知りました(目がチカチカした笑)。
そんな日々の中で、なんとなく自分の使いやすいサイズ感だったり自分にしっくりくるアイテムがだんだんと見えてきて、それからはインテリア雑貨や器屋をチェックすることがひとつの趣味になっていったのです。
少しずつ、本当に好きな調理器具が増え、私のライフスタイルが変化する度に手に取る物も変わっていく。
ちなみに、つい最近まで電子レンジがなかった我が家では、温めなおしは蒸篭を活用。冷凍したご飯もふっくら仕上がるし、旬の野菜をそのまま蒸していただくと素材の味が活きて最高のご馳走に!
今回、撮影してもらうために持参した私のアイテム達。並べられた姿を見て改めて渋いな、と思ったけれど、私らしいなとも思いました。
料理をする人、そこまでしない人。時間をかけたい人、かけたくない人。キッチンアイテムを見れば何となくその人の人となりが見えてくる……。
そういえば母も1つの物を長く使っていたのを思い出しました。好きな物に囲まれたライフスタイル、幸せだな。(高垣さん)
コート¥59,400(アーキ/ARCHI gibbous)トップス¥18,700(ツル バイ マリコオイカワ)パンツ¥16,830(AKTE)バッグ¥80,300(ピエール アルディ/ピエールアルディ 東京)シューズ¥35,000(COS/COS 銀座店)ピアス¥231,000リング¥374,000(ともにENEY/ENEY松屋銀座)ネックレス¥62,700(ヌゥ ユゥ/アイネックス)
撮影/金 玖美 モデル/高垣麗子 ヘア・メーク/佐藤エイコ(ilumini.) スタイリスト/入江未悠 取材/石川 恵 ※情報は2023年2月号掲載時のものです。