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LifestyleFUTURE STORY / 憧れリーダー連載

【注目の「女性リーダー」たちにお悩み相談!】40代以降の、やりたいことの見つけ方は?

女性として、キャリアについて考える局面の多いSTORY世代。’22年の女性活躍推進法改定後、女性の活躍がますます期待されるようになり、徐々に女性管理職比率も高くなっています。

一方で絶えず耳にするのは、さまざまな役割を背負っているSTORY世代ならではの悩み。そんな時に勇気を与えてくれるのは、困難に立ち向かい、道を切り拓いてきたリーダーたちの姿です。第一線で活躍する先輩たちの言葉は、きっと私たちの背中を押してくれるはず。

今も挑戦し続ける女性リーダー4人に読者の悩みをぶつけ、力強いアドバイスをいただきました。(連載4回中第1回目)

とにかく経営者になりたくて、会計士を辞めて起業へ|悟空のきもち 代表・金田 淳美さん

【INDEX】 ★ 【STORY読者のお悩み】40代以降に、やりたいことを見つける方法はありますか?
★ 日々の小さな喜びの中に、"やりたいこと"に繋がる原石がある
★ 「まずはトライしてみる!」の精神が、新しい世界を拓く
★ やりたいことを見つけるヒントは、これまでの人生を紐解くこと
★ 自分の感情と向き合えば、やりたいことが見えてくる

【STORY読者のお悩み】40代以降に、やりたいことを見つける方法はありますか?

A子さん(仮)42歳・メーカー勤務

子育てや仕事など日々の忙しさに追われるうち、気づけば40代に。子育てが一段落したタイミングでふと、仕事も趣味も「これがやりたい!」と心から思えるものが無いことに愕然としました。

この先やりたいことや夢中になれることがわからないまま、ただ老いていくのかと思うと虚無感に襲われます。仕事やプライベートを問わず、40代になってもやりたいことを見つける方法はあるのでしょうか?

日々の小さな喜びの中に、"やりたいこと"に繋がる原石がある

バカラパシフィック(株)代表取締役 蒲谷直子さん
バカラパシフィック(株)代表取締役 蒲谷直子さん

40代でもやりたいことを見つけたいという気持ち、よくわかります。「このままでいいのかな。やりたいことに没頭できる人生の方が、充実しているような気がする……」そう感じる瞬間は多々ありますよね。実際に、楽しいと思えたり、夢中になれることがある人生は素敵だと思います。けれど、子育てや家事、仕事などやるべきことを優先しているうちに、自分のやりたいことが何だかわからなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか。

そんな中でやりたいことを見つけるには、日々起こる小さなことに楽しさや喜びを感じる感性を育むことが第一歩。例えば、子どものお稽古事の送り迎えをしているうちに、自分でも「ちょっと面白そう」と思ったら一緒に始めてみる。街で何気なく見かけた絵が素敵で、「自分にも描けるかな」と思ったら、色鉛筆を買って落書きをしてみる。ふと気持ちが動いたときに蓋をしないで、直感的に動いてみてください。

人生というのは、何か特別なやりがいが突如として現れる……というわけではないのです。些細な出来事に喜びを感じ、その気持ちに素直に従っていくからこそ、心から「楽しい!」「やりたい!」と思えることに辿り着けるもの。小さな喜びに気づくためには、自分を甘やかすことも大切。一人でリラックスしながらお茶を楽しむのもよし、好きな街にショッピングに出かけるもよし。心地よく感じられる時間を増やして、心の声に正直に耳を傾けていると、「やりたいこと」への道が見えてくるはずです。

そして自分を甘やかすことに、決して罪悪感や遠慮を感じないで。40代はとても若くて綺麗で、エネルギーに溢れた年代。自分を解放してやりたいことにたどり着けたら、今よりもっと輝く毎日が待っていると思いますよ。
バカラパシフィック株式会社 代表取締役 蒲谷直子さん(56歳) 東京大学法学部卒業後、CSファースト・ボストン証券会社M&A部門アナリスト、マッキンゼー&カンパニー コンサルタントとして勤務。その後ラグジュアリー業界にて25年以上の経験を積む。「カルティエ」、「ルイ・ヴィトン」にて経営企画、プロジェクト業務、リテール、マーケティング、デジタル、EC等多岐にわたる職務を経験したのち、「デビアス・ダイアモンドジュエラーズ」およびLVMHグループ「ショーメ」のジェネラル・マネジャーを務める。またLVMHグループにおけるCSRディレクターも担当。現職は、バカラ パシフィック株式会社 代表取締役社長。フランス国家功労勲章シュバリエ。

「まずはトライしてみる!」の精神が、新しい世界を拓く

(株)マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん
(株)マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん

ライフスタイルが確立されている40代以降のタイミングで、新しいことを始めるのは億劫になりがちですよね。それを理解した上で、「気になったことは、まずチャレンジしてみる」という姿勢が大事だと思っています。

例えば私の場合、スノーボード、キャンプ、釣りなど、子どもと一緒に取り組むアクティビティがそう。正直、挑戦する前は二の足を踏んだり、「やっぱりやめておこうかな……」と悩むこともあります。そんな時はネガティブな感情をシャットアウトし、まずは「楽しみながら、一度やってみる」と決めています。

そんなふうに実践し続けた結果、行動すれば世界は確実に広がっていくと実感するようになりました。きっかけは何であれ、自分が楽しめそうなものを一度でいいからやってみて、続けてみる。少しでも良さに気づき始めると、仕事につながったり、人生に役立つ知識が身についたり、一生の趣味になる可能性もありますよね。

身体も徐々に変化していく40代は、体力的に今しかできないこともあるはず。この先自分はどうありたいのか、理想に辿り着くにはどの道筋が心地よいかを軸に、考えてみるのも良いと思います。

最初の頃は、億劫さに打ち勝つための胆力が必要かもしれません。でもやりたいことを模索できるのは、仕事や子育てに余裕が生まれ始めた40代だからこそ。決して焦らず、出来る範囲でまずはやってみる。その小さな積み重ねが、やりたいことへの一歩になっていくと思います。
株式会社マッシュスタイルラボ 取締役副社長 兼 企画本部 本部長 楠神あさみさん(46歳) 建築デザイナーを経て、2005年にマッシュスタイルラボのファッション事業部創業メンバーとして入社。ファッションデザイナーとしての勉強と経験を重ね、「スナイデル」のコンセプトの具現化に貢献。現在は企画本部全体の統括およびクリエイターを束ねる管理本部室長として多角的にデザイナーの管理・指導に携わる。

やりたいことを見つけるヒントは、これまでの人生を紐解くこと

(株)WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん
(株)WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん

40代からやりたいことを見つけて、新しい世界に飛び込むのは勇気が必要ですよね。そんな時におすすめなのは、過去の経験をもとに、得意で自信が持てることを掘り下げていく方法です。

私の場合、“やりたいかどうか”は、就職活動の軸として持っていませんでした。“金銭的、人間的に早く自立できること”を最優先事項として、広く世界に通用するスケール感があり、将来的なキャリアとしても融通が利く……。そんな条件に惹かれ、外資系の証券会社に入社。でも働き始めて数年後に、世界経済や職場環境、人間関係などの大きな変化に直面し、ふと自問したんです。「この先もずっとこの仕事に携わりたい? 本当にやりたいことは何?」と。

そこから飛び込んだのは、マーケティングやファッションPRという全く新しい世界。あまり先のことは見据えず、とにかくがむしゃらに働くうちに、どんどん世界が広がりました。そこで得た経験や得意なことを自分サイズに集約して、自らの手で動かしたい、そう思ったのが起業のきっかけです。仕事に関わらず、多様な経験をしているのが40代。私のように最初からやりたいことがなくても、これまでに蓄積した膨大なデータベースを探ると、やりたいことの種が見つかるかもしれません。

現実的には、家庭を持つなど生活が確立されている40代にとって、新たにやりたいことに出会うのはハードルが高いと思います。だからこそ自分の過去に目を向けて、一つずつ紐解いていく。そこにヒントが眠っているはずですよ。
株式会社WRAY 代表取締役 谷内侑希子さん(40歳) 大阪府出身。早稲田大学卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。メリルリンチ日本証券(現「BofA証券」)への転職を経て夫のロンドン転勤に帯同。帰国後は、YCP Holdings(現「YCP Solidiance」)に参画し、スキンケアブランドのマーケティングを担当。同傘下のN&O Life(現「SOLIA」)取締役、ファッションPRマーケティング会社ステディスタディ経営企画室室長を経て2020年に「WRAY(レイ)」を創立。プライベートでは3児の母で、現在は夫の赴任先のオランダ・アムステルダムと日本の二拠点生活を送っている。

自分の感情と向き合えば、やりたいことが見えてくる

(株)Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん
(株)Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん

20代、30代と仕事や育児に邁進する中で自然と身についていたのが、人間関係を築く力や専門的なビジネススキルです。40代はまさに、これまでに培ってきたスキルや人脈を活かして、仕事でもプライベートでも自己実現をしていくフェーズ。そう考えると、「40代以降のやりたいこと」は、更地から見つけるというよりも、自分の過去の経験が導いてくれると思うのです。

これまでに費やしてきた時間の中で、何に熱意を持って取り組んできたのか、どんなことが好きで、何を楽しいと感じ、得意だと感じているのか……。とことん自分自身と向き合い、「この先どうありたいのか、どうしたいのか」について、じっくり内観することが大切です。その時に、思いつくまま紙に書き出してみると、頭の中が整理され客観視できるのでおすすめ。あれこれ行動する前に、まずは自分の感情と向き合うことが、やりたいことを見つけるためのスタートだと思います。

それはファッションについても然り。40代になると「年相応」という言葉に囚われて、好きな洋服が急にわからなくなることがありますよね。でもきっと、これまで身につけてきたものが道標となってくれるはず。過去のファッション遍歴を振り返ると、本当に好きなものや似合うテイストの解像度が上がっていきます。

私も昔は自分探しをしながら、色々なファッションに挑戦していました。数多くの失敗を経て、40代は少しずつ、自分らしさがわかってきたような気がします。無駄なものが削ぎ落とされることでファッションにも余裕が生まれ、若い頃とは違った角度から楽しめるようになる。それこそが40代の醍醐味だと思いますよ。
株式会社 Clienteling Advisory 代表取締役 土井美和さん(46歳) 株式会社Clienteling Advisory代表取締役。元ルイ・ヴィトン顧客保有数No.1販売員。2020年、19年間勤めたルイ・ヴィトンを退職。最大の強みであった顧客づくりのノウハウを伝え、お客様から選ばれる販売員を増やしたい、そして 販売員の社会的価値を向上させたいと起業を決断。2022年1月 株式会社Clienteling Advisory創業。現在は販売業のみならず様々な企業や団体に向け、『顧客づくり』を軸に研修・講演をしている。著書は累計3.5万部のベストセラーとなっている。

取材/渡部夕子

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