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Lifestyle「更年期」のクスリ

加藤紀子さん(51)さよならも言わずに去っていった更年期。目指す50代以降の生き方とは

50歳前後の5年間、計10年ほどの更年期は受け止め方も乗り越え方も人それぞれ。今回登場の加藤紀子さんが語る〝50歳以降の人生の過ごし方〟にも大きなヒントがあるようです。

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加藤紀子さん PROFILE 1973年1月30日、三重県生まれ。1992年に歌手デビュー。歌手・俳優として活動しながら1990年代には「マジカル頭脳パワー!!」などのバラエティ番組で活躍。現在はテレビ、ラジオやWEB連載を持つなど執筆業にも活躍の場を広げている。TBS「ふるさとの未来」(水曜深夜0時58分~)にレギュラー出演中。公式ブログ 「加藤によだれ」(https://ameblo.jp/katonoriko/)インスタグラム@katonoriko も人気。
目次 ★ 更年期は「さよならも告げずに去っていった」
★ 畑や陶芸。面倒くささも楽しむのが 元気のみなもと
★ 夫がパートナーであり、親友であり、一番の味方
★ 今後の抱負は?

更年期は「さよならも告げずに去っていった」

今51歳ですが、特に更年期症状を感じないまま50代になりました。確かに生理の終わりかけは周期などがちょっと不安定で、急に短くなったり、不意に始まって量も多めだったり(*1)しました。でも落ち着いてみればとても平和で。さよならも告げずに去っていった……そんな感じです。

今はドキドキも荷物もなくてとても身軽。女性ホルモンが急激に低下することによって更年期症状が起こると聞いていますが、私の場合は極めて凪いだ状態。女性ホルモン・エストロゲンの働きをしてくれるエクオールが体内でどれだけ作られているかを調べる「エクオール検査キット」も取り寄せたのですが、なかったら動揺しそうなので実際検査したことはなくて(笑)。でも、症状がないのはどうしてなんだろう? と考えると、もしかしたら40代の頃から自然と食べ続けていたお豆腐のおかげかも……と思っています。

【*1・生理が終わる時】 閉経が近くなると、短い周期で生理が突然来たり、急に量が多くなったりと不規則になることも。日本人女性の平均閉経年齢は約50歳。

畑や陶芸。面倒くささも楽しむのが 元気のみなもと

— 加藤紀子さんは1990年代には「マジカル頭脳パワー!!」などのバラエティ番組で活躍。知的なタレントさんとして知られていますが、そんな加藤さんが50代を迎えた今、心身の調子を崩さないでいられるのは〝食〟のおかげだと言います。

もともと豆腐は大好きだったのですが、7年前からその魅力にハマり、豆腐の美味しさ、栄養や製造工程、お豆腐専門店のこだわりや苦労などに触れて、ますます豆腐が好きになりました。豆腐は肉や魚、卵と同じようにタンパク質を多く含んでいる食品。そして女性ホルモンに似た構造を持つイソフラボンが含まれていてカルシウムも豊富だとか。更年期症状は、それまで順調に分泌されていた女性ホルモンが急低下することが原因だそうですから、日々イソフラボン豊富な豆腐を摂取していたことが不調を遠ざけていたような気がします。

最近のお気に入りは東京・青梅にある「とうふ工房 ゆう」さんの寄せ豆腐・絹ごし豆腐や、神奈川・湯河原にある「十二庵」さんの寄せ豆腐、鹿児島・薩摩川内にある「くすもと食品」さんの「濃厚絞り出し豆腐 木綿」「日本の寄せ 暁」など。どれも濃厚な大豆の味わいと、その土地の空気やお水の良さが感じられる力強い豆腐ばかり。これらのお豆腐は一品料理として向き合って食べるのがおすすめ。私はお塩を少しかけて食べるのがお気に入りです。

7年前、豆腐マイスターの資格を取得し、今はお豆腐親善大使の役割をいただき、ますます豆腐道に邁進しています。

また、12年前から畑をお借りして自分で野菜を育てています。土を耕すところから始めて、季節ごとに野菜の種を蒔き、週に数回、畑に行って野菜の世話をしていると育った野菜への愛おしさもひとしお。今年の初夏には、ビーツに似た味と言われているスイスチャード、コリアンダー、サニーレタスやフリルレタス、赤かぶなど多彩な野菜が収穫できました。

土いじりの延長で、1年ほど前から陶芸も始めました。50の手習い、じゃないですけど、友達に「自分で土を触って野菜を育ててるんなら、同じく土を使って野菜用の器を作ってみたら?」と言われたのがキッカケ。通っているお友達もみんな楽しそうだったので思い切って教室に通ってみたら面白くて。土に触るのも楽しいのですが、この年齢で全く知らない人たちの中に入って経験したことのないことを一から習うというのがとても新鮮でした。私はまだ初心者なのでろくろを回せるところまでは到達していなくて、手捻りの段階。豆腐を水切りする器や水差し、蚊取り線香を吊るすホルダーなど、実用頻度が高そうな器を作っています。

自分で作るのももちろん楽しいのですが、人の作品を鑑賞するのも好き。と言うのも、作り出す作品でその人の脳内がわかるのが面白くて。人の脳内って見えないから、作る器で他人の頭の中が覗けることにワクワクするんです。音楽などと一緒ですね(笑)。

陶芸教室の仲間とイベントをするのも楽しい。作品を売る人もいれば、お料理が得意な人は調理したものを売ったり、私はお野菜を出品させてもらったり。仕事とは関係なく、大人になってから同じ趣味の方々と触れ合う楽しさに目覚めたこともあって、今度はどこかの合唱団に入りたいと言ったら夫に「そもそも昔歌っていたのに、合唱団に入らなくてもいいんじゃない?」と言われちゃいましたが。

夫がパートナーであり、親友であり、一番の味方

— 「いろんなことに挑戦してみようと思ったのは、40代で仕事が落ち着いたから」と言う加藤さんですが、実はそれ以外にも理由があるそう。

50歳前後で興味があるものはどんどんやってみようと思ったのは、父がその年で亡くなっていることと、なんでも一緒に楽しめる夫がそばにいてくれる、この2点が大きいですね。

父が亡くなったのは私が20歳の時。50歳という若さで逝ってしまった父を見て自分が50歳になる頃にはどうなっているんだろう? とずっとドキドキしていました。同時に「人間はいつ死ぬかわからないから後悔のないように生きなきゃ」という思いもずっとあって。そのためには興味のあることを諦めずに、どんどんやっていきたい、幸いにも夫という素晴らしいパートナーが近くにいるんだから、一緒に謳歌したいという思いがますます強くなりました。

DJの仕事をしている夫(TOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシさん)は同じように好奇心のアンテナが敏感かつ、違うチャンネルを持っていてお互いをフォローし合える関係性。夫とは毎年大阪で開かれる音楽とお笑いの融合フェスで、小籔千豊さんが主催する「コヤブソニック」で出会いました。年齢や性別関係なく、自分が持っているものを分け隔てなく人にシェアできるところに惹かれて結婚して11年になります。私が「これはこの程度でいいかな」と思っても「もう一歩先を見たらもっと面白くなるかもよ」といざなってくれたり、「こんなのがあるけど知ってる?」と言ったら「じゃあ、俺もそれが知りたいから行こうよ」と行動してくれたり。互いを刺激し合って広げ合えるのがとても楽しいし心地いい。夫婦二人でこれからも好きなことをシェアしていきたいですね。

今後の抱負は?

— 50歳以降は好奇心をエンジンにして挑戦したいと話す加藤さんの今後の抱負は?

好きなことにチャレンジすること、食べることを軸にしながら、運動と睡眠も大事にしていきたいですね。特に睡眠は不足するとクマができたり便秘がちになったり、ご飯が美味しく感じられなくなったりするのでとても大切。生活の基盤をきちんと丁寧に整えながら、やりたいことが尽きない自分でいたい。やりたいことのためには体を作っておかなきゃいけないし、メンタルをメンテナンスしておくことも必要です。そしてその手間を楽しむこと。野菜だって買った方が早いけれど、育てる過程に学びと気づきがある。手をかける面倒くささを楽しむことができたら、もうこっちのもの!(笑) だと思うんです。

府中本町にある、大東京綜合卸売センター「アジアンミール」では、お料理に使用する本格的なエスニックスパイスを調達します。

撮影/田頭拓人 取材/柏崎恵理 撮影協力/大東京綜合卸売センター「アジアンミール」 ※情報は2024年9月号掲載時のものです。

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