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Lifestyle特集

パリ五輪クライミング代表選手の母に効く、子どものモチベーションを保つ方法

せっかく今まで取り組んできたスポーツを子どもが急に「やめる」と言い出した。これを乗り越えれば成長するかもしれないのに……。そんな時は、どうやって対処すればいいのか。若きアスリートの母たちに聞きました。

今回はパリ2024オリンピックスポーツクライミング男子複合代表 安楽宙斗選手の母・久美子さんです。

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目次 ★ 言葉より、マッサージをする時間のほうが心の距離が縮まったかも


言葉より、マッサージをする時間のほうが心の距離が縮まったかも

<右>安楽久美子さん(51歳)アロマセラピスト、介護士
昨年念願のアロマサロンをオープン。介護士としても勤務。家では息子たちのアロママッサージも。

<左>パリ2024オリンピック スポーツクライミング 男子複合代表 安楽宙斗選手(17歳)
2006年千葉県生まれの今年高校3年生。なんと去年からW杯初参戦で、年間王者にも輝いた。


久美子さん
ダイエット目的の夫とジムに行ったのがクライミングを始めたきっかけです。見事にハマったよね。

宙斗さん
小2の夏休みに初めて行ってから毎日通ったね。常連さんたちとみんなでワイワイ登るのも楽しかった。クライミングでは登るルートのことを「課題」というんですけど、僕が作った「宙斗課題」をみんなに登ってもらうのが楽しかったんです。「これは難しい~」とか「面白い!」と言ってくれて、嬉しくて。だから僕は将来「課題」を作る人になりたいんです。登るよりも楽しいかも。「ルートセッター」という職業があって、登れるか、登れないか、ギリギリのルートを作る。実は奥深いんですよね。僕、試合は好きだけれど、練習は本気で取り組むので辛いですね…。

久美子さん
そういえば一度だけ「やめたい」と言ったことがあったよね。

宙斗さん
小5か小6ぐらいの時ね。小2でクライミングを始めてから、平日の午後は練習、土日は遠征や試合という生活スタイルに、なんか飽きてしまったというか…クライミングに熱が入らなくなってしまった時期があって。かろうじて練習は行っていたけどね。その時は、ゲームにハマった(笑)。

久美子さん
そこで部屋で2人きりで随分長い時間、話をしたよね。「本当にやめたいと思うなら、やめてもいいと思う。だけどそれで本当に後悔しない? 他にやりたいことがあるなら応援するけど、ゆっくり考えたほうがいいと思う。あなたが今いちばん輝ける場所はクライミングじゃないかな」ってね。

宙斗さん
正直、僕にはその言葉、響いてなかった(笑)。でも結局、その後、練習にも行くようになって、自然とクライミングに戻った。

久美子さん
競技は心身の疲労が大きいので、リラックスする時間を持つことが大切。小2の頃からアロママッサージの時間を設けています。その時は顔が見えないからか、その時はいろいろな話をしてくれる、時には悩みを話してくれたり。すぐに眠ってしまうことも多いけど。どんな言葉がけより、アロママッサージをする時間のほうが心の距離が縮まったのかもしれないね。

宙斗さん
単純にリラックスできたね。

  • 小4のノース・フェイスカップで優勝。「小5で2連覇したのがいちばん嬉しかった」。
  • 弟も一緒にクライミング。仲良しです。
  • 2021年ユース時代に優勝。
  • 指先で摑まるため指が太い。手にマメも。
  • パリ五輪が内定したアジア大陸予選優勝。全種目すべて完登! 圧倒的1位で、男子残り1枠の出場権を見事勝ち取った。

撮影/吉澤健太 取材/東 理恵 ※情報は2024年4月号掲載時のものです。

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