クリスマスのイタリアを代表する伝統的な菓子パンと言えばパネトーネですが、
今、パネトーネの生地がしっとり系に進化中!
これまでは脇役的な存在でしたが、近ごろ主役級にリッチなパネトーネが出現しています。
なかでも注目したい、手土産にしても喜ばれる豪華で美味しいパネトーネを紹介します。
マンダリン オリエンタル 東京のヘッドベーカー中村氏のオリジナルレシピが人気のパネットーネ。今年のフェスティブシーズンには、生地を3日間かけて発酵させることで、奥深い香りと味わいを引き出した3種類が登場します。
定番の「パネットーネ クラシコ」は、大きめにカットしたオレンジピール、ラム酒に浸け込んだレーズンの香り、さらにパネットーネ特有の豊かな発酵の香りが口いっぱいに広がる逸品。本場イタリアのサイズ「グランデ」は、人数が多い時に華やかな印象になります。
また、「パネットーネ 地中海と瀬戸内レモン」は、地中海の陽光に恵まれて育ったレモンで作るコンフィと瀬戸内産のレモンで作るジャムを生地に練りこみ、瀬戸内産の甘夏のコンフィでほのかな苦みもプラスした、フェスティブシーズン限定品。そして、「パネットーネ ジャンドゥージャ」は、ヘーゼルナッツが練りこまれたチョコレートと杏仁が練り込まれており、ジャンドゥージャのリッチな味わいと杏仁の甘く柔らかい香りがする上品なテイストの一品です。
通年で展開されている帝国ホテル 東京のパネトーネ。クリスマスシーズンは、厳選した素材で仕上げたクラシックタイプのパネトーネが登場します!
パネトーネ発祥の地であるイタリアの流行を取り入れ、オレンジペーストやグランマルニエを練り込み、すっきりと爽やかな後味に仕上げた生地の中に、マルサラ酒に漬け込んだマスカットレーズン、オレンジピール、レモンピールがたっぷりと混ぜ込まれています。しっとりモチモチの生地と、奥深い味わいに仕上げたドライフルーツが相性抜群です。表面にはマカロン生地をかけ、アーモンドとヘーゼルナッツをトッピング。カリカリとした食感も楽しめます。
イタリアの昔ながらの製法で二日以上時間をかけて作り上げた渾身のパネトーネ。厳選した小麦と自家製パネトーネ種、たっぷりのバターや卵、オレンジピールとサルタナレーズンを配合した、噛むごとに熟成された香りとリッチな味わいを感じる一品です。トップにはトッピングシュガーがのせてありザクザクとした食感がアクセントになっています。
取材/本條千春