やる気が出ない、疲れやすい。そんな不調を感じている人は、「たんぱく質」が不足しているのかも？ 料理家の田内しょうこさんが体力向上のために取り組んだ「朝ごはん×たんぱく質」改革を、今回手軽に手に入るコンビニ素材を使って、STORY版でレシピご紹介します。全6回連載。

――「朝ごはんはしっかり食べていますか？」
――「最近、自分のために、朝、卵を焼きましたか？」

今回、「更年期世代に効く！たんぱく質アップの朝ごはん」の短期連載のレシピを教えていただいた、料理家・田内しょうこさんからかけられたこの言葉。

担当編集とライター羽生田の2人、「しんどい…」と口をついて出てしまう40代。田内さんが朝ごはんにたんぱく質を取り入れようとしたその経緯を聞けば聞くほど、自分たちがいかに朝ごはんをおざなりにしているのか、心にズシンと響き、そのお話に引き込まれてしまいました。

実は、料理を仕事にしていながらも、朝、きちんと食べることができていなかったという田内さん。軽くフルーツやヨーグルト、トースト＆コーヒー、というような朝ごはん生活をずっと送ってきたそうです。どうにもやる気が出ない、夕方にはだるい、ふんばりが効かない…。なんとかしなくちゃと焦るのに動く気力すら湧いてこないというスパイラルから、何とか抜け出したいと思ったときに、目についたのが「タンパク質」。

折しもその頃、高齢者にとっても介護や寝たりきりのリスクを下げるために「タンパク質が健康の秘訣」と話題になりはじめ、それまではアスリートや筋トレをする人向け、と思い込んでいたタンパク質やプロテインが、わたしたち一般人にも必要らしい、と初めて意識するようになったのだとか。ごはんは食べているのに栄養素（主にタンパク質や鉄分などミネラル分）が足りていない「隠れ栄養失調」が中高年女性に多い、と知ったのもこの頃だそう。

また、介護をしている友人からは「将来も筋肉維持するためには、今からもっとタンパク質を食べておかないと！」、うつ状態を抜け出した友人からは「うつには、運動や筋トレがいちばん。そのためにタンパク質もしっかり摂る」という話などもヒントになり、自身の「やる気が出ない」も、「もしかしたら運動とタンパク質が変えてくれるかもしれない！」と、それまでずっと疎かにしていた朝ごはんをとっかかりに、タンパク質を増やす食改善をスタート。

実際、今回の撮影で丸一日の調理やスタイリングなど立ち仕事も難なくこなしていた田内さん。（私は帰りの電車で爆睡＆その晩は早々に寝ました…。）今では、日々の運動まで始め、ジム通いしてしまうほどに体力向上した経験をもとに、我々STORY世代の朝ごはん改革に、手軽に取り組める食改善を提案いただきました。

とはいえ、更年期にさしかかったり、まさに真っ最中だったり、揺らぎやすいSTORY世代に朝ごはんをしっかり摂ることをおすすめしても、なかなか急には生活を変え、起きる時間を調整するなど難しいもの。そこで、手軽に購入できて、「たんぱく質含有量」がわかる、コンビニ食材を用いて、朝ごはんメニューを考案。日々の体力に不安のある人、閉経後や50代も健康で過ごせる体の資本を整えたい人は、ぜひ、今から始めてみませんか？