ヨーロッパ大陸の南部にあるイタリアは、温暖で日照量も多く、ブドウ栽培に適した気候であり、フランスやスペインとともに世界三大ワイン生産国のひとつとして名を馳せています。
実際、その歴史も6000年前に遡ると言われているほど。
南北に長く伸びたイタリアの地形は、山岳・丘陵地帯が多く、変化に富んでいます。ブドウ畑の標高や傾斜、土壌も異なることから、イタリアワインの魅力はその多様性にあります。土着品種のブドウも多く、さらには国際品種も取り入れながら、全20州で地方の個性を映したワインが生み出されているのです。
例えば、中部地方のトスカーナ州には、イタリアのなかでも有名な「キャンティ・クラシッコ」、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」、また、“スーパートスカーナ”と呼ばれる「サッシカイア」「オルネライア」といったワインがあります。
また、フランスに近い北西部のピエモンテ州には、「バローロ」「バルバレスコ」があります。
そういったワインを耳にしたり、あるいは実際に飲んだことのある人もいるのではないでしょうか。
それらと比べると、イタリア最北端のアルト・アディジェ地方はとても小さなワイン産地。その国内生産量は、イタリアワイン全体でシェアわずか1%未満。でも、小さいながら高品質のワインを生む地としてワイン通たちには知られています。
その理由のひとつは、ここがスイスとオーストリアに国境を接する、アルプス山脈の南側に位置する山が育むワインだから。
2023年秋、世界各国からワインジャーナリストが集った《アルト・アディジェ ワインサミット》に参加してきました。その現地リポートをお送りします!
*アルト・アディジェ地方とは、トレンティーノ=アルト・アディジェ自治州を構成する2つの県のうちの北部を指します。
山が育むワインとは?
アルト・アディジェでは、どこにいても高くそびえたつ山の雄姿を目にすることができます。なかでもアルト・アディジェの西側に位置するドロミーティ山塊は、白い岩肌に覆われ、壮観な佇まい。
そのドロミーティ山脈は白雲石(ドロマイト)というマグネシウムが混ざった石灰岩土壌であり、その土壌がワインにミネラル感をもたらし、美味しいワインを育むといわれています。
そういった山々の標高200~1000mにブドウ畑が連綿と続いているのです。
山の恩恵は、それだけではありません。山の斜面にあるブドウ畑は昼夜の寒暖差が大きいためブドウの糖度は十分に上がりながら、酸やミネラルといった骨格もあるワインに仕上がるのです。
そのうえ年間300日は晴天で、降水量も少ないというブドウ栽培には理想的な地。
アルト・アディジェでは全生産量の3分の2が白ワインです。すばらしいワインを生み出す生産者たちをご紹介しましょう。
アルト・アディジェといえば白ワイン! 3つの生産者をご紹介
この地域で多くの生産者が栽培している白ワイン用ブドウ品種がピノ・ビアンコです。そのひとつ、カンティーナ・カルタンはブドウ栽培生産者の協同組合(コーポラティブ)。アルト・アディジェでは所有する畑が1haほどという小規模なブドウ栽培農家が多く、そのブドウを集めてワインを生産してきました。そういった協同組合が全ワイン生産量の70%を占めているのです。
また、同じく生産者協同組合のコルテレンツィオには300もの栽培農家が集っています。私たちが訪れたときは、ちょうど農家の人が、自分の栽培したシャルドネを運び込んだところでした。醸造責任者の人は、「粒が小さく、皮の透ける感じも美しい。いいブドウです」と笑顔。その味わいはクリーンながら果実感にすぐれ、しかも価格もリーズナブル。デイリーで飲める世界のシャルドネと比べても高レベルのものでした。
そして、アルト・アディジェのもうひとつの魅力は、果皮が薄いピンク色をしたブドウ品種・ゲヴュルツトラミネール。実は、この地はゲヴュルツトラミネールの原産地ともいわれる場所。その誇りを胸に高品質なワインを手がけている生産者がトラミンです。飲むとライチやバラの香りが大変にアロマティックで、そこにややスパイシーな香りも漂い、酸と果実のバランスよく誰もが魅了されるワインに仕上がっています。
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迫力のある山々の眺めに包まれたアルト・アディジェのワイナリーの数々。
ブドウ畑でいただくアペリティーボも、また最高です。
イタリア最北端、アルト・アディジェの極上ワイン2本セットをプレゼントします!
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2024年1月25日20:00~2024年2月25日23:59
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