• TOP
  • Lifestyle
  • 【続】辛いワンオペ育児から始まった「産後レス」…根深い悩みに専門家の提案した解決策とは?
Lifestyle実録連載40代女性の「性のお悩み相談室」

【続】辛いワンオペ育児から始まった「産後レス」…根深い悩みに専門家の提案した解決策とは?

パートナーとの関係性、加齢や更年期による心と体の変化…40代女性が抱える「このままでいいのかな?」な性のお悩みを、ラブライフアドバイザー® OliviAさんが解決に導いてくれる連載「性のお悩み相談室」。この連載では、なかなか人には話せない性のお悩みがOliviAさんのアドバイスでどう変化したのか? STORY世代の女性たちから体験談を教えていただきます。

今回体験談を教えてくれた、仁美さん(仮名)41歳の〝妊娠中、産後の夫の言動〟が原因で始まった根深い「産後レス」に対して、OliviAさんはどんなアドバイスをしたのでしょうか…?

▼前編はこちらから
【40代の性のお悩み】共感しかない…〝産後セックスレス〟になったきっかけとは

【INDEX】 ★ 幼稚園の先輩ママから紹介されて
★ 堰を切ったように溢れ出てくる夫への恨み
★ プライドの高い夫に、なかなか話を切り出せずにいたけれど…
★ 一瞬、頭が真っ白になったカップルセッション
坂崎仁美さん(仮名)主婦41歳
家族構成:夫46歳、5歳男子

幼稚園の先輩ママから紹介されて

幼稚園の年中に上がった頃から、息子が「弟や妹のいるお友達が羨ましい」と話すようになりました。通っていた幼稚園には子沢山のママが多く、楽しそうにしている姿を見ていると、私も息子に兄弟姉妹を作ってあげたい…という気持ちは生まれたんです。夫は子どもが3歳を過ぎる頃には以前と同じような快活さで、私にも息子にも優しく丁寧に接してくれるようになりました。あの頃は何かに取り憑かれていたのか?と思うくらい。

それでも、どうしても夫と肌を重ねることには拒否感しかなく、2人目妊活は半ば諦めていました。幼稚園のママ友との飲み会で、ポロリと私がそんな本音を漏らすと、“同じ経験をしたことがある”という先輩ママから紹介してもらったのがOliviAさんでした。

堰を切ったように溢れ出てくる夫への恨み

オンラインセッションの日、ぽつりぽつりと話す私に、「息子さん、立派に育って、ママよくがんばりましたね」語りかけてくれたOliviAさんの言葉があまりに優しく響き、堰を切ったように涙が溢れてきました。そして、今まで溜め込んでいたものを全部吐き出したんです。OliviAさんからは、既婚者のセックスレスに関して、産後や子育てを理由とするものが上位を占めるということ、そして、妊娠や出産初期の男性の家事育児の協力度が関係することを聞いて、他にも同じような人がたくさんいることに、なんとも言えない気持ちになりました。

OliviAさんに話した内容を夫に話したことがあるかと聞かれ、当時は怖くてそんなことを言える状況ではなかったですし、こんなに時間が経ってから何を今さら…と夫には言われるかもしれないと訴えました。そこで、OliviAさんからカップルセッションを提案されたのです。

プライドの高い夫に、なかなか話を切り出せずにいたけれど…

セッション後は、プライドの高い夫にその話を切り出すことすら億劫で、何日も逡巡していました。休日の外出後、息子が疲れて早く寝たこともあり、意を決して夫に話すことに。息子が望む第2子のことについて話すと、夫は「俺としてはもっと早く欲しかったよ。でも俺たち、それは不可能な関係じゃなかったか?」と。私を責めるではない、物静かな物言いに胸が詰まってしまって、「私は、どうしてもそういう気持ちになれなかった。でも面と向かってあなたに話すことができないから、セッションを一緒に受けてほしい」と涙ながらに訴えました。夫からは「少し考えさせてほしい」と言われましたが、その後、了承してもらいました。

オンラインセッションの日、OliviAさんは、時間を区切って夫と2人だけで話し、その後に私と。「お話、切り出すのに勇気がいったでしょう? 仁美さん」とOliviAさんから優しく語りかけられ、夫と私があの夜どのような話をしたか?私が何を望んでいるか?を聞いてくれました。その日はそれで終了し、次回、夫と共にセッションを受けることになりました。

OliviAさんからは、次回のセッションまで、その話を2人でしなくても大丈夫と言われていたので、夫と話題に出さずに過ごしました。

一瞬、頭が真っ白になったカップルセッション

いよいよ、カップルセッションの日。夫と私は別の部屋から参加しました。OliviAさんがまず夫婦間のコミュニケーションの大切さに関して他のご夫婦の一例を交えながら話してくれました。相手を思いやって口をつぐんでしまうことは夫婦間でよくあることだけれど、そこから夫婦関係が拗れてしまうこと、それは身体的な関係にも影響することだと。

そして夫に、「仁美さんにお話ししてみてください」と。私はそこで初めて、6年前、夫の経営する会社が倒産寸前だったという話を聞いたのです。「妊娠・出産で大変そうだった仁美には言えなかった。仁美のお腹が大きくなるにつれて焦りが増していき、息子が生まれて嬉しい気持ちと不安な気持ちが入り混じりながら辛い毎日を過ごしていた」夫から聞かされる話にただただ驚き、(なんで今?)と。でも、ずっと私も本音を夫には言えずにいて、お互い本当の意味でのコミュニケーションが図れていなかったのだと思いました。夫の話を聞いたあと、OliviAさんから私も話すように…と促され、恨み節…というよりは、少し毒気を抜かれた気持ちになりながら、とつとつとその頃に自分がどんなに辛かったかを話していったのです。

「申し訳なかった」——夫から受けたその一言で、自分の中から何かがふわりと抜けていったのを感じました。それからは、時間を見つけては夫婦で話すようになりました。実際、セックスレスはまだ解消してはいませんが、2人で話しているときに肩が触れ合うことや手を握り合うことに少しずつ心地よさを感じるようになれたのは、私にとってはすごい変化で、彼を受け入れられるようになるのもそう時間はかからないのではないかな?と思っています。

OliviAさん’s POINT 産後や子育てを理由としたセックスレス、女性から…もそうですが、実は男性からご相談を受けることも。妊娠中の女性はホルモンバランス的に性欲がセーブされていることも関係しますし、赤ちゃんのことを思ってセックスを避ける人も。身体的・体力的に女性が回復すると一般的にいわれる、産後6ヶ月から1年以内にセックスを再開する夫婦が多いようですが、その機会を失うと、なかなかきっかけが掴めないと相談者は悩まれます。

実はその根本には今回の仁美さんご夫婦のように、妊娠出産の初期に夫婦で支え合えていたかという問題が潜んでいることも。家事育児が協力的か? 睡眠がしっかり取れているか?など、妻のワンオペ状態を夫が軽減させないで、体力気力を伴うセックスに女性の気持ちを向かせるのは酷なことではないかと思います。第2子を希望するのであれば、まずは2人目の時のサポートを見直さないといけませんよね。わだかまりが残ったままでセックスレスになっている場合は当時の辛かった思いを打ち明けてみることをおすすめします。すぐにセックスレスが解消しなくても、今回のように、「当時はごめん」と言われるだけで何かが変わるかもしれませんし、夫婦としてやっていきたいという再認識ができるでしょう。

身体を心地よく寄り添わせるために、まずは心から触れ合っていきませんか?

OliviAさん プロフィール

2007年より性生活の総合アドバイザーとして活動。カウンセリング・講座で「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著『セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ』(日本文芸社)他多数。

取材/otake

おすすめ記事はこちら

-Keywords

RELATED TOPICS

FEATURE

Apr
24
今日の40代おしゃれコーデ

【40代のお仕事服】オフィスに馴染んで華もある令和のお手本コーデは?

【40代のお仕事服】オフィスに馴染んで華もある令和のお手本コーデは?

会員限定PRESENT

雑誌購入限定プレゼント

ピンクのお仕事服を計6様にプレゼントします!

会員プレゼント

【500円分コーヒーチケットを100名様にプレゼント!】〝子どもの受験〟アンケートにご協力お願いします!

会員プレゼント

【大阪・関西万博】のチケットを1名様にプレゼント!

会員プレゼント

【多機能スティック型水拭き掃除機】を2名様にプレゼント

PICK UP