――求められていることに応えながらも、「自分らしさ」をどう表現していこうと思いますか？

「自分らしいって何だろうと考え続けていますが、もしかすると、どんどん変化していくものなのかなと思っています。年齢を重ねるにつれ体も精神も変化していきますし、私は母になるという大きな変化もありました。変わらない部分を芯にしっかり持ちながらも、『今の自分はどんなだろう？』『何が好き？』など自問自答を繰り返し、その時の自分らしさを大切にしていけたらいいのかなぁと。考える、疑う、問いかける、話を聞く、納得できれば受け容れる。こういった動作を意識し続けることがモデルとしてのアップデートに繫がっていくと思うので、これからも大切にしていきたいですね。これがやりたい！ という明確な野心はなく、自分らしさとその時代の両方に柔軟に対応しながら、年齢を重ねていくからこそ見せられる“自分らしさ”を伝えていけるモデルでいたいです」

――毎年末にマネージャーさんと１年を振り返り、翌年の目標を立ててきている高垣さんですが、今は先のことをどう考えていますか？

「すごく先のことって自分でも分からないし、時代がどう変わっていくのかも読めないですよね。だからこそ近い将来の目標を立て、１年１年更新してきました。こうして１年間やってきたことが次の年に繫がっていけるという生き方を続けていけたらいいなと思っています。ワクワクする気持ちや何かに挑戦することは、いくつになっても大事だと思うので、年齢を重ねていきながら自分を更新していけるよう、常にアンテナを張っていたい。こうしなきゃいけない、これを絶対する、など決めつけをせずに、柔軟にアップデートをし続けていけたらと思います。私の願いは、おばあちゃんになってもモデルでいられること。それは、モデルの仕事をやっていくと覚悟した時からずっと願っています。できること、できないことがまだまだたくさんあると撮影のたびに思うので、読者の皆さんにフレッシュな自分をお届けしながら長く続けていけたら嬉しいです」