2025年、新年が明けたばかりの今は、エンパワメントを感じるドラマを見て、勇気づけられたい人は多いはず。約20年前『セックス・アンド・ザ・シティ』に私たちが熱狂したように、女同士の絆や連帯を描く作品は普遍的なもの。今回は、心の処方箋になる、「シスターフッドな韓国ドラマ」4選を紹介します。
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１話めからすぐハマれる！ 一気見できちゃう「韓国ドラマ」4選
★ STORY世代の自立した女性たちのシスターフッド『クイーンメーカー』
★ たくましく、主体性をもって生きることは尊い！ 『貞淑なお仕事』
★ 一緒に笑って泣ける女友達は最強『酒飲みな都会の女たち2』
ミュージカル好き、宝塚好きは必見！ 『ジョンニョン：スター誕生』
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STORY
時は朝鮮戦争後の1956年。木浦で魚を売りながら母と姉と暮らす18歳のユン・ジョンニョン（キム・テリ）は、貧しい生活から脱却したいと夢見ている。天性の歌声をもつジョンニョンが、市場で歌っていたところ、女性国劇団「梅蘭国劇団」の王子役トップスター、ムン・オッキョン（チョン・ウンチェ）に見初められ、入団を勧められる。ジョンニョンはスターになって、家族を養うとオーディションを受けることを決意。ある過去をもつ母に猛反対されながらも振り切りソウルに向かうが･･･
女性国劇団とは、1950年代、韓国で人気を集めた民族音楽劇。歌、踊り、演技からなる総合芸術をオール女性キャストで演じる日本の宝塚のような劇団。1945年以後始まり、それまで男性が国学界の中心だったことから当初好意的には見られなかったけれど、次第に社会的価値が認められ人気となり、映画産業の発展とともに衰退していったという歴史があるそう。実際、男役を演じるトップスターは、多くの女性ファンが熱狂的に支持していたそう。キム・テリが演じるジョンニョンは、パンソリという朝鮮の伝統国楽の天才的な才能があり、劇団に入るとメキメキと頭角を現します。劇団には王子役と一手に担う大スター、オッキョン、切磋琢磨する同僚、ライバル、劇団オーナー、そしてジョンニョンが歌うことに猛反対する母親。そう、このドラマの主要な登場人物は女性達。主人公と恋のおちるイケメンは登場しません。登場する女性たちは、みんな何かしらの悩みを抱え、自らの手で切り拓こうと希望を胸に、それぞれの方法で前に進もうとします。朝鮮戦争が休戦した直後の混乱や差別に負けず夢を叶えようとする女性たちの力強さしなやかさは、また違った生きづらさのある現代を生きる私たちに勇気を与えてくれるはず！
STORY世代の自立した女性たちのシスターフッド『クイーンメーカー』
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STORY
財閥ウンソングループの戦略企画室エースとして活躍し、ウンソン財閥の汚点を、手段を選ばず解決してきたファン・ドヒ（キム・ヒエ）。ある日、彼女の部下が転落死する。財閥の娘婿ペク・ジェミン（リュ・スヨン）による性暴力が原因と知り、その後始末を命令されるが断ったことでクビになる。ソウル市長に立候補したジェミンの当選を阻止するべく、敵対していた人権派の女性弁護士オ・ギョンスク（ムン・ソリ）を候補者に立て、それまで培ったすべての人脈、広報のテクニックを駆使し、ソウル市長の座をかけて立ち向かう･･･
犯罪だったとしても、彼女の手にかかればもみ消すことができると言われ、影で“水洗いトイレ”と言われながらも、財閥に忠誠を誓ってきたファン・ドヒ。一方、人権派弁護士として財閥グループに苦しめられる庶民の味方であるオ・ギョンスク。お互いのキャラクターをより際立たせる正反対の立場にいる2人の女性が、“クズ男”成敗、市長当選阻止のためにタッグを組んで立ち向かう、胸熱政治ドラマ。あらゆる卑怯な手で、罠をしかけてくる財閥、味方だと思っていた人達の裏切り、果たして市長選の行方はどうなるのか？ 見始めたら一気見確実の、ジェットコースター展開。実際ありそうな、巧妙な選挙の戦略は、さきの某知事選を思わせるリアリティさも。今まで歩いてきた道は違っても、目指すところが一緒なら助け合い力を合わせて目標をクリアする！ 私たちSTORY世代の気持ちいいぐらいのシスターフッドを堪能できる本作は、シーズン2の噂も？！
たくましく、主体性をもって生きることは尊い！ 『貞淑なお仕事』
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STORY
90年代初頭の保守的な韓国の町が舞台。ハン・ジョンスクは、（キム・ソヨン）町1番の美人と言われながらも、けんかっ早く仕事が続かない夫のせいで、内職や家政婦をしながら貧しい生活を送っている。オ・グムヒ（キム・ソンリョン）は、女子大出身の元教師。結婚したことで専業主婦になり裕福だが退屈な毎日を送っている。ソ・ヨンボク（キム・ソニョン）は、職がない夫、4人の子供を支えるために生活に追われている。イ・ジュリ（イ・セヒ）は、美容室を経営する未婚の母。4人はひょんなことから、アダルトグッズの訪問販売という職に出会い、自立をするために保守的な街で仕事を始めるが･･･
女性に対しての人権意識が低く自由に生きることに圧力があり、女性は子を産み、育て、夫を支えるもの。とされていた時代、自立を求めて立ち上がる女性達の解放ドラマ。立場が違えど、生きづらさを抱える4人の主人公たちが支え合いながら、試行錯誤しながらも自分たちの生きる道を探し、立ち上がって進んでいく姿には勇気をもらえます。自分を信じ、それがタブーだとしても信じた道を選び、勇気をだして行動に移すこと。自分が主役の人生を、主体性をもって生きていくことの尊さが描かれて行きます。時代は変わっても、それぞれの地獄を抱え、ハードモードで生きる現代の女性達の応援歌のような泣いて笑えるドラマです！
一緒に笑って泣ける女友達は最強『酒飲みな都会の女たち2』
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STORY
バラエティ番組の放送作家のアン・ソヒ（イ・ソンビン）、折り紙動画クリエーターのカン・ジグ（チョン・ウンジン）、ヨガインストラクターのハン・ジヨン（ハン・ソナ）。アラサーの彼女達は、1日の終わりは1杯のお酒がモットー。三度の飯よりお酒が好きな彼女達が、仕事、恋愛などの悩みを明るく乗り越えていくリアルな生活を描き大ヒットしたシーズン1。待望のシーズン2は、ジヨンのがん治療のために親友たちが立ち上がる。ジヨンの自然治癒力を高めるため、3人が禁酒生活を始めるが･･･
悲しい時も、嬉しい時も、誰よりも先に駆けつけて心配してくれる大親友。そう辛いことがあっても、支えてくれて、お酒を飲んで何でも話しストレス発散できる友達がいれば幸せ！ 女友達の大切さを改めて感じさせてくれるヒューマンコメディドラマ。女同士って、いいこともあるけれど、時にはケンカして一緒にいることが難しいこともありますよね。大好きだからこそ、拗ねてしまったり、察してくれないと意地悪してしまったり。そんな女同士の関係がリアルに描かれているのがこのドラマの魅力。「そうそう。あるある」と痛いほど共感しながら、彼女達の素敵な関係が心底うらやましくなり、豪快さにスカっとして気がついたらポジティブな気持ちに。お酒があってもなくても、女の友情は世界一！最高！
