局アナで夫は人気お笑いタレント、夫は同じ干支で一回り上の12歳差夫婦、そのうえ思春期男子を筆頭に男兄弟のママ……。そんな青木裕子さんと中村仁美さんのお二人。互いに本音で聞いてみたいこととは？

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うちは男子校だけど、裕子ちゃん家の息子君は共学だから、異性に対して照れくささもあって話しづらかったりするよね。我が家は３兄弟だし、すごくオープン。朝、長男が「やばい！ 巨大マックスだわ！」と起きてきて、それを弟がのぞき込んだりして（笑）。私も、性教育は親が恥ずかしがってはいけないと思うので、「元気な証拠だね」って返してる（笑）。

学校で女性の体の仕組みは教わっているけれど、その先の具体的なこと、誰かを好きになること、その次の段階の性行為や避妊のことは、学校では習わないので親にバトンが渡される。だから、そろそろ家庭でちゃんと話さなくちゃと思ってる。

本来はパパと男同士で話してほしいけど、夫は世代的に性に関しては「そういう話は自然に学んでいくから話さなくていい」なんてちょっと古い。でも、ネットで間違った情報を得る前に、親がきちんと話さなくちゃと、今、まさにシミュレーション中です。

「仕事と子育てのバランス」は、永遠のテーマ。正解もわからないし、何を優先するかもその時々で変わってくる。正直、子どもが３人いる時点で、仕事にしろ、１対１で向き合える時間にしろ、諦めていることもあります。

ただ夫婦共にいつまで仕事があるかわからない職業で今しかできないという思いもあるから、シッターさんの手も借りながら、常にシーソー状態。一緒にいてあげられる時間が少ない分、毎日家を出る時はハグをして「大好きだよ、宝物だよ。いつも想っているからね」って伝えています。思春期の長男には肩を組むくらいのライトな感じだけど、案外、玄関先でそれを待っている感じもあって（笑）。だから、それだけは続けようと決めてます。帳尻を合わせながら、家族が心地よくいられるバランスを日々探ってますね。

今の私は子育てが中心で、それこそが仕事だと思っています。著書「３歳からの子育て歳時記」にも掲載したのですが、そんな私が取り組んでいるのが、季節ごとの行事を子どもと一緒に楽しむこと。５月は柏餅を作ったり、夏はトビウオすくいを、秋は味覚狩りをしたりと、“その季節ならでは”を家族で体験しています。「ママがやりたいから一緒にやろう！」と私が楽しんでやるのと、“やってあげてる”と取り組むのでは、思いや意味が全然変わってくると思っています。自分が楽しんでいると、「やってあげているのに、何で反応がないの！」なんて。子どもに見返りを求めなくなる。

それに、こうした体験は、小学校受験にも活かすことができました。最近では、子どものほうから、「そろそろ味噌作りだね」とか、「今年、柏餅は？」と言うほど恒例になって。いつか、遊びながら学んだ経験を大切だったと思い出してくれたらいいな、と思っています。

〈青木さん〉ブラウス¥22,000（カデュネ）パンツ¥7,920（CITEN／ユナイテッドアローズ カスタマーサービスデスク）ピアス¥63,800（ブランイリス／ブランイリス トーキョー）〈中村さん〉ブラウス¥33,000（LE PHIL／LE PHIL NEWoman 新宿店）ピアス¥16,500（ripsalis／ロードス）

撮影／西崎博哉（MOUSTACHE）スタイリスト／井関かおり　ヘア·メーク／MAKI 取材／小仲志帆　イラスト／室木おすし