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LifestyleFUTURE STORY / 憧れリーダー連載

【注目「女性リーダー」たちにお悩み相談!】転職する際、自分をどうPRしたらいい?

女性として、キャリアについて考える局面の多いSTORY世代。’22年の女性活躍推進法改定後、女性の活躍がますます期待されるようになり、徐々に女性管理職比率も高くなっています。

一方で絶えず耳にするのは、さまざまな役割を背負っているSTORY世代ならではの悩み。そんな時に勇気を与えてくれるのは、困難に立ち向かい、道を切り拓いてきたリーダーたちの姿です。第一線で活躍する先輩たちの言葉は、きっと私たちの背中を押してくれるはず。

そこで、今も挑戦し続ける女性リーダー4人に読者の悩みをぶつけ、力強いアドバイスをいただきました。(連載4回中第2回目)

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【INDEX】 ★ 【STORY読者のお悩み】40代で転職する時、自分をどうPRすれば良いでしょうか?
★ 面接の場では、"熱意"と"貢献"がカギ
★ "圧倒的熱量"が、大人世代が転職する時のキーワード
★ 強みの"掛け算"で、自分にしかない魅力をアピールして
★ 自分の感情と向き合えば、やりたいことが見えてくる

【STORY読者のお悩み】40代で転職する時、自分をどうPRすれば良いでしょうか?

B子さん(仮)45歳・人材サービス会社勤務

新卒からずっと会社員として働いてきましたが、40代になり、「このままでいいのかな?」と不安を感じるように。思い切って転職しようと動き始めましたが、自分には何も無いような気がして……。面接でうまく自己PRができるかどうか不安です。40代の転職においては、どのように自分をアピールしていけば良いでしょうか?

面接の場では、"熱意"と"貢献"がカギ

バカラパシフィック株式会社 代表取締役 蒲谷直子さん
バカラパシフィック株式会社 代表取締役 蒲谷直子さん

これまで多くの面接をしてきたので、採用側の視点から実践的なアドバイスを。まずは、自分がやってきたことの棚卸をしましょう。履歴書だけでなく職務経歴書を作成し、過去にどのような仕事をして、どのような結果を出したかを振り返り、具体的に書き出します。

棚卸のメリットは、自分史を作っているような気持ちになり、今までの自分の頑張りを愛おしく感じられること。自分の物語を粗末にしてはいけない、これからも過去の自分以上に頑張ろうと、転職に向けて気持ちを奮い立たせることができます。「大したことはやっていない……」と思う必要はありません。携わってきた職種が少なくても、期間が短くても、一生懸命仕事に取り組んできたならば、きっと何かを得て残しているはず。十分に立派なあなただけの物語です。

転職活動で最も緊張するのは面談ですよね。大きなポイントは2つ。「どれだけ熱意があるか」と「どのように貢献できるか」、その両方を伝えることです。

1つ目の”熱意を伝える”ために、会社についてよく調べるのは当然のこと。その上で、ありきたりな志望理由にしないことが重要です。個人的な経験がどのように会社と結びついているのかなど、志望理由にその人らしさがあると熱量が伝わります。どれくらい前から熱望していたかという期間も伝えられると良いですね。

また、転職先がサービスや商品を提供しているなら、可能な範囲で実際に体験・購入し、感動とともに感想をお話するのも効果的です。そして、その会社や仕事についての質問も積極的にしましょう。一次、二次へと進んで何人かの面接官と面談をする場合、たとえ同じ質問だったとしても大丈夫。「別の社員の方からも意見を聞きたい」という姿勢は、熱意を感じてもらいやすいです。

2つ目の「どのように会社に貢献できるか」も大事な視点。新入社員ではないので、憧れだけで志望していたとしたら、会社側もなかなか採用に踏み切れません。自分のどんなスキルや長所がどう会社のメリットにつながるのか、自信をもってお話してくださいね。面接官にあなたの魅力が伝わるよう、応援しています!

バカラパシフィック株式会社 代表取締役 蒲谷直子さん(56歳) 東京大学法学部卒業後、CSファースト・ボストン証券会社M&A部門アナリスト、マッキンゼー&カンパニー コンサルタントとして勤務。その後ラグジュアリー業界にて25年以上の経験を積む。「カルティエ」、「ルイ・ヴィトン」にて経営企画、プロジェクト業務、リテール、マーケティング、デジタル、EC等多岐にわたる職務を経験したのち、「デビアス・ダイアモンドジュエラーズ」およびLVMHグループ「ショーメ」のジェネラル・マネジャーを務める。またLVMHグループにおけるCSRディレクターも担当。現職は、バカラ パシフィック株式会社 代表取締役社長。フランス国家功労勲章シュバリエ。

"圧倒的熱量"が、大人世代が転職する時のキーワード

株式会社マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん
株式会社マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん

40代は、経験もキャリアも重ねてきた世代。だからこそ、「この会社に入りたい」という熱い想いが絶対的に必要だと思います。自己PRはどうしても、自分起点の内容でポートフォリオを作成しがちですが、組織が何を必要とし、どんな感性を求めているのかに立ち返ることがファーストステップ。企業側の視点と自分のアピールポイントが重なる部分を探し、マッチングさせることが何よりも大事です。

徹底的にリサーチして知識を深め、会社の魅力を把握するのはもちろん、自分なりに改善点や提案をまとめておくことも大切。課題意識も、会社への興味関心の高さや熱意を伝える手段の1つだからです。

熱意を感じられる人は、結果的に入社後もパフォーマンスが高く、周囲からの信頼も着実に獲得していく傾向にあります。そんな様子を目の当たりにしているので、”熱量”は大人世代における重要なキーワード。どれくらいの熱意があるのか、その熱は何に起因しているのか……自分に問いかけてみるのがおすすめです。

面接で多くの方にお会いして感じるのは、自分のアピールはできても、「事業へどう関わっていくのか」「組織をどのように動かしていくのか」など、入社後の姿をリアルに想像できる人は多くないということ。どんなに高いスキルを示されても、働いているイメージが湧かなければ、決して魅力的な人材には感じられません。抽象的な表現で終わらせず、「会社で何を実現したいのか」を具体的に語ることで、想いの強さが伝わりますよ。

株式会社マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん(46歳) 建築デザイナーを経て、2005年にマッシュスタイルラボのファッション事業部創業メンバーとして入社。ファッションデザイナーとしての勉強と経験を重ね、「スナイデル」のコンセプトの具現化に貢献。現在は企画本部全体の統括およびクリエイターを束ねる管理本部室長として多角的にデザイナーの管理・指導に携わる。

強みの"掛け算"で、自分にしかない魅力をアピールして

株式会社WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん
株式会社WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん

転職活動では、年齢に関わらず、得意で自信が持てることや強みを明確にし、「どのように会社で活かせるか」をアピールすることが必須だと思います。強みは特別なスキルである必要はなく、「〇〇が出来て、さらに〇〇も出来る」というように”掛け算”をすることで、その人にしかない魅力に昇華していきます。

私の場合、あるヘッドハンターから「Aの業界でBの職種を経験している人は、需要があるのに人材不足。だから引っ張りだこなんです」と言われたことがありました。当然ですが、労働は需要で成り立っています。つまり、自分の存在に希少性があり、かつ需要にマッチすれば採用される可能性は高くなる。さらには、任される仕事の大きさにも影響してきます。そこで私は、人がやってないことに取り組んだり、自分ならではと思える仕事を意識して、記録に残すようにしました。たとえ強みがありきたりだったとしても、二つを掛け合わせることで希少価値の高い武器になるという思考は持っておくと良いと思います。

私が面接する際には、「強み」が可視化されている人に魅力を感じますし、実際に採用するケースが多いですね。採用側は「こんな人に仲間になってほしい」という人物像を明確に持っているので、そこにマッチするかどうかを面接で検証しているんです。

例えば当社で創業時に求めていたのは、「とにかく真面目で絶対的な信頼を置ける人」、事業拡大の時期には「タスクマネジメントが得意で、キャパが大きい人」という人物像でした。採用した社員は全員、求めていた人物像に近い強みを持っています。極論を言えば、求める性質さえクリアしていれば、あとは枝葉の部分。大きな問題にはなりません。だからこそ、面接官が明確な強みを捉えられるよう、裏付けとなる具体例とともに言語化しておくのがおすすめです。

「掛け算で自分らしい強みに昇華させる」「強みを明確に言語化する」という2つのポイントは、転職時のみならず、その後のキャリア形成においてもきっと役立ちます。ぜひ一度、自分に向き合って考えてみてください。

株式会社WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん(40歳) 大阪府出身。早稲田大学卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。メリルリンチ日本証券(現「BofA証券」)への転職を経て夫のロンドン転勤に帯同。帰国後は、YCP Holdings(現「YCP Solidiance」)に参画し、スキンケアブランドのマーケティングを担当。同傘下のN&O Life(現「SOLIA」)取締役、ファッションPRマーケティング会社ステディスタディ経営企画室室長を経て2020年に「WRAY(レイ)」を創立。プライベートでは3児の母で、現在は夫の赴任先のオランダ・アムステルダムと日本の二拠点生活を送っている。

自分の感情と向き合えば、やりたいことが見えてくる

株式会社 Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん
株式会社 Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん

転職活動で一番大切なのは、これまでにどんなことをやってきたのか、この会社で将来的に何を成し遂げたいのか、それを自分の言葉で丁寧に伝えること。気に入られようとして相手に合わせるのではなく、「自分ならこんな風に貢献できる」「この会社でこんな自己実現をしたい」という素直な想いを、原体験とともに話してみるのがおすすめです。

また、私は接客のコンサルティングをしているので「どう見られるか」を常に意識しています。その意味でも、他者から自分に目を向けられている転職活動シーンでのファッションは軽視できません。面接の際に、自分らしさを印象付ける要素の1つになるからです。

着心地の良さはもちろんですが、ビジネスマナーを押さえているか、清潔感があるか、似合っているかなど、客観的な視点でチェックすることが大切。迷った時は身近な人にお願いして、率直な意見をもらうのもおすすめです。お守りのような存在としてファッションも味方につけて、自分らしさを表現しながら面接に臨んでみてください。

株式会社 Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん(46歳) 株式会社Clienteling Advisory代表取締役。元ルイ・ヴィトン顧客保有数No.1販売員。2020年、19年間勤めたルイ・ヴィトンを退職。最大の強みであった顧客づくりのノウハウを伝え、お客様から選ばれる販売員を増やしたい、そして 販売員の社会的価値を向上させたいと起業を決断。2022年1月 株式会社Clienteling Advisory創業。現在は販売業のみならず様々な企業や団体に向け、『顧客づくり』を軸に研修・講演をしている。著書は累計3.5万部のベストセラーとなっている。

取材/渡部夕子

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